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【新章開始】社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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狩人の帰還! 狩ってきたのは例のアレだ!

 リンの新装備を調整して、その他いくつかのクラフトを済ませる。

 一息ついたところで、転送門が揺らめいた。

 そこからトウコが飛び出してきた。


「ただまーっス!」


 相変わらず元気いっぱいな様子。

 ケガもなさそうだ。


「おう、おかえり。

 二人はどうしたんだ?」


「草原ダンジョンでご飯の準備してるっス!

 あたしはヒマなんで、呼びに来たっス!」


 いや、調理を手伝ってもいいんだぞ!


「そうか。

 こっちも装備の作成が終わったところだ」


 装備品展示ラックに鎮座する、二つの真新しい盾。

 それを見たトウコの目が、きらりと輝いた。


「おっ!?

 これが例のブツっスね!

 これなら見た目も悪くないっスね!」


 トウコから見ても問題はないようだ。

 悪いところがあれば、トウコは遠慮なくケチをつけてくる。

 公平なジャッジをしていると言える。


「うむ。

 じゃあ、草原でお披露目会だな。

 さ、移動するぞ!」


 盾を忍具収納に入れる。


「りょっ!

 リン姉がよろこぶ姿が目に浮かぶっス!」


 草原ダンジョンでは、リンと自律分身が料理しているところだった。


「あ、ゼンジさん。

 こちらは無事に戻りましたー」

「おう、おつかれ。

 無事に火鳥(かちょう)を倒せたみたいだな」


 俺が尋ねると、リンが笑顔でトウコを示す。


「はいっ!

 トウコちゃんがすごーく活躍したんですよー。

 それに弾切れを気にせずに援護してくれたおかげで、私も魔法に集中できましたー」


 トウコが待ってましたとばかりに胸を張った。

 満面のドヤ顔。


「へへー!

 【弾薬創造】と【弾薬収納】のコンボ、撃ち放題で最強っス!

 で、パワーアップした【チャージショット】でぶち抜いてやったっス!」


 自律分身がうなずく。


「さらに威力が上がった感じだったな!

 鳥は試し撃ちにはちょうどよかった。

 俺はサポートしただけで、危なげなく勝てたぞ」と自律分身。

「ほう、記憶のフィードバックが楽しみだな」と俺。


「やはり火力っ!

 火力はすべてを解決するっス!」


 やっぱり銃は強い。

 弾丸不足の弱点がなくなったのは頼もしいな。


「それで、戦利品は?」

「はい、こちらが火鳥さんの羽根です!

 とっても綺麗ですよー」


 リンが差し出したのは、燃えるような赤色の羽根だ。

 これも素材として利用したいところだ。

 火属性の火鳥(かちょう)のものだし、使いどころがありそうだ。


 さらに、トウコが大げさな様子で大きな卵を差し出す。


「じゃじゃーん!

 これがお目当ての品っス!」

「おお、卵が手に入ったんだな!」


 リンが笑顔で言う。


「そうなんですー!

 今日はこれを使って【火耐性】がつく料理を作ろうと思いまーす」


 リンは【嫉妬】によって一時的なスキル効果を生む料理が作れる。


 火鳥の卵からは【火耐性(一時)】の効果が得られるのだ。

 これは前にも試した。


「たしか、効果は一時間だったよな」

「はい、そうですねー」


「となると、食ったらすぐ出発しなきゃならないな」と自律分身。

「ふむ。

 それだと、ちょっとせわしないな」と俺。


 リンが言う。


「では、収納に入れて、ダンジョンで食べますか?」

「そうだな。

 あ、なにか作りかけていたんじゃないか?」


 俺の言葉に、リンがパタパタと手を振る。


「いえいえ。

 まだ卵には手を付けていないので大丈夫ですよー」


「それなら、持ち運べる料理がいいな」

「では厚焼き玉子とおにぎりにしますねー」


 もう米は()き上がっている。

 ダンジョンでは炊飯器(すいはんき)が使えないので、土鍋で炊く。

 昔ながらの炊事方法だ。


 外で炊いたコメを持ち込んでもいいが、こうして作ったほうがおいしい。

 ふっくらとして美味いんだよね。


「じゃあ、先にサラダを食べていこう。

 もう作っちまったからな」


 自律分身がテーブルに、ボウルに入れたサラダを置く。

 トウコがイヤそうに舌を出す。


「うぇー?

 サラダだけじゃムリっスよ!」


 リンが微笑む。


「じゃあ、カリカリに焼いたウサギさんのお肉を乗せましょう」

 すぐ焼くから、待っててねー」


 ウサギ肉を取り出し、焼こうとするリン。


 おっと、すっかり話のペースが料理に持っていかれてしまった。


 装備の話をせねば。

 すぐ出発するなら、先に説明を済ませておきたい。


 俺は手をあげ、割って入る。


「リン。

 出発前に新装備の試着をしてもらいたいんだが、いいか?」


 俺は装備の説明を始めた。

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