表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【新章開始】社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1338/1645

トカゲ肉と謎のスープ!?

 食卓に座る。

 俺たちが着席するとすぐに、リンが料理を運んでくる。


 熱された鉄板の上に、焦げ目のついた肉が乗っている。

 じゅうじゅうといい音を立てていて食欲をそそる!


「うぉー! いい匂いっス!」

「さぁ、どうぞー」


 色とりどりの野菜ブロックや香草が添えられていて、目でも楽しめる。


「おお、うまそうだな!」


 リンが料理を説明しながら嬉しそうに微笑む。


「トカゲ肉のレモンバターソテーです!

 少し硬いので小さく切ってから食べてくださーい」


 きつね色にこんがりと焼けた肉は、斜めにスライスされている。

 このままでも食べれそうだが、もっと小さく切ったほうがいいのか。


「こちらも炊き立てですよー」


 平らな皿に炊き立てのライスが盛られて湯気を立てている。


「いただきます」

「いただきっス!」


 トカゲ肉をフォークで押さえ、ナイフを入れる。

 弾力を感じながらナイフを動かす。


 トウコは大きめにカットされた肉をそのまま口に放り込んでいる。


「あつっ!

 うんまーっ!」


 トウコは口いっぱいに肉をほおばり、顔をとろけさせている。

 それを見て、リンが微笑む。


「火傷しないように気をつけてねー」


 俺も小さめに切った肉を口に運ぶ。

 口の中にふわりと味が広がる。


「おお……うまい!」

「えへへ、よかったですー!」


 肉を飲み込み、こちらを見て笑うリンに感想を述べる。


「濃いめの味付けがご飯に合うな!

 レモンの酸味と、バターのまろやかな味つけが最高だ。

 鶏肉(とりにく)に似ているけど、少し歯ごたえが強いんだな」


 ワニも鶏肉っぽいし、似ているかもしれない。


「臭みを消すためにレモンや香草を使って濃いめの味付けにしています。

 香りや味は強すぎませんか?」


「いやいや!

 臭みはほとんど感じないし、歯ごたえも悪くない。

 絶妙な味付けだし、焼き具合もばっちりだよ!」


 トウコが咀嚼しながら言う。


「なかなか噛み切れないっフ!」

「次はちゃんと切って食えよ!

 のどに詰まらせるんじゃないぞ」


「へーきっフ!

 ……うぐっ!」


 トウコが胸を叩きながら、飲み物を一気にあおる。


「お約束かよ!

 気をつけろよな」

「いざとなったらスライムの時みたいに店長に助けてもらうっス!」

「普段の食事でピンチに陥るのはやめろ!」

「ふふっ」


 リンは俺とトウコのやり取りを見て小さく笑っている。

 食が進んだところで、リンが深めの器を持ってきた。


「実はもう一品あるんです。

 苦手でなければ、食べてみてください」


 目の前に置かれたのはスープだな。

 半透明のスープに、白みがかったピンク色の肉が入っている。


 トカゲ肉ではなさそうだ。

 となると……。


 トウコが怪訝(けげん)な表情を浮かべ、(はし)で肉をつつく。

 行儀が悪いぞ!


謎肉(なぞにく)が入ってるっス!

 なんスか、これ?」


 リンがネタばらしするように、いたずらっぽく笑う。


「これはポイズン・ホワイトスネークさんのお肉なんですー。

 毒はありませんので、安心してくださいね!」


 【食材鑑定】で確認したか、【食材無毒化】をかけたんだろう。


「おお、あの時のヘビ肉か!」

「頑張ってゲットしたやつっスね!」


 わざわざ悪性ダンジョンで集めた食材だ。

 それが満を持して食卓に並んだのだ!


 箸でつまんで、ぷるぷると震える肉を眺める。

 やわらかそうだ。

 蛇肉だと思うと、ちょっと勇気がいるな。


 リンがやや不安げに見守っている。


 おっと、早く食べよう。

 意を決して口に運ぶ。


「ん……。

 ほう、ぷりぷりしていてうまいな」


 想像したような臭みはまったくない。

 皮はついていないし、小骨なども取り除かれている。

 淡白だが、しっかりした味がついている。


 トウコが残念そうに言う。


「んー。

 ちょっと味が薄いっスねー」


 リンがトウコに醤油(しょうゆ)を差し出す。


「ショウガを入れた中華スープなの。

 もっとお醤油を入れたらトウコちゃんのお口に合うかなー?」


 トウコが醤油差しを傾けて、ドバドバとスープに注ぐ。

 半透明のスープに色がついていく。


 おいおい、入れすぎだろ!


 トウコがレンゲでスープを口に運ぶ。


「ちょうどよくなったっス!」

「バカ舌かよ。

 このままでもうまいと思うけどな」


 スープには癖がなく、さっぱりとした味だ。

 ヘビのダシが出ているのか、深みもある。


 少し醤油を()らして塩味を調整する。

 これも悪くない。


「ヘビ肉もまあまあイケるっス!」

「そうだよねー。

 唐揚げにしてもおいしそうです。

 でも、もうあんまりないんですー」


 リンが残念そうに言う。

 俺もうなずく。


「もう手に入らないからなぁ……」

「もっと集めればよかったっス!」


 さすがにあの状況で蛇狩りを続けるのはムリだったろう。

 済んだことだし、気にしても仕方がない。


「まあ、一期一会(いちごいちえ)の味を楽しもうぜ!」

「そうですね!

 おかわりもありますので、どんどん食べてください!」


 そう言ってリンが俺の器に肉を足してくれる。

 淡白な味なので、食べ飽きることがない。


 俺は味わってヘビ肉のスープを(すす)る。

 完食!


 ふー。

 食った食った!


 ヘビとトカゲというレア肉だけど、普通にうまい!


 素材の良さももちろんのこと、料理の腕もある。

 リンが料理すれば、どんな食材でも極上の料理になるのだ!

ポイズンホワイトスネークの素材を【薬術】で使った場合。

 ――滋養強壮(じようきょうそう)

 ――精力剤

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ