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荒神録:Take Your Tyrant  作者: HasumiChouji
第一章:釜山篇
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8/10

眞木桜/レンジャー隊 門司第2小隊 副隊長(ブルー) 兼 パワー型(イエロー) (4)

「時間? どん位の時間だ?」

「ちゃんとした魔法使いに弟子入りしてですね……」

「ふざけんな、その間、休職か? どれだけ、かかるんだよ、それ?」

 どうやら、あたしには、いきなり霊視能力だか何だかが発現してしまい……ど〜すりゃいいんだよ、これ?

 漫画の「ベルセルク」の主人公みたいに、これから、あたしに変なモノが寄って来る羽目になるのか?

 隣に居る「正義の味方」の魔法使いの方も……あ〜、クソ、こいつら「見えてる」のが日常らしいんで、呑気にも程が有る事を言ってやがる。

 って、あたしの事、放っておいて、仲間と何か無線通話し始めた。

 ったく、商売敵とは言え、長い付き合いなのに(ん? 待てよ、1年ぐらいの気もするが……)、冷てえ野郎だ。

「判った。上に居るメンバーは、すぐ下りて来てくれ。全員集合でやるぞ。エメラルド・ダイナソー、準備たのむ」

 おい、何が起きてんだ?

『上の階は、洒落にならない事になってるんで、韓国チームも含めて、全員、撤退する』

 続いて、ウチの隊長(レッド)から連絡。

「正義の味方」に、ウチのチームの連中に、韓国チームの連中が、次々と上から下りて来た。

 そして……。

 な……何だ、こりゃ……。

 地面が緑色に輝いた。

 そして、その輝きが……「正義の味方」達の体に吸い込まれ……。

「正義の味方」達が、それぞれ、呪文を唱え……。

 な……なんだよ、これ……?

 朱雀・青龍・白虎・玄武……そして、仏像みて〜なモノ……。

 人間の数倍の大きさの「何か」が、出現し……炎が……そして、オレンジ・青・白・緑の光が飛び交い、ビルの上階に有る、ドス黒い「何か」を粉砕した。

「お……終ったの?」

「いや……マズい事になった」

 梵字らしいモノをマスクやプロテクターの各部に描いている、日本の「正義の味方」が、そう言った。

 次の瞬間……爆音。

「ま……また……このパターンかよ……」

 あたしらと韓国(こっち)版レンジャー隊の狙撃手達が居る辺りから……炎と煙が立ち上っていた。

「副隊長……」

 ウチのチームの汎用型(グリーン)の1人の池田が、あたしに声をかける。

「何?」

「俺も、人の事、言えねえっすけど……」

「うん、何言いたいか大体判る」

「仲間死に過ぎて、感覚、麻痺してません?」

「今更、何、言ってんだ……」

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