眞木桜/レンジャー隊 門司第2小隊 副隊長(ブルー) 兼 パワー型(イエロー) (4)
「時間? どん位の時間だ?」
「ちゃんとした魔法使いに弟子入りしてですね……」
「ふざけんな、その間、休職か? どれだけ、かかるんだよ、それ?」
どうやら、あたしには、いきなり霊視能力だか何だかが発現してしまい……ど〜すりゃいいんだよ、これ?
漫画の「ベルセルク」の主人公みたいに、これから、あたしに変なモノが寄って来る羽目になるのか?
隣に居る「正義の味方」の魔法使いの方も……あ〜、クソ、こいつら「見えてる」のが日常らしいんで、呑気にも程が有る事を言ってやがる。
って、あたしの事、放っておいて、仲間と何か無線通話し始めた。
ったく、商売敵とは言え、長い付き合いなのに(ん? 待てよ、1年ぐらいの気もするが……)、冷てえ野郎だ。
「判った。上に居るメンバーは、すぐ下りて来てくれ。全員集合でやるぞ。エメラルド・ダイナソー、準備たのむ」
おい、何が起きてんだ?
『上の階は、洒落にならない事になってるんで、韓国チームも含めて、全員、撤退する』
続いて、ウチの隊長から連絡。
「正義の味方」に、ウチのチームの連中に、韓国チームの連中が、次々と上から下りて来た。
そして……。
な……何だ、こりゃ……。
地面が緑色に輝いた。
そして、その輝きが……「正義の味方」達の体に吸い込まれ……。
「正義の味方」達が、それぞれ、呪文を唱え……。
な……なんだよ、これ……?
朱雀・青龍・白虎・玄武……そして、仏像みて〜なモノ……。
人間の数倍の大きさの「何か」が、出現し……炎が……そして、オレンジ・青・白・緑の光が飛び交い、ビルの上階に有る、ドス黒い「何か」を粉砕した。
「お……終ったの?」
「いや……マズい事になった」
梵字らしいモノをマスクやプロテクターの各部に描いている、日本の「正義の味方」が、そう言った。
次の瞬間……爆音。
「ま……また……このパターンかよ……」
あたしらと韓国版レンジャー隊の狙撃手達が居る辺りから……炎と煙が立ち上っていた。
「副隊長……」
ウチのチームの汎用型の1人の池田が、あたしに声をかける。
「何?」
「俺も、人の事、言えねえっすけど……」
「うん、何言いたいか大体判る」
「仲間死に過ぎて、感覚、麻痺してません?」
「今更、何、言ってんだ……」




