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荒神録:Take Your Tyrant  作者: HasumiChouji
第一章:釜山篇
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7/10

関口陽/違法「正義の味方」アータヴァカ (3)

「え……えっと……その……何とか出来ない?」

「無理っす……」

「どうしても?」

 まぁ、そりゃ、いきなり自分が「歩く心霊スポット」になりかけてると知りゃあ……こうもなるだろうけど……。

「時間かけりゃ……」

「時間? どん位の時間だ?」

「ちゃんとした魔法使いに弟子入りしてですね……」

「ふざけんな、その間、休職か? どれだけ、かかるんだよ、それ?」

「……」

「『人によって違うんで、判んない』とか言ったら、てめえ、ブッ飛ばすぞ」

『何が起きてるのか、何となくだが判った。目の前のマヌケに「誰かをブチのめしても状況は変らんぞ」と言ってやれ』

 いきなり、日本に居る相棒から無線通話。

「おい、何、呑気な事言ってんだ、そもそも、この姐さんは……」

『おい、仕事中に仲間の個人情報を漏らすのはNGだぞ。どうしても、それ言わないと話が進まないなら、直接(ダイレクト)通話に切り替えろ』

『それより、厄介な事になった。早く対処しないと、この辺りが、かなり厄介な心霊スポットと化すぞ。浄化には、私やお前クラスの奴が10人以上居ても、まぁ、半月はかかりそうだな』

 今度は、「魔薬」密売の拠点──早い話が、目の前の雑居ビルの上の方の階だ──に踏み込んでいた仲間の「ミラージュ」から連絡が入る。

「判った。上に居るメンバーは、すぐ下りて来てくれ。全員集合でやるぞ。エメラルド・ダイナソー、準備たのむ」

『了解(Affirm)』

「最後の手段」の1つの要(かなめ)だからこそ少し離れた場所に居る仲間から応答。

 続いて、ビルの上の階から、日本の久留米チームのミラージュと、韓国(こっち)の釜山チームの残り3人がワイヤーを使って下りて来た。

 釜山チーム残り3人はの内2人「朱雀」「青龍」は、「玄武」と違って、普通のプロテクター付きのスーツ。

 とは言っても、頭には防毒・防塵マスク付きのヘルメット。

 最後の1人「白虎」は……文字通りの「白い虎」風の姿の獣化能力者だ。

 続いて、日本の「レンジャー隊」と、その韓国(こっち)版の皆さんが、似たような装備を使って下りて来た。

 そして……。

『ちょっとマズい事になってる。「熊おじさん」と「モフモフ」の別働隊が、そっちに向かってる。かなりの人数だ。処置が終ったら、すぐに撤退してくれ』

 後方支援チームから「マジかよ」と言いたくなる連絡が入った。

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