眞木桜/レンジャー隊 門司第2小隊 副隊長(ブルー) 兼 パワー型(イエロー) (2)
目の前に居る擬似ゾンビの……何て言うか「気」だか何だかが高まると、いつものように成行きで共闘する羽目になった強化装甲服の「魔法使い」の「気」も高まっていく。
「があッ‼」
「吽ッ‼」
そして、2人(片方は、もう人間じゃないけど)の叫びが同時。
これまた、人並の霊感しか無いあたしにさえ、とんでもない「気」だか何だかの激突が……見えた……気がする。
何か、目がチカチカし……。
「がうッ‼」
擬似ゾンビが、こっちに向かって来て……。
って、おいッ‼
強化装甲服の「魔法使い」は、膝を地面に付けて……。
おい、まさか、あたしを守ってくれたのか?
なら……借りは返してやるッ‼
背中に有る大型腕を展開……擬似ゾンビの義手と手4つの状態になり……。
「えっ?」
また、このパターンかよッ⁉
あたしは体ごと持ち上げられ……。
「前から思ってましたけど、それ、ど〜考えても欠陥品でしょ……。パンチ力上げたり、重い荷物を持ち上げられるよ〜に成りたけりゃ、腕だけ鍛えりゃいい筈がねえっすよッ‼」
「判ってるよ、そんな事はッ‼ でも、欠陥品と判っても、新しいの導入すんのに、何年もかかんのッ‼ お前らと違って、お役所はフットワークが軽くないのッ‼」
「わかりましたよ……じゃ、あと、1分だけ持ち堪えて下さい。その間に、何とか回復しますんで……」
1分って……無理に決ってるだろ……。
そう思ってたら……更に別の腕が……大型腕を掴む。
強化装甲服の「魔法使い」が着てるヤツと同型らしい強化装甲服の腕……ただし、奴が白いインナーに、ファイアー・パターン風の模様が描かれた銀色の装甲なのに対して、その腕は緑のインナーに黒い金属装甲だった。
その腕の主は……韓国語で何かを話しかける。中年ぐらいの男の声だ。
「誰?」
「釜山の同業者の『玄武』ってコードネームの人っす。今から、その腕を通して、ヤツに『浄化』系の術を叩き込むって言ってます」
「あ……ああ、そう……。えっと……日本語出来ます?」
「できるけど、あんまり、うまくない」




