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荒神録:Take Your Tyrant  作者: HasumiChouji
第一章:釜山篇
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眞木桜/レンジャー隊 門司第2小隊 副隊長(ブルー) 兼 パワー型(イエロー) (2)

 目の前に居る擬似ゾンビの……何て言うか「気」だか何だかが高まると、いつものように成行きで共闘する羽目になった強化装甲服(パワードスーツ)の「魔法使い」の「気」も高まっていく。

「があッ‼」

「吽ッ‼」

 そして、2人(片方(かたっぽ)は、もう人間じゃないけど)の叫びが同時。

 これまた、人並の霊感しか無いあたしにさえ、とんでもない「気」だか何だかの激突が……見えた……気がする。

 何か、目がチカチカし……。

「がうッ‼」

 擬似ゾンビが、こっちに向かって来て……。

 って、おいッ‼

 強化装甲服(パワードスーツ)の「魔法使い」は、膝を地面に付けて……。

 おい、まさか、あたしを守ってくれたのか?

 なら……借りは返してやるッ‼

 背中に有る大型腕(アーム)を展開……擬似ゾンビの義手と手4つの状態になり……。

「えっ?」

 また、このパターンかよッ⁉

 あたしは体ごと持ち上げられ……。

「前から思ってましたけど、それ、ど〜考えても欠陥品でしょ……。パンチ力上げたり、重い荷物を持ち上げられるよ〜に成りたけりゃ、腕だけ鍛えりゃいい筈がねえっすよッ‼」

「判ってるよ、そんな事は(んなこたぁ)ッ‼ でも、欠陥品と判っても、新しいの導入すんのに、何年もかかんのッ‼ お前らと違って、お役所はフットワークが軽くないのッ‼」

「わかりましたよ……じゃ、あと、1分だけ持ち堪えて下さい。その間に、何とか回復しますんで……」

 1分って……無理に決ってるだろ……。

 そう思ってたら……更に別の腕が……大型腕(アーム)を掴む。

 強化装甲服(パワードスーツ)の「魔法使い」が着てるヤツと同型らしい強化装甲服(パワードスーツ)の腕……ただし、奴が白いインナーに、ファイアー・パターン風の模様が描かれた銀色の装甲なのに対して、その腕は緑のインナーに黒い金属装甲だった。

 その腕の主は……韓国語で何かを話しかける。中年ぐらいの男の声だ。

「誰?」

「釜山(ここ)の同業者の『玄武(현무(ヒョンム))』ってコードネームの人っす。今から、その腕を通して、ヤツに『浄化』系の術を叩き込むって言ってます」

「あ……ああ、そう……。えっと……日本語出来ます?」

「できるけど、あんまり、うまくない」

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