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予知夢
茂の過去
谷岡茂は、良く夢を見る人物であった。そして、その夢は予知夢であることに、茂は死期の迫った頃に、気づいたのである。その夢では、二人の少年が、出雲にある洞窟をくぐった先にある地底都市の反乱を食い止めなくては、日本は深淵に飲まれるという残酷な夢であった。
茂の父と母は、貧しい中、戦争中でもありながら、茂を大事に育ててくれた。父親は、55歳で天命を全うし、茂の母親が、30代~40に至るまで面倒を見てくれた。母親は長生きし77歳で亡くなった。孤独ではなかった、息子の英明は、30代で婚約し、少し怒りっぽい妻のようだが、自立し子供も作り、立派とは言えないながら、家庭を支える父親となり、彼岸になると可愛い孫を連れて遊びに来てくれたものだ。
私は、幸せ者であった。家内の由紀子に出会い、英明を産み、育てるに苦労したが、一応社会人として家庭も持ち税金もしっかり納めている納税者であるのだから、
茂は、東京の穴が出現する3日前に亡くなった。原因は不明、遺書に謎の言葉‘‘出雲へ行き日本を混沌から救ってくれ‘‘そしてどこから拾って来たのか遺書の横に恐竜のアバラのような黒曜石が何かの鍵を指示しているかのように置かれていた。
黒曜石は、何の鍵なのか?




