第9話:秘められた力
第9話:秘められた力
3人の男たちがロキとリンゴに向かって突進し、浜辺へと続く道に武器のぶつかる音が響き渡った。
リンゴは動じることなく最初の敵と対峙し、ロキは素早い動きで2人目の敵をかわしながら、決定的な一撃を放つチャンスを伺っていた。
一方、3人目の男は突然進路を変え、マキの横をすり抜けた。
3人目の男:「こんな遊びはもううんざりだ!俺が直接お前を捕まえる!」
マキ:「動かないで!」
マキは矢筒から矢を引き抜いたが、男は腕で顔をかばい、距離が縮まったのを利用して彼女に向かって突進した。
3人目の男:「俺が近づいたら、お前の弓なんて役に立たないぞ!」
男が彼女を掴もうとしたその瞬間、マキは後ろに飛び退き、ベルトから小さな短剣を抜いた。
彼女の瞳が鋭い集中力で光った。
マキ:「どうやら話が通じないようね!」
彼女は素早く彼の武器に一撃を加えて軌道をそらし、そのまま振り返って彼の腹を蹴り飛ばした。
男は腹を押さえながら数歩後退した。
3人目の男:「なにっ!?お前も戦えるのか!?」
マキ:「まさか、いつまでもあなたから逃げ続けると思ったの!?」
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その頃、1人目の男は両手で剣を掲げ、力強くリンゴに襲いかかった。
1人目の男:「俺がお前の剣を叩き折ってやる、偉そうな奴め!」
リンゴ:「口だけだな。」
リンゴはわずかに身をかがめると、男の攻撃は彼の頭をかすめ、彼は振り返って剣を固く握りしめた。
リンゴ:「黒き刃よ……斬撃!」
リンゴの刃が閃光のような動きで突き出し、敵の武器と激しくぶつかり合った。
ガキィン!
火花が散り、男の剣は真ん中からへし折れた。
男の目が驚愕に見開かれた。
1人目の男:「馬鹿な!どうやって一撃で俺の剣を折ったんだ!?」
リンゴは剣の先を男の首筋に突きつけ、冷徹に言った。
リンゴ:「腕力に頼りすぎて、武器の使い方を学ぶのを忘れているからだ。」
男は生唾を飲み込み、観念して両手を挙げた。
リンゴ:「終わりだ。」
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その間、ロキはまだ道の周りで敵を追いかけ回していた。
2人目の男:「逃げ回るな、臆病者!真っ向から勝負しろ!」
ロキ:「ははは!でもお前、俺に触れることすらできないじゃないか!」
2人目の男:「その嘲笑い、後悔させてやる!」
男は武器を掲げて全力で突進してきたが、ロキは突然笑みを消した。
ロキ:「よし……そろそろ終わりにしよう。」
ロキの腕の周りに稲妻の糸が走り、拳に集まり始めた。
男は一歩後ずさりした。
2人目の男:「な……なんだこの力は!?」
ロキは笑みを浮かべ、拳を握りしめた。
ロキ:「雷の拳!」
彼の拳が敵の胸を捉え、凄まじい衝撃で男を後方へ吹き飛ばし、地面に叩きつけて立ち上がれなくした。
一瞬、静寂が辺りを包んだ。
そしてロキは勝利の雄叫びを上げながら腕を掲げた。
ロキ:「ははは!見たか!?これで終わりだ!」
リンゴ:「戦うより叫んでる時間の方が長いな。」
ロキ:「なんだと!?今、男を倒したんだぞ!一度くらい褒めてくれてもいいだろ!?」
リンゴ:「四六時中笑わずに戦えるようになったらな。」
ロキ:「無理だ!笑うことは俺の力の一部なんだから!」
マキ:「あなたたち二人……一分だけでも口喧嘩をやめられないの!?」
二人は同時に彼女の方を向いた。
ロキ&リンゴ:「先に話しかけたのはお前だろ!」
マキ:「なによそれ!?」
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戦いが終わった後、マキは慎重に3人の男たちに近づいた。
1人目の男は地面に座り、2人目は動かずに伸びていた。3人目は苦労して立ち上がり、明らかな恐怖の表情でロキとリンゴを見つめていた。
3人目の男:「くそ……まさかこの二人のよそ者がこんなに強いとは。」
リンゴ:「誰に送り込まれた?」
男は答えなかった。
リンゴは彼に近づき、剣の刃を首筋に当てた。
リンゴ:「もう一度聞く。誰の命令だ?」
3人目の男:「言ったところで分かりやしない!お前たちは、自分が誰を敵に回しているのか知らないんだ!」
ロキ:「なら、そいつの名前を言えよ!怖いかどうかは俺たちが決める!」
男は一瞬ためらい、それからマキを見た。
3人目の男:「言えるのは、俺たちの命令は島の北にある城から来たということだけだ。」
その言葉を聞いた途端、マキの表情が変わった。
リンゴはすぐにそれに気づいた。
リンゴ:「城?なぜ彼女を捕まえようとする?」
3人目の男:「なぜなら彼女は……」
マキ:「黙れ!」
マキが突然叫び、男は口を閉ざした。
ロキは驚いて彼女を見た。
ロキ:「え?どうしたんだマキ?なんで言わせないんだ?」
マキ:「あなたたちには関係ないでしょ!戦いは終わったんだから、もっと仲間が来る前にここを離れるわよ。」
リンゴ:「待て。」
リンゴは再び男を見た。
リンゴ:「何か重要なことを言いかけたな。続けろ。」
しかし男は不敵な笑みを浮かべた。
3人目の男:「ははは!その必要はない。すぐに思い知ることになるさ!」
そう言って彼はポケットから小さなものを取り出し、地面に投げつけた。
ボンッ!
濃厚な煙が爆発的に広がり、道全体を覆い尽くした。
ロキ:「なに!?逃げた!」
リンゴ:「くそっ!」
リンゴは煙の中を駆け抜けたが、そこには誰もおらず、森へと続く足跡だけが残されていた。
ロキ:「あの臆病者が逃げやがった!捕まえてたら全部吐かせてたのに!」
リンゴ:「お前が離したんだろ。」
ロキ:「はあ!?俺はもう一人の男からお前を守ってたんだぞ!」
リンゴ:「守ってくれなんて頼んでない。」
ロキ:「お前ってやつは、ほんっとに!」
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二人が言い争っている間に、マキは彼らから数歩離れた。
彼女は胸に手を当て、大きく息を吐いた。
マキ(心の声):「北の城……ついに私のことを見つけてしまったの?」
そして彼女は一瞬目を閉じた。
男の言葉、視線、そして命令を受けた時の話し方が頭をよぎった。
マキ(心の声):「隊長に報告が届いたら、この島に私の安全な場所なんてなくなる。」
その時突然、肩に手が触れるのを感じた。
マキ:「きゃっ!」
彼女は素早く振り返り、ロキの顔に向けて短剣を突きつけた。
ロキ:「うわっ!ちょ、ちょっと待て!俺だよ、ロキだ!」
彼女の手は彼の顔の数センチ手前で止まった。
ロキ(冷や汗をかきながら):「お前、動き速すぎだろ……ちょっと聞きたいことがあっただけなのに!」
マキはゆっくりと短剣を下ろした。
マキ:「次からは急に近づかないで!」
ロキ:「わかった、わかった!でも、一つ知りたいんだ。」
マキ:「何よ?」
ロキ:「なんであいつらはお前を捕まえようとしてるんだ?」
沈黙が流れた。
リンゴが二人のそばに来て、腕を組みながら答えを待った。
リンゴ:「俺もそれが知りたかった。」
マキは顔を背けた。
マキ:「個人的なことよ。話したくない。」
ロキ:「でも、北の城から来たって言ってたぞ!罪を犯したのか!?それとも何か盗んだとか!?まさかお姫様の逃亡とか!?」
マキ:「お姫様!?頭でもおかしくなったの!?」
ロキ:「じゃあ、宝を盗んだとか!?」
マキ:「当然でしょ!」
ロキ:「じゃあ、えーっと……」
リンゴ:「ロキ、黙れ。」
ロキ:「なんでいつも俺が黙らなきゃいけないんだよ!?」
マキはため息をつき、真剣な表情で二人を見た。
マキ:「よく聞きなさい。あなたたちはこの島のこと何も知らないし、この島を支配している連中のことも知らない。今日のことはまだ始まりに過ぎないの。」
リンゴ:「なら、お前が知っていることを話せ。」
マキ:「言えない。」
リンゴ:「言えないのか、言いたくないのか?」
マキは答えなかった。
しかし、彼女の瞳には二人が今まで見たことのない恐怖の色が浮かんでいた。
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しばらくして、マキは二人をメインストリートから遠ざけることにした。
3人は木々に囲まれた細い道を進み、岩の間に隠れた古い木こりの小屋にたどり着いた。
ロキ:「え?ここがお前の家なのか!?」
マキ:「物事がうまくいかない時に隠れる場所よ。」
マキが先に入り、二人に入るように手招きした。
小屋の中は狭く、古い本や地図、狩猟用具が散らばっていた。部屋の隅には、丁寧に閉じられた木箱がいくつか置かれていた。
ロキは椅子に座り、リンゴは窓の近くに立って道の様子を伺っていた。
ロキ:「なんて変わった場所なんだ!ここに一人で住んでるのか?」
マキ:「ほとんどそうね。」
ロキ:「寂しくないのか?」
マキは荷物を整理する手を一瞬止めた。
マキ:「時々ね……でも、慣れたわ。」
ロキの笑顔が少し消え、彼女の行動の裏には知らない物語があることに気づいたようだった。
一方、リンゴは壁に掛けられた古い地図に気づいた。
彼は近づき、目を細めた。
リンゴ:「この地図は何だ?」
マキは素早く振り返った。
マキ:「触らないで!」
しかしリンゴは、その中央に描かれた奇妙なシンボルにすでに気づいていた。
それは五枚の花びらを持つ花で、中心には黒い円が描かれていた。
リンゴ:「このシンボル……どういう意味だ?」
マキはその場で固まった。
そして低い声で言った。
マキ:「これは、誰にも存在を知られてはいけない地図よ。」
ロキ:「地図!?宝への地図か!?」
マキ:「事態はそんなに単純じゃないわ。」
リンゴは地図に近づき、島の各地を結ぶ線をじっと見つめた。
リンゴ:「普通の地図じゃないな。他の地図には載っていない場所が示されている。」
マキ:「この島の支配者たちが、誰もそこへ辿り着けないようにしている場所だからよ。」
ロキ:「なんでだ?そこに何があるんだ?」
マキは長い間二人を見つめ、まるで難しい決断を下すかのようだった。
そしてついに、彼女は木箱の一つを開け、同じシンボルが刻まれた小さな金属片を取り出した。
それをテーブルの上に置いた。
マキ:「この地図は古い秘密を隠す場所へと続いているから……紙の花の島全体の歴史を変えかねない秘密よ。」
ロキの目が見開かれた。
ロキ:「島の歴史を変える秘密だって!?」
彼は興奮して笑みを浮かべ、テーブルを拳で叩いた。
ロキ:「すげえ!じゃあ、今すぐそこに行こうぜ!」
マキ:「頭でもおかしくなったの!?私が言ったこと、一ミリも聞いてなかったでしょ!?」
そこでリンゴが口を開いた。
リンゴ:「マキ、お前が恐れていることを話せ。」
マキは意を決したように顔を上げた。
マキ:「今まで誰にも話したことはなかったけど……あなたたちが助けてくれたから話すわ。でも約束して、この秘密は誰にも漏らさないって。」
つづく
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