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謎の大地:ロキと仲間たちの、封印された大地を探し求め、夢を叶える冒険  作者: オーラ・ハーリド


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第十一章 島の支配者との対決

第十一章 島の支配者との対決


外では、無数の松明が暗い森を照らしていた。


兵士たちは小屋を取り囲み、逃げ道をすべて塞いでいた。その中央には、黒いマントをまとった男が立っていた。冷たい瞳は、小屋の扉をじっと見据えていた。


男は腰に立派な剣を差し、慈悲の欠片もない眼差しで扉を見つめていた。


彼こそ、十二年前にマキの父親を殺し、紙の花の島を乗っ取った張本人だった。


男はゆっくりと口を開いた。


島の支配者:「さて、いつまで隠れているつもりだ? マキ。お前が中にいることは分かっているぞ」


小屋の中で、マキは唇を噛みしめた。


過去の光景が脳裏によみがえった。父の叫び声、剣と剣がぶつかり合う音、そして血の海の中に倒れていた父の姿。


それは忘れようとしてきた記憶だった。しかし、どれほど時間が経っても、彼女の記憶から消し去ることはできなかった。


マキ:「どうして……どうして今でも私を追いかけてくるの……?」


リンゴは彼女の前に立ち、落ち着いた声で言った。


リンゴ:「マキ、心配するな。あいつの目的は金属片だ。絶対に手に入れさせはしない」


ロキは拳を握りしめた。腕の周りでは、小さな稲妻がパチパチと弾け始めていた。


ロキ:「それに、あいつは君のお父さんを殺したんだろ!? だからこそ、絶対に許すわけにはいかない!」


マキは二人の背中を見つめた。


マキ:「でも……あいつは島中の兵士を支配しているの。私のせいで二人まで巻き込まれたら、二人も傷つくかもしれない……」


ロキは彼女を振り返り、いつもの笑顔を浮かべた。


ロキ:「何を言ってるんだよ!? もう俺たちは仲間になっただろ!?」


リンゴ:「ロキの言うとおりだ。ここまで来たんだ。最後までお前を見捨てたりしない」


マキは一瞬、言葉を失った。


そして、ゆっくりとうなずいた。


マキ:「……二人とも、ありがとう」


リンゴは剣を抜き、扉へと向かった。


リンゴ:「ロキ、準備はいいか?」


ロキ:「もちろん! いつでもいけるぜ!」


二人は互いに視線を交わし、それからうなずいた。


次の瞬間、リンゴは勢いよく扉を開け放った。


バンッ!


夜風が小屋の中へと吹き込み、三人の髪を揺らした。


外には、二人の予想を上回る数の兵士たちがいた。


数十人もの男たちが目の前に立ち並び、それぞれが剣や槍を手にしていた。


兵士たちは一斉に、二人へと武器を向けた。


列の先頭にいた男が、一歩前へと進み出た。


島の支配者:「ようやく出てきたか」


マキは男の顔を見た瞬間、息をのんだ。


マキ:「あなたは……!」


男は彼女を見つめ、薄い笑みを浮かべた。


島の支配者:「久しぶりだな、マキ。まだ生きていたとは思わなかったぞ」


マキは震える両手を強く握りしめた。


マキ:「どうして……どうしてお父さんを殺したの!?」


男は無関心そうに肩をすくめた。


島の支配者:「まだそんなことを気にしているのか? あの事件から、もう十二年も経っているんだぞ」


マキ:「十二年……?」


島の支配者:「そうだ。お前の父親は私の計画の邪魔をした。だから始末した。それだけのことだ」


マキの顔から、穏やかさが消えた。


マキ:「お父さんは島の人々を守ろうとしていたのよ! あなたが核の力を兵器に変えるのを、止めようとしていたんだから!」


島の支配者の笑みが消えた。


島の支配者:「……ほう。どうやら、私が思っていた以上にいろいろ知っているようだな」


リンゴは鋭い眼差しを男に向けた。


リンゴ:「つまり、お前が王を殺し、この島を乗っ取った男なのか?」


島の支配者:「そのとおりだ。今、この島を支配しているのは私だ。あの愚かな王がいなくなったおかげで、この島は以前よりも強くなった」


ロキ:「そんなでたらめを言うな!」


ロキは一歩前へと踏み出した。


ロキ:「お前がやったことは、一人の男を殺して、その王座を奪っただけだ! それなのに、どうして自分のおかげで島が強くなったと思えるんだ!?」


島の支配者はロキへと視線を移した。


島の支配者:「小僧……自分が誰に向かって話しているのか、分かっているのか?」


ロキ:「よく分かってるさ! 他人の大切なものを奪う、最低な奴と話してるんだ!」


兵士たちの間に、一瞬ざわめきが広がった。


しかし、島の支配者は怒ることなく、興味深そうにロキを観察していた。


島の支配者:「ずいぶんと威勢のいい口を利くじゃないか。だが、それでお前たち二人の墓場がここになるという事実は変わらん」


島の支配者は片手を上げた。


島の支配者:「娘が持っている金属片を渡せ。そうすれば、お前たち二人の命は助けてやろう」


リンゴ:「断る」


島の支配者:「……何?」


リンゴは剣を構え、島の支配者をまっすぐに見据えた。


リンゴ:「マキにとって大切なものを、お前のような奴に渡すつもりはない」


ロキ:「かかってこい! マキには指一本触れさせないぞ!」


島の支配者はしばらく二人を見つめた後、小さくため息をついた。


島の支配者:「分かった……ならば、お前たち全員まとめて始末してやろう」


そして、兵士たちに向かって叫んだ。


島の支配者:「かかれ!」


兵士たち:「うおおおおおっ!」


兵士たちは一斉に二人へと突撃した。


一人の兵士がリンゴに襲いかかり、剣を振り下ろした。


キィィィン!


リンゴは剣で攻撃を受け止めると、力強く相手の剣を押し返し、相手を遠ざけた。


リンゴ:「遅すぎる!」


素早い動きで相手の足を払うと、兵士はバランスを崩して地面に倒れた。


しかし、別の兵士が右側から襲いかかり、さらに三人目が左側から迫ってきた。


リンゴは後方へ跳び、間一髪で二つの攻撃をかわした。


リンゴ:「一人ずつ相手にしているわけにはいかないようだな!」


一方、ロキも兵士たちに取り囲まれていた。


兵士の一人:「この小僧を捕まえろ!」


ロキ:「ただの小僧じゃない! 俺の名前はロキだ!」


ロキは拳を握りしめた。


バチバチバチッ!


青白い火花が腕を走り、鋭い放電音を響かせながら、拳の周囲に稲妻が集まっていった。


ロキ:「これでもくらえ!」


ロキが拳を振るうと、電撃の波が前方へと放たれた。


兵士たち:「うわあああっ!」


先頭にいた兵士たちは衝撃で吹き飛ばされ、その後ろにいた兵士たちも、倒れてきた仲間にぶつかって地面に転がった。


残りの兵士たちは前進を止め、恐怖に顔を引きつらせていた。


お知らせ

ここからは毎日更新します!

次回は第13話の公開を予定しています!

毎日少しずつ物語が進んでいきますので、ぜひブックマークに追加して、毎日お楽しみに!

応援よろしくお願いします!


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