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バイト姿と誕プレ

「委員長このカフェよく来るの?」

「そ、そうね、、最近はよく来るわね、、」

偶然カフェの列で居合わせた蒼空と霧島は、待ち時間で少し話をしていた。

「龍ちゃんのバイト姿かっこよさそうだもんね、僕も早くみたい」

「べ、別に黒崎くんが働いてるから来てる訳じゃ、、」

「ほんとに?それなら別に変装しなくてよくない?」

「そ、それは、、変装しないと怒られるから、、」

「多分怒られるのは変装関係ないと思うけどね」

「と、とにかく!別にバイト姿の黒崎くんを見たいからとかじゃなくて!私は普通に食事を楽しみに来て、、」

「次の方どうぞーって、、委員長と蒼空!?」

「あ、もうバレちゃってる」

霧島の変装(?)はやはりあっさりと見抜かれ、黒崎に存在がバレたのであった。


「お前ら、、、何しに来た、、、」

「うわあ、バイト姿の龍ちゃんだあ」

突如バイト先に現れた霧島と蒼空に、黒崎は絶句していた。

「来んなって言っただろ、、」

「私はたまに来ているから大丈夫よね?」

「いや普通に委員長もだけど」

「あれ?」

「とぼけんなたまに変装して来てんのバレてるからな」

「そ、そんなわかりやすいかしら、、」

霧島から見たら変装は完璧であるつもりなのだが、どうやらそうではないようだ。

「てか、なんでお前ら2人で来てんだ?」

普段あまり2人では絡まないコンビなので、黒崎はシンプルに疑問だった。

「たまたまそこで会っただけよ」

「龍ちゃんちょっとこっち、、」

「なんだ?」

蒼空は黒崎を呼び、自分の方へと近づけた。

「もしかして嫉妬?」

「黙れ!」

何かと思えばしょうもない事だったので、思わず大きい声を出してしまう黒崎である。

「コラ黒崎くん!お客様になんて事言ってるの!」

「あ、、すいません、、」

普通に業務中なので、黒崎は川島先輩に怒られてしまった。

「ったく、、って玲奈ちゃんだあ!」

「ご無沙汰してます」

「え?どういう関係?」

「さっきも言ったけど委員長はうちの常連だからな」

相変わらず意味のない変装はするが、霧島は一応常連である。

「川島さんにも一応紹介するか。委員長と一緒にいるのが俺の幼なじみの蒼空」

「へえ〜!ちっちゃくて可愛いね」

「ち、ちっちゃい、、」

「可愛くは無いけど確かにちっちゃいわね」

「うぐ、、、」

これでもかと傷をえぐられる蒼空は、気絶寸前である。

「黒崎くんちょっとキッチンまで来てもらえる?」

「はい」

(なんだろう、、説教かな、、)

そう思いながら不安な面持ちでキッチンへと向かった。

「玲奈ちゃんと一緒にいる人ってもしかして彼氏、、?」

「は、はい、、?」

キッチンに入った瞬間そんなことを川島先輩から言われた。

「2人で来てたっぽいし、もしかしてって思って、、」

「いや普通に違いますけど、、」

どんなことを言われるかドキドキしていた黒崎だったが、そんな話をされ少し困惑気味の黒崎である。

「なんだあびっくりしたあ、、!NTRれたのかと思ったわ!」

「NTRれたって、、2人はたまたま居合わせただけですから」

川島先輩の言葉にため息をつきながら呆れる黒崎である。

「危機感ないなー、、玲奈ちゃん可愛いんだからさ、そんなんだとあっという間に他の人に取られるよ?」

「取られるって言われても、、別に俺のもんでもないないですし、、」

「可愛いってことは否定しないんだ」

「水ぶっかけますよ」

霧島のことになるとすぐいじってくる川島先輩である。

「まあなんでもいいけど、自分が後悔しないようにしなよ?」

「はあ、、じゃあ僕ホール戻るんで」

「玲奈ちゃんによろしくねー!」

川島先輩の言葉を軽く受け流した黒崎は、再び接客に戻ることにした。


「委員長って誕生日いつ?」

「私?わざわざ教えてどうするのよ」

とある日の休み時間、黒崎は霧島にそんなことを聞いた。

「別に?誕生日くらい聞いたっていいだろ」

「それじゃあ当ててみてちょうだい」

「えーめんどくせえ、、」

「なら教えないわよ」

「わかったよ、、」

黒崎は渋々霧島の誕生日当てゲームに付き合うことにした。

「まず何月だ?4月とか?」

「全然違うわね」

「12月?」

「違うわね」

「いや当てれる気しないんだけどこれ」

1年なんて365日もあるのだ。まともに当てにいけるものではない。

「はあ、私も飽きたわ」

「なんなんだよ、、じゃあとっとと教えてくれよ」

「10月7日よ、これで満足かしら?」

「10月7日、、!?」

「なによ」

「いや、、なんでも、、」

「?」

霧島の誕生日を聞いて何故か焦っている黒崎に困惑する霧島である。

「す、すまんな急に!それじゃ!」

「ちょっと!あんたの誕生日も教えなさいよ!」

霧島がそう言った頃には、黒崎は教室の外から出ていっていた。


「誕生日、、1週間後じゃねえか、、」

実は何故黒崎が焦っていたかというと、霧島の誕生日がもうすぐであったからである。

「興味本位で聞いたけどまさか1週間後とは、、」

今まで聞いたことも気にしたこともなかったので、誕生日は知らなかったのである。

「誕生日プレゼントって、何あげればいいんだ、、?」

今までまともな友達付き合いが少ない黒崎は、誕生日プレゼントに何を渡せばいいかなどわかるはずがなかった。しかも更に相手は女の子である。黒崎の頭は既にパンク状態であった。

「龍っちどうしたの?そんな顔して」

「あ、星宮!ちょうど良かった、、!」

「なになに?どうしたの?」

珍しく困り気味の黒崎に、少しウキウキする星宮である。

「実は、、、」

黒崎は、星宮に誕生日プレゼントの相談の話をした。

「なるほどね〜、、玲奈っちってどんなものでも大体喜ぶからなあ」

「ま、まあそんな感じはするけど、、」

実は、毎年星宮も悩んでいるらしい。霧島はこれといって趣味というものがないので、イマイチ何をあげればいいのかわからないのだ。

「それを上げて何を伝えたいかによるよね〜、愛してるとか、好きだよとか?」

「あ、愛してるって、、なんでそうなるんだよ」

「え?好きだからプレゼントあげるんじゃないの?」

「は!?」

黒崎は星宮の言葉に顔を赤くした。

「別に好きだからとかじゃなくて!日頃の感謝とかにあげるだけだ!」

「え〜?折角だから相手のハートを撃ち抜けるものの方が良くない?」

「な、なんでだよ」

「え?だって好きなんじゃないの?玲奈っちのこと」

「は、はあ!?!?なんでだよ!!」

突然の星宮の質問に、顔をさらに赤くしながら困惑する黒崎である。

「結構見てればわかるよ〜?好きな人にしか見せない顔っていうか?」

「し、してねえよそんな顔!」

「へぇ認めないんだぁ、頑固だなあ、、折角選ぶの手伝ってあげようと思ったのに、、」

「認めるとかじゃなくて、、、ああもう!」

「ふふ、なんか玲奈っちみたい」

困り果てている黒崎を見て、微笑ましくなる星宮である。

「お願いだ、、!今度美味いケーキ奢るから、、!」

「ふ〜ん?しょうがないなあ、それで手を打って差し上げよう!」

星宮は得意げな笑顔で、黒崎の提案を了承した。




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