夏休みライフ
夏休み初日、黒崎は学校のない夏休みライフを満喫していた。
「なんで夏休みにも勉強しなきゃいけねんだよ、、」
「ふん、あんたのことだからどうせ怠けると思ったのよ」
はずだったのだが、初日は霧島に捕まって図書館で課題をやっていた。
「どうせ今課題やらなかったら絶対最終日にやると思ったのよ」
「いやそもそもやるつもりもなかったが」
「尚更よ!!」
黒崎は人生で一度も夏休みの宿題などやったことがない。というかなんも分からないのでできないのである。
「お二人さん夏休みもラブラブだねー」
「ラブラブじゃないわよ!!」
ちなみに星宮も課題やらない常習犯なので一緒に捕まっていた。ちなみに蒼空は普通に勉強出来るため捕まっていない。というか霧島は蒼空に冷たいのでそもそも気にかけられるかも怪しかったが。
「いいから課題に集中しなさいよ」
「昼飯何食う?」
「ワックたべたーい!」
「集中しなさいよ!!!」
「玲奈っち図書館では静かにだよー」
「あんたらのせいでしょ、、、」
夏休み早々疲労が溜まりそうな霧島であった。
「ワックおいしー!!」
「うめえなこれ」
ある程度課題を終わらせた黒崎たちはファストフード店に来ていた。
「玲奈っちそれだけでいいの?」
「いいのよ」
霧島の手元にはコーンとポテトしか無かった。
「ダイエット中なのよ、ハンバーガーなんてもってのほかよ」
「玲奈っちっていっつもダイエットしてるよねー」
「レディは常に体に気を使うのよ」
「体動かせばいいんじゃない?」
「運動は苦手なのよ」
霧島は運動が大の苦手である。なので運動してダイエットするくらいなら多少食べるのを抑えてダイエットした方がマシなのだ。
「俺に勉強勉強言う暇あったら運動した方がいんじゃねえか?」
「うるさいわ、私は文系なのよ」
「別にあんま反論になってねえぞ文系」
「頭なしの馬鹿ゴリラには言われたくないわね」
「うるさいでぶ」
「ちょっと!!それはライン越えよ!?」
「仲良しだなあ」
常に止まらない痴話喧嘩を微笑ましそうに見ている星宮である。
「じゃあこの後みんなでラウンデワン行こうよ!」
「なんでよ、課題はどうするのよ」
「もう結構やったしこっからは運動の時間でしょ!」
「えーー、、、」
霧島は運動したくないので、とても渋い顔をしていた。
「俺らに勉強教える代わりに委員長に運動とやらを教えてやるよ」
「わ、私は帰るから2人で楽しんでちょうだ」
「よーし行こー!!」
「わかったわよわかったから引っ張らないで!!」
星宮にズルズル引きずられて強制連行された霧島であった。
「なんで僕まで巻き込まれてるの?」
「知らないわよ」
結局巻き添えを食らった蒼空も連れてこられた。蒼空も霧島と同じく運動音痴なので、必死に抵抗したが強制連行された。
「じゃあまずはバドミントンじゃない?」
「最初から結構難易度高いわね」
「簡単だろ、当てるだけだ」
「それが難しいって話なのよ」
そんなもの簡単に出来たら苦労しないのだ。そしてチーム分けがされ、霧島黒崎チーム、蒼空星宮チームになった。
「それじゃあ行くわよ」
「おう」
そうして霧島はシャトルを持ち、思いっきりラケットを振りサーブを打ったが、思いっきり空振った。
「うわへったくそ」
「しょ、しょうがないでしょ!苦手なのよ!」
「ほら、こう持ってやればやりやすいぞ」
「ひゃっ、、!」
黒崎は霧島の手を握り、ラケットの持ち方を教えた。
「ほら、もうちょい手前で持った方が持ちやすいぞ」
「ちょ、ちょっと、、!」
「「ニヤニヤ」」
「ん?」
黒崎は向こうの2人が何故かニヤついているのを見て違和感を覚えた。そして再度持ち手に視線を戻すとようやく状況に気がついた。
「あ、、!えっとごめん!!」
「あ、、えっと、、、!」
黒崎は即座に手を離そうとすると、何故か逆に霧島に手を握り返された。
「え!?なに!?!?」
突然の霧島の行動に黒崎は困惑していた。
「え、、!あ、、ご、ごめん!!」
しかし、霧島の方がもっとパニクっており、よく分からなくなっていた。
「何やってんだろあの夫婦」
「さあ〜?」
一方こちらのコートはその光景を眺めながらまだかまだかとサーブを打ってくるのを待っていた。
「ほ、ほらいいから打て」
「わ、わかったわよ」
そうして霧島はサーブを打った。
「ほら!当たった!当たったわよ!!」
「いやシャトルの方向見ろよ!」
サーブを打てて喜んだのもつかの間、すぐにシャトルは返ってきた。
「いたっ!」
そしてそのシャトルは見事霧島の頭にヒットした。
「頭じゃなくてちゃんとラケットに当てろよ」
「うるさいわよ!!」
そうしてゲームが続き、結果は黒崎霧島チームの勝利で終わった。
「ふん、私のおかげね」
「お前サーブ打ってただけだろ」
「いやー龍ちゃんはやっぱ強いなあ」
「それな!まじで勝てる気しないもん!」
蒼空星宮チームも蒼空はほとんどサーブしか打てておらずほぼ星宮が打っていた。
「次何するー??」
「まだやるわけ?もういいんじゃないかしら?」
「もったいないよー!せっかく来たんだから!」
折角の機会を無駄にしたくない星宮は、キラキラと目を輝かせていた。
「ボーリングとかでいいんじゃねえの?」
「さんせーい!!」
「僕はなんでもいいよ」
「はあ、、しょうがないわね、、」
「じゃあ決まりだね!」
そうして4人はボウリングをすることとなった。




