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第41話 イリア嫉妬する

読んでいただきありがとうございます

少し短めですがよろしくお願いします

 嘘を見破るスキルを持つイリアは清十郎が嘘をついていないのは分かっていたからそこまで怒っていなかった。相手はもともとおばあちゃんだ。清十郎もおじいちゃんだが

 

 ただ、なんとなく膝枕をされている清十郎にもやもやとしたものを感じているところにワザとではないにしろ嬉しそうに胸を揉みしだく清十郎にいら立ち当たってしまったのだ


 自己嫌悪に陥る中、目の前で綺麗に土下座を決める清十郎に頭をあげさせた


「もう、次から気を付けてくださいね」


 そこで胸がすく思いがする自分が嫌になる


 と、膝枕をしていた清十郎そっくりの子供がいつのまにか起き上がりイリアの手を持って清十郎の方に向かう。何をするつもりかと不思議に思い見守っていると清十郎の手を持つと自分の手と重ね合わせて満面の笑みを見せた


 あまりの可愛らしい仕草にイリアは先ほどまでの自己嫌悪を忘れ満面の笑みを持って子供抱きしめた

 そのまま清十郎を小さくしたような子供。2人の間にできた子供はきっとこのように可愛らしい子供になるのだと母性がくすぐられ可愛くて可愛くて仕方がない


「ああ!なんてこの子の可愛らしいことでしょう!」


 子供は抱きしめられてイリアにこれでもかと頬ずりされる

 そこで、はっとなり周りを見回すとみんながこちらを見て唖然としているではないか


「え、えっとあの・・・」


 イリアが恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にするとその隙に子供は清十郎に走っていくと抱き着き光の粒子と共に刀に戻っていった


「あぁ・・・戻っちゃった」


 ぽつりとこぼすイリアの表情はそれはそれは悲しいものだった



 清十郎は土下座をして正座でうなだれていると相棒がイリアの手を持って自分の手と重ね合わせるではないか。おもわず驚いたがイリアも驚いたようだった

 意図を理解した清十郎は相棒の心遣いに感謝しすぐさまイリアの手を握ると、もう片方の手で重ね合わせようとした瞬間、イリアが突然、自分の手を振り払い子供姿の相棒を抱きしめ頬ずりまでしだすではないか


 涼やかな顔の美人が相好を崩すとなんと可憐なことか

 清十郎は払いのけられた事を忘れイリアの嬉しそうな顔に見とれてしまう


 イリアはみんなの唖然とする顔に気づくと顔を真っ赤にしてうろたえている

すると相棒は眉を寄せるとその隙にイリアから逃れ清十郎に抱き着くと光の粒子と共に元の刀姿にもど

ってしまった


「あぁ・・・戻っちゃった」


 イリアはこの世の終わりのような顔でポツリとこぼす


「これ、お主イリア殿が悲しんでおるぞ」


 清十郎はその顔みて我に返り相棒に苦言を呈するといやーという感情が伝わってくるが完全に嫌ってのことではないらしい。子供らしい返事に苦笑いしながら刀をなでてやると喜んでいるようだった


「イリア殿、嫌われたわけではないらしいぞ。少しばかりしつこかったようじゃな」


 苦笑いしながら清十郎が感情を教えてやるとイリアは顔をあげてほっとしているようだった


「さて、清十郎、事情を説明するからみんな座ってくれ。子供たちはこれからまじめな話をするからな。外で遊んできてくれ」


 アンガスがそういうとレリを自分の元に呼び寄せ大銀貨を1枚取り出すと手渡した


「これであいつらに何か食わしてやってくれ。レリも遠慮せずたべろよ?」


 レリはアンガスに手を握られて顔を赤くしながら大銀貨を受け取ると頷いた


「みんなー!お兄ちゃんからお小遣い貰ったから広場の屋台にいくよー!」


「お!まじで?よっしゃぁ!みんないこーぜ!」


 ビットがすぐに反応すると大きな声でみんなに呼びかけ真っ先に元気よく教会を飛び出していった。それに続けと子供たちが次々に外にとびだしていった


「じゃあポーラ様、行ってきます」


「ふふ。気を付けて行ってらっしゃい」


 最後にレリはポーラに挨拶をすると子供に続いて教会を出ていった


「さて、これで静かに話せるな」


 アンガスはそういうと椅子に座り直し皆が椅子に座るのを待って話を切り出した


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