02
連日投稿とかこの先絶対無い……だろう。
ピリリリという音が遠くでかすかに聴こえる。その音はだんだんだんだん大きくなって…
「……っは!?」
意識が覚醒する。ボヤけていた視界が安定してくる。頭の横の置き時計が、さかんに鳴いていた。
◆
賑やかな発メロとともに出発した電車をなんとはなしに見送って、僕は歩き出した。今日はあいにくの曇りで、散々悩んで決めた半袖Tシャツから出た腕が少し肌寒く、少し鳥肌が立っていた。
しばらく無言で歩く。客観的に見て、今の僕の様な人を世の中では陰キャだと言うんだろうな、と思った。実際陰キャだし。
そんな陰キャが一人で俯きがちにしながら遊園地へ向かっているのだから、周囲からの視線が痛いほど集まる集まる。
今になって誰とも待ち合わせの約束をしなかった過去の自分を恨んだ。
学校指定の待ち合わせ場所へ急ぐ。
気のせいか、先程よりも鳥肌が立っている気がした。
十数分後。僕が待ち合わせ場所に着いた時にはもう既にほとんどの人が集まっていて、さっきまでの暗い雰囲気が嘘だったかのようにテンションが上がってきた。周りを見ると、多少の差はあるものの、皆一様にテンションが上がっている様だ。
「よし、全員いるな?」
皆が事前説明どうり班ごとに並び終わると、先生がそう確認した。勿論全員揃っている。先生も分かっているのか、話が進む。
「…じゃ、今から一日班行動になる。周りに迷惑をかけないよう注意して行動するように。で、チケットを渡してくから後ろにまわしてくれ。」
チケットを配りながらも、話は進む。
「あと、分からない事や困った事があった時や、迷子になった時は、事前の説明どうり各班長に渡してあるケータイで本部に連絡してくれ。それじゃぁ、楽しんできてくれよ。」
「おぉぉぉ!!来ちゃったなーこの日が!やべー、興奮するぅ!」
話を聞いていたのかどうか、先生が言い終わった瞬間叫んだのは厚村だった。
「な、お前も興奮するだろ!?」
そして当然のように僕に話を振ってくる。本当にやめて欲しい。
「う、うん、そりゃね!」
何とか当たり障りなく答えられたが、実はこの男こそが僕の班の班長だったりする。
「だよなー!楽しィィィ」
……先行きにものすごい不安を感じたのは、果たして僕だけだろうか?
「厚村、五月蝿い。」
そう言ったのは、僕達の班の最後のメンバー、内原 鏡音だ。僕はあまり話した事は無いが、普段から彼女は妙に高圧的で、正直ちょっと怖い。
「や、ごめん。…ほらっ、俺こういう所来んの初めてだからさっ」
どうやら流石の厚村でも、内原は怖い?らしい。
それを見て思わず小さく笑ってしまった。
ふと気になって柳ヶ瀬の方を見てみると、たまたま彼女もこちらを見ていたのか目が合ってしまった。
目が合ってしまった!
「もう、いつまで入口でごちゃごちゃやってんの!?さっさと入ろ?」
内原がそう言う。
何はともあれ、内原の言うとうり僕達はさそっく遊園地に入り、何かアトラクションに乗る事にした。
◆
そしてこの後の記憶が、僕には一切無い。




