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お喋りすぎた追放聖女、実は魔界を統べる神の愛娘でした〜姿を変える呪宝で理想の美少冷酷な竜騎士団長に「俺の番(つがい)を見つけた」と溺愛されています〜  作者: インフィニティ・G・イプシロン


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第1部   第2章  重すぎるイケメン竜騎士団長  第1話 団長の猛烈アプローチ

【読者の皆様へ】


ご訪問ありがとうございます!


本作は、「想像力だけが取り柄の孤児少女が、持ち前のおしゃべりとマシンガントークが災いし、修道院を追放されてしまい、生き延びるために足を踏み入れた『死の森』で、古代の遺物『幻影の三面鏡』を拾う。それはなんと、思い描いた通りの姿へ変身できる神の道具だった!」という物語です。


お楽しみいただけますと幸いです!

「ハァ……ハァ……! ここまで逃げれば、流石にもう追ってこないわよね……!?」


木々の隙間から夕焼けの光が差し込む街道に出て、私は膝に手をついて激しく息を吐き出した。

変身した身体の脚力が尋常じゃなかったおかげで、なんとかあの「重すぎるイケメン竜騎士団長」の手から逃げ延びることができたらしい。


(あーびっくりした……!『俺のつがい』って何!?『生涯をかけて愛する』って何!? 初対面の女の子に向かって言うセリフじゃないでしょ! やっぱりイケメンって頭のネジが二、三本飛んでるのかしら……)


自分の胸を押さえてバクバクと暴れる心臓を落ち着かせる。

ふと手に持っていた【三面鏡】を見ると、左側の鏡の『元の姿に戻る』という文字が優しく点滅していた。


「あ、そうだった。ずっとこの大人のお姉さんの姿でいるわけにもいかないわよね」


私が左側の鏡を軽く指先で突くと、身体が温かな光に包まれた。

視界がすっと低くなり、視線が元の高さに戻る。自分の手を見れば、そこには見慣れた垢抜けない爪と、少し小さな手。足元を見れば修道院のだぼだぼの服と、赤茶色の自分の髪。


「ふぅ……やっぱり、こっちの姿の方が落ち着くわね」


胸を撫で下ろし、私は鏡を大切に皮袋の中にしまってから、街道沿いにある街を目指して歩き始めた。



辿り着いたのは、王都の近郊にある大きな交易都市だった。

色とりどりの屋根が立ち並び、行き交う人々や馬車、露店から漂う香辛料と焼き肉の香りに、私の目は輝きっぱなしだ。修道院の質素な暮らししか知らなかった私にとって、そこはまるで絵本の中の世界だった。


「わあぁ……すごい! 本物のお肉がグルグル回って焼かれてるわ! あっちの露店には見たこともない果物が……!」


お腹がぐぅと鳴る。

だが、今の私の所持金はゼロ。修道院から持たされたのは、硬い干し肉二切れと小さな銀ナイフだけだ。


(まずは働いてお金を稼がないと……。でも、この『垢抜けない孤児のアリア』の姿だと、なかなか良いお仕事は見つからないかもしれないわね。……よし!)


私は物陰に隠れると、再び皮袋から三面鏡を取り出した。

中央の鏡を覗き込み、心の中で強く念じる。


(今度は……そうね! 街で働くのにぴったりな、ちょっとしっかり者で親しみやすい『職人風の可愛いお姉さん』!)


眩い光が弾け、次の瞬間には、私はハーフアップにした艶やかな栗色の髪と、作業のしやすそうな可愛らしい町娘の服を纏っていた。


「すごーい! ちゃんとイメージ通りに変身できる! これなら『魔法使いの助手』とか『薬草店の看板娘』とかの求人に応募できるかも!」


ルンルン気分で路地裏から飛び出した私だったが——直後、目の前の大通りを埋め尽くす異様な光景に足を止めた。


「団長! 西門の警備を強化しました!」

「東門および港湾部にも検問を設置! 似た特徴の女性を片っ端から照会中です!」


ガチャガチャと激しい鎧の音を響かせ、重装の騎士たちが街中を血眼になって捜索していたのだ。

そして、その中心に立っていたのは——。


「銀髪に、紫の瞳……年齢は十八から二十前後。尋常ではない魔力を秘めた、息をのむほど美しい女性だ。どんなに小さな情報でもかまわん、見つけた者には金貨百枚を支払う」


夕闇の中で漆黒の甲冑を輝かせ、冷徹な声で指示を出しているのは、先ほど森で私に愛の告白(?)をしてきた竜騎士団長、ルシアン=ヴァルハイトその人だった。


(な、なんでここにいるのーーーーーっ!? しかも街全体を使って指名手配みたいなことしてるじゃないの!!)


私は慌てて壁の陰に身を隠し、悲鳴を噛み殺した。

街の人々が「あの冷酷無比なルシアン団長が、女探しだって……?」「一体どんな大罪人なんだ……」とヒソヒソと噂し合っている。


(大罪人じゃないわよ! ただの『通りすがりに助けてあげた親切な女の子』よ!!)


ルシアン様の執念深さに、私の背中に冷や汗が吹き出したのだった。


©2026 [インフィニティ・G・イプシロン]. All rights reserved.

【作者より】

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

正体を隠したいポンコツ変身少女×一途すぎる最強竜騎士の、勘違いから始まる爆笑&胸キュンハイファンタジー・ラブコメ!

「面白い!」「続きが気になる!」と思ってくださった方は、

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次回、第2章 第2話「『理想の姿』へと変身を遂げた私」を、本日 14:50 に、お届けする予定です。

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