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お喋りすぎた追放聖女、実は魔界を統べる神の愛娘でした〜姿を変える呪宝で理想の美少冷酷な竜騎士団長に「俺の番(つがい)を見つけた」と溺愛されています〜  作者: インフィニティ・G・イプシロン


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第1部 姿を変える呪宝で理想の美少女に化けたら  第1章   第2話  生涯でたった一人、運命の伴侶と出会った

【読者の皆様へ】

ご訪問ありがとうございます!

本作は、「想像力だけが取り柄の孤児少女が、持ち前のおしゃべりとマシンガントークが災いし、修道院を追放されてしまい、生き延びるために足を踏み入れた『死の森』で、古代の遺物『幻影の三面鏡』を拾う。それはなんと、思い描いた通りの姿へ変身できる神の道具だった!」という物語です。

お楽しみいただけますと幸いです!

冷や汗が背中を伝う。

ヤバい、ヤバすぎる。ただの孤児として静かに暮らしたかったのに、こんな大惨事を引き起こしてしまったら、怪しまれて捕まってしまうかもしれない!

(に、逃げなきゃ! 今のうちに走って逃げないと——!)

私が慌てて後ずさりしたその時、ガシャンと甲冑の音が響いた。

「待ってくれ……」

振り返ると、さっきの青年騎士が傷ついた身体を押さえながら、ゆっくりと立ち上がるところだった。

鋭いエメラルドグリーンの瞳が、まっすぐに私を射抜いている。逃げ出そうにも、その強い視線に縛り付けられたように足が動かなくなってしまった。

(ひええっ、お礼を言われるのか、それともバケモノ扱いされて切り捨てられるのかどっち!?)

私は内心パニックになりながらも、変身した「理想の大人の美少女」としてのプライドを保つため、精一杯ミステリアスで澄ました顔を作った。

「……お怪我は、大丈夫かしら? 騎士様」

「ああ……君のおかげで助かった。感謝する」

青年はゆっくりと私に近づいてくると、驚くべき行動に出た。

彼は私の目の前で片膝をつき、胸に手を当てて深く頭を下げたのだ。

「俺は王都竜騎士団・団長のルシアン=ヴァルハイト。貴女のような高貴で強力な魔法の使い手が、なぜこのような危険な森におられたのですか?」

(り、竜騎士団長!? 一番エラい人じゃないの!!)

内心で絶叫しながらも、私は口元に優雅な笑みを浮かべた。

「ふふ、ただの気まぐれよ。深い森の散策を楽しんでいただけだわ」

「散策……地竜が闊歩するこの森を、ですか……」

ルシアン様は呆気にとられたように私を見上げていたが、やがてその瞳に尋常ではない熱量が宿り始めた。

彼は立ち上がると、私の真っ白な手を取った。革の手袋越しでも伝わる、彼の体温と強い力。

「……美しい。銀の髪に、紫の瞳。そして、俺の魂を直接揺さぶるような、この圧倒的で清らかな魔力……」

「へ……? ル、ルシアン様……?」

顔が急激に熱くなる。距離が近すぎる。こんな超絶イケメンに至近距離で見つめられたことなんて、人生で一度もない!

「俺たちヴァルハイト家に伝わる古い伝承がある。一族の者に刻まれた『龍の血』が、生涯でたった一人、運命の伴侶と出会った時……魂が激しく鳴り響くのだと」

ルシアン様は私の手を自分の胸へと運んだ。

彼の鎧の奥から、ドクン、ドクンと、信じられないほど速く力強い鼓動が伝わってくる。

「ずっと童話の類だと思っていた。だが……今、確信した。俺の魂が求めていたのは、お前だ」

「は……? はあぁぁぁぁぁ!?」

あまりの突飛な発言に、私は「おしとやかな美少女」の仮面を脱ぎ捨てて素の声を上げてしまった。

「お前こそが、俺の『番つがい』だ。名前を教えてほしい、美しき我が女神よ」

「つ、つがっ……!? 女神っ……!? ち、違います! 私、そんな大層なものじゃなくて、ただの……ただの通りすがりの美少女です!!」

「謙遜はいらない。俺は生涯をかけてお前を守り、愛すると誓おう」

ルシアン様の瞳は本気だった。冷酷無比と噂される(と思われる)硬派な竜騎士団長が、出会って数分の見知らぬ女に重すぎる愛を告白しているのだ!

(どどど、どうしよう!? この人、見た目は最高にカッコいいのに、言ってることめちゃくちゃ重いしヤバい人だわ!!)

「さあ、俺と一緒に王都へ来てもらいたい。最高の邸宅と、俺のすべてを捧げよう」

「け、結構ですーっ!!」

耐えかねた私は、ルシアン様の手を振り払うと、ドレスの裾を撒き散らして全力で脱兎のごとく走り出した。

「あ、待ってくれ! 我が番よ!」

「追ってこないでくださーーい!!」

変身した身体の驚異的な脚力で、私は森の中を爆走した。

人生をやり直すために手に入れた変身魔法。なのに、最初に遭遇したのは「重すぎる愛をぶつけてくる最強の竜騎士団長」だったなんて!

(私の平穏な新生活は、一体どうなっちゃうの〜〜〜!?)

夕闇が迫る魔の森に、私の悲鳴のような叫び声が虚しく響き渡るのだった。


©2026 [インフィニティ・G・イプシロン]. All rights reserved.

【作者より】

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

正体を隠したいポンコツ変身少女×一途すぎる最強竜騎士の、勘違いから始まる爆笑&胸キュンハイファンタジー・ラブコメ!

「面白い!」「続きが気になる!」と思ってくださった方は、

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次回、第2章「冷酷団長の猛烈アプローチ」を、本日、14:30 に、お届けする予定です。

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