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【オリジナル/本編】高身長ショートカット38才シングルマザーが、プロ野球入りを目指す高校3年生のぼくを好きになった  作者: @FITabc


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14/22

プロ注目の怪物 

7月16日、いよいよ4回戦。


対戦相手は、優勝候補の知多医科大学付属高校。

今年は私学四強のなかでも頭ひとつ抜けていると言われている。


その理由はピッチャーの小谷周平だ。188センチ80キロから投げおろす速球は150キロ台で、変化球もいい。

しかし、これが可愛いい顔をしていてナイスガイ。

あだ名は怪物きゅん。


バッティングも強力だ。小谷も二刀流と言えるほど、バッテイングがいいが、4番を打つのが、193センチ100キロの細川がいる。

高校通算80本塁打である。


お互いに、戦力情報は、得ている。

ユージとアキラの打撃は要注意。太田もマークすべきバッターと、知多医科大学付属高校の松本監督は考えている。


とくに、水島アキラは不気味だ。

最近ワインドアップに変えてから、力強くなっていると感じた。


「中野高校は、なかなか手ごわそうだ。とくにエースのアキラは試合中にも化ける可能性がある。そうなると、簡単には打てない。

小谷、中野高校戦から投げるぞ」


「わかりました」


「また、4番の川伊ユージは小谷の速球に、ついてくる。油断は禁物だ。」


「はい」


一方の中野高校は、小谷対策を、米村監督、リコ、カナから授けている。


小谷の速球対策だが、

速球に差し込まれるないように「始動をはやくすること。」

速球に負けないよう、上半身だけで打とうとせず、前足を着地した瞬間に“止まる”感覚、

そのタメを使ってスイングする


そして、コンパクトスイングにする


などを監督が指導し、練習を繰り返してきた。


リコとカナは、小谷の配球を分析し、狙い球を絞るよう指示。


初球はストレート待ち

カウント有利(2-0、3-1)はストレート一本

追い込まれたらコンパクトに対応。


など、データで示した。


アキラは、ワインドアップの新投法に磨きをかけた。こちらの方が、しっくりくる。



それぞれの準備も整い、いよいよ4回戦だ。


今日は観客が多い。

特に、小谷目当ての若い女性が多い。


バックネット裏には、プロのスカウトが来ている。

小谷、細川が目当てだ。


多くの注目を浴びて、プレイボール。

試合が始まった。


先攻は、中野高校。

ストレートに的を絞っていたが、変化球でカウントを取られ、チェンジアップかストレートを投げ込まれ、タイミングが合わない。

簡単にチェンジ。


後攻は、知多医科大付。

アキラの初球を見たトップバッターは、少しリアクションをした。

バットを短く持ったので、意外とボールが伸びたのだろう。


しかし、この回の知多医科大付の攻撃も3者凡退。


2回の攻撃は中野高校、ユージから。

いつもの通り、ピッチャーに礼をして静かに構える。

小谷が、挨拶代わりに速球を投げ込む。

速い!

がしゃ!とバックネットへ。


2球目と3球目は変化球を、ファール。


4球目はストレート。

ガシャン!バックネットへ。

5球目もストレート。

ガシャン!これもバックネット。


ユージは、ボール気味でもガンガン振ってくる。

こいつ、気持ちいいな。と小谷。


チェンジアップのサイン。

首を振る小谷。


ストレート。

そうこなくちゃ。

小谷は渾身のストレートを投げ込んだ。


カッキーン!

金属音!


小谷の渾身の力で投げ込んだ速球を、レフトスタンドへ。

キャー

悲鳴と声援。


ホームラン。

ユージは、ガッツポーズもせず、ヘルメットを深く被り、ニコリともせず、ベースを回る。


ベンチに戻り、ハイタッチもなし。

深く息を吐き、座る。


チラッと小谷を見た。小谷もユージを見た。

目の会話。

何を話したのだろうか?


川伊家は観客や、部員の家族と一緒に喜んでいる。


奈央子は、ユージの一部始終を見逃さなかった。

良いわね。男の人は。

会話はないけど目で何か話したみたい。

ユーちゃんってば、何話したの?


ユージのホームランは嬉しかったが、ちょっぴり妬いちゃう奈央子だった。


2回表はユージのホームランのみ。


攻守が代わり、知多医科大付の攻撃。

4番の細川。


アキラの投げた渾身のストレートを、

グワン!とライトへ。

フラフラと高くあがり、ライトフライ。

いや、ライト下がる、下がる、

あ、入った。


同点ホームラン!


ユージが、あれでホームランなんだ。天性ってあるんだなと思った。


味方ベンチにガッツポーズをして、ゆっくり1周。

あっと言う間に同点。


1対1になった。

その後、更に知多医科大付は、2点を追加、4回を終えて、1対3になった。


バックネット裏は、ザワザワしている。

中野高校4番のデータはないか?

誰だ?

あのヘッドスピードは半端ないな。


やはり、私学4強は、レベルが違う。

頑張れ、中野高校。ユージ、アキラ。


次回は、棘上筋きゃくじょうきん部分断裂

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