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【オリジナル/本編】高身長ショートカット38才シングルマザーが、プロ野球入りを目指す高校3年生のぼくを好きになった  作者: @FITabc


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13/22

奈央子の大人なイメチェン

川伊家でのお食事会。


アキラとユージは焼き肉パーティーを所望したが、父賢一が、食べ過ぎて体調を壊してはいけないと、消化がよく、ビタミン、炭水化物、タンパク質がバランスよく取れる食事会になるよう提案した。


野菜やパスタ、鶏肉などを中心にしたメニューを考えて、美香、奈央子、リカ、カナが手料理を用意している。足りない分のお惣菜や牛肉は、男性陣が買いに行っている。


美香

「奈央子さん、髪形似合うわね。」


カナ

「服も似合います。スタイル良すぎて反則です。」


奈央子

「カナちゃん、はずかしい。」


リコ

「このパックのイチゴ牛乳おいしいわ。」チュチュ。


時間は、少しさかのぼる。

学校では、女子のユージ人気がピークになり、ユージのクラスに多くの女子が詰めかけるようになった。

野球部にとって、今は大事な時期なので、個人的な接触をしないよう、米村監督から各クラスに依頼が出ている。


さて、奈央子だが、長年アキラを育てるためにがんばってきた。

気が付けば40才手前の年齢になっている。


そこに現れた、ユージ。

正確にいえば、ユージのことは前から知っていたが、恋愛対象として、意識しだした。


年齢差という大きなハンデはある。

しかし、そんなことは関係なく、

自分を磨いて、ユージが好きになってくれる女性になりたい、

と奈央子は決めた。


奈央子は、食事会前に美容院に行った。


髪形を変えた。

後ろが短く、前に向かって少しずつ長く。

首元はスッキリ短めに。首が長く見えてスタイルが良く見える。


奈央子は背が高く、それがコンプレックスであったが、自分の体型を最大限生かすことにした。


髪色は黒。


リップは透明感のあるローズベージュだが、派手さゼロで、大人の肌に自然に溶け込んでいる。

自分らしくと考えた結果そうなった。


服は、白のノースリーブに、黒のワイドパンツをまとった。



話を食事会に戻すと、

男性陣は、お惣菜の他、タオル、日焼け止め、テーピング・バンテージ、消毒スプレー・絆創膏なども買ってきた。


「ただいまー」


「奈央子さんが来てるわよ。」


奈央子

「おかえりなさい。お邪魔しています。」



賢一

「モデルさんがきているかと思ったよ。」


見とれるユージ。声が出ない。


奈央子がユージに近寄り、

「お惣菜を冷蔵庫に入れるから手伝って」

と近づく。

「う、うん。はいこれ。」

二人で冷蔵庫に向かう。


ピンポーン

誰か来た。

カナの両親だ。


アキラが少し緊張している。


「初めまして。鈴木です。ご招待ありがとうございます!」


「こんにちは!アキラです。お父さん、お母さん、いつもカナさんにお世話になっています。」


「きみにお父さんと呼ばれる筋合いはないぞ。」


一瞬静かになる。


美香

「ユージ!」ユージがそういったのだ。


皆、大爆笑!ユージの一言で場が大いに和んだ。


「アッハハハ。アキラさん、はじめまして。カナの父と母です。お父さん、お母さんでいいよ。我々も鼻が高い。これからもカナをよろしくお願いします。」


ユージとアキラの2者連続ホームランを、カナの両親も見ていたのだ。

そのヒーローが目の前にいる。カナの両親も誇らしかった。


その場は大いに盛り上がり、大騒ぎだ。

お皿を取りに行ったところで、ばったり会ったユージと奈央子。


「奈央ちゃん、今日は。あの。」


「今日は?どうしたの?」

にっこり微笑む奈央子。


ドキン。

「奈央ちゃん、あの」


「ん?」


「いい香りがする。」


プッと噴き出す奈央子。

と、唇をあてた指を、ほっぺたに当てた。


頭が真っ白になったユージ。奈央子が去ったあとに、にやにやしながら立っているリコがいた。


「なんだよ!リコ」


リコが唇に指をあて、その指で大胸筋を指した。

「変態筋肉だらけ!」


また見られた。


ユージは思った。

奈央ちゃん、まじで勘弁してよ。

リコの前でわざとやってるでしょ!

でも、ユージはうれしかった。



食事会が終わった。


今度は祝勝会ということで、それぞれ帰った。



さあ、いよいよ4回戦。まだ4回戦といっても、次の対戦相手は、優勝候補の知多医科大学付属高校だ。今年は私学四強のなかでも頭ひとつ抜けているという評判だ。その理由はピッチャーの小谷周平だ。188センチ85キロから投げおろす速球は150キロはでる。変化球もいい。高校生ではまず打てないだろう。



次回は、小谷くんの初登場。


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