ヒノデ王の退場
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朝に始まった戦いは、昼には終わった。
攻撃してきた長命種50名は女王を含めて全滅。
しかし、こちらも完全に罠に嵌めたはずなのに、多くない被害がでていた。
殺しきれなかった女王を除く3人に滅茶苦茶にやられたのだった。
「(3人でこれだもんなぁ・・・この先もやばそうだ・・・)」
俺はゲンナリと心の中でつぶやく。
長命種、短命種の遺体の整理に2日を要した。
同時並行で門を最優先に修理させた。
長命種が攻めてくることは100%なくとも、念のためである。
「(さて、女王を倒したがいいが、この先、長命種がどうでるか、まったくわからん。それに、こちらから攻め込みたくてもおそらく無理だ。1000オーバーはまだまだいる。死にぞこないの3人でこれだしな・・・ジン達も短命種には絶対負けないが、300オーバーでギリギリだろう・・・ぶっちゃけると、長命種を滅ぼすつもりなんてないしな・・・甘いようだがな・・・はぁ・・・)」
俺は長文の心のつぶやきをするしかなかった。
門の修復後、俺は負傷兵を帰還させ、後詰がくるまで砦の兵士は警備を続行
俺は帰還する。
根性で生きているだろう、ヒノデの中命種の王にバタダ女王打倒を報告してやるのだ。
「(バタダ女王がいなくなって、やつらは俺の元からはなれて単独で長命種落としにいくのかな・・・
無理だと思うけど。)」
俺はモズクワ王国の真の支配者としてモズクワ王を傀儡にしつつ、しばらくバタダ王国、ヒノデ王国、ソイツ王国の動向を探るつもりだ。
おそらく、長命種は今回のことで国の中身は何も変わらないだろう。
しかし、遠征軍が今後どうなるかは全くわからない。
さらに、遠征軍が組織されない場合、ソイツ王国の回復が早まり、バタダ王国へ進軍するかもしれない。
「(ソイツはなんも欲しい物ないし、滅ぼしとくか・・・そしたら、パパンとママン、ヤマトも安心だろう、もう死んでるかもしれないけど)」
俺は別に、世界を征服するが民族を同一化しようなんてさらさらない、長い寿命、チートな魔法を使っ)て、世界を調整すればいい。
なんて傲慢なことを考えているのだ。
ゆえに、できれば生まれた集落や、バタダ王国の人たちには生きていてほしい。
だが、戦闘狂の長命種は問答無用で皆殺しなのは決定事項だった。
たとえ右も左もわからず王都をフラフラしていた俺とエリンを助けてくれた産休中の戦士の夫婦、俺を鍛えてくれた教官であろうとも皆殺しなのだ。
「(まっ、俺は死後の世界を知ってるから、そこまで心は痛まないんだけど・・・あのマッハな流れの中にみんな入っていってなにかに変わるんだろう。輪廻転生ってやつだ)」
「(とりま、今のヒノデ王はいろいろと知りすぎているから、怪しまれないようにさっさと退場してもらおう)」
俺はモズクワ王国、王都ケミナルビに戻るとすぐに
ヒノデ王にモズクワ王国の都市スレンジで祝勝パーティーの参加の打診をした。
同時に長命種部隊、通称アグニ隊を中心とした現ヒノデ王抹殺部隊の教育を開始。
現ヒノデ王はモズクワ王国にくる途中、ヒノデ王国内で山賊に襲われてしまい
なぜか全滅してしまうのだ。
ヒノデ王国の首脳陣には俺のヤバさは伝わっているだろうが、俺と直接やりとりし、直にヤバさを感じている現ヒノデ王はさっさと消えてもらう必要がある。
短命種、中命種達には<長命種は聖人なのでチョロい>
<所詮、長命種>と舐めてかかってもらう必要があるのだ。
数日後
都市スレンジでの祝勝会まであと15日後に迫った今日。
場所はヒノデ王国、都市ウランからかなり離れた森。
俺を中心にジン、リカ、コウ、ケンジ、マドカのエリンとアオイを除く家族とアグニ隊で優秀だったもの14名の少数精鋭でヒノデ王の隊列を待つ。
最強の布陣でやるのだ。
皆殺しにしようと思ったが、王を含めて偉い奴は全員拉致ろうと思っている。
護衛はすべて殺し、身ぐるみを剥ぐ。
うむ、完全に山賊だ。誘拐に強盗。
これが山賊でなくなにが山賊か・・・
「きたな。リカ、コウ、マドカ、加速魔法全開で一気にいくぞ!偉そうなやつは殺すなよ?ジン、ケンジ特にジン!アグニ隊任せたぞ。一人も逃がすな!」
「はい!」「はいっ!」
「はっはい!」「はぁーい」「・・・はい」
全員が返事が元気よく?返事をする。
「みんなで戦うなんて何十年ぶりですね!」
ジンが言う。
「(たしかに・・・まぁエリンいないけど・・・そういえば、昔はギリギリだったなぁ・・・寝る間も惜しんで死にそうになって・・・あっ女王にも殺されそうになったかwwwでもなんか違うんだよなぁ・・・)」
こんなふうにしみじみと心の中でつぶやくのだった。
翌日の昼 平原
ササササササッ。ドスッ!
ヒヒィーン! ドサッ!
「(ポニーちゃんごめんよ)」
一気に馬車を引く馬が倒れる。
「さ、山賊だぁー!!ぐへっ」
「お、おまっ!うぐっ・・・」
ヒノデ王がなんか言おうとしてたけど、黙った。
同じように淡々と偉い奴を黙らせていく。
遅れて、アグニ隊がジンを先頭に護衛を狩りはじめる。
長命種の馬はデカく、その分速いし、力強い。
先行した俺たちはすべての馬車の要人を黙らせた後、恐怖で逃げだす人間に追い打ちをかける。
あっという間に戦闘は終わった。
むしろ剥ぎ取りのほうが時間がかかったかもしれない。
俺たちはモズクワ王国への送り物に加えて、ヒノデ王を含む要人と大量の装備品を持ち、本国へと帰還した。
これから、ヒノデ王たちは一生、俺に飼われ、中命種の生態調査に協力してもらうのだ。
ちょうど、ヒノデ王の子供も手に入ったしな。
こいつらが短命種なのか中命種なのか手厚く保護し観察だ。
よかったな!パパたちと違って安泰だ!
なんの罪のない子供は殺したくないしな!
そんなふうにして月日は流れていった。
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