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新手との遭遇

アクセスありがとうございます

遠征43日目 朝 ソイツ王国 某村


見張りを終え、5人の子供達と食事をとる。

「そういえば、ジン。お前、槍何本までいけるようになった?」

「えっと、さんぼんです!」

「そうか!一本増えたな!すごいぞ!」

ジンの頭をなでてやるとケンジとリカが口々にいう


「ぼく(わたし)もさんぼんになったよ!!」

同じようにくしゃくしゃ撫でてやる。


「コウとマドカはどうだ?」

コウは食べるのをやめてうつむく。コウは結構引っ込み思案だ。


マドカがおそるおそる言う。

「わたしたちは、まだにほんです、ごめんなさい」

マドカは結構奴隷根性が染みついてる。


「いや、いいんだよ。競争するのは大切だが、仲良くな。一生懸命やりなさい」

俺はそう言うと、コウとマドカの頭を優しくなでる。

最近、体がだるいので心の癒しが必要だった。これから仕事(ころし)だ。



食事を持って捕虜どもの家に行く。

3名の短命種の子供達は不安げな顔をしていた。

1名の短命種の女は無表情だ。

かわいい顔してるので人形みたいだ。

子供たちの手は自由にしてやり彼らの服と女の服を洗濯させる。

俺は女に別の服をきせ、足を自由にしてやり外に連れ出す。

女と一緒に大人捕虜達の家に食事をもっていく。


家に入ると、やつらが恐怖と恨みの混じった目で見てくる。

俺はしゃべりだす。


「お前らが素直にしないからこういうことになる。モラート中佐やスタンを見習うんだな。あっ中佐は今日の昼に散歩につれていこう。いつもありがとう」

そして俺は人形のような女捕虜スタンと適当に散歩し、スタンを家にもどし、情報収集の作業を再開するのだった。



遠征46日目 朝 ソイツ王国 某村


俺たちはソイツ王国の首都ソイツシティへ向け出発することになった。

一昨日、敵が大群で押し寄せ、唯一生き残っていた門が完全に破壊されたからだ。潮時だった。


昼前から始まった戦闘は夜までつづき、昨日は物資の確保と今日の出発準備につぶれた。

味方がつっこむので、俺は自分の子供を守るでいっぱいいっぱいだった。大変だった。


捕虜は大人が3人 子供が1人になった。

尊い犠牲のために俺の再生魔法がまた一歩前進したのはいうまでもない。

残した短命種の子供は大切に育てることにしている。

俺の子供達とは隔離するが・・・

こいつは短命種の成長記録用個体に使うのだ。



遠征48日目 朝 ソイツ王国 平原


敵と遭遇した。だが今回の敵はいつもの敵と違う。

こいつらが沸いた方角はリンベルでもソイツシティでもなかった。

おかげで発見が遅れた。

遅れたといっても見通しの良い平原だ。奇襲をうけることはない。

だが、数が異様に多かった。5万人くらいいる。

久しぶりに一騎当千じゃ足りない感じだった。

それでも俺はとくに危機感をもつことなく、女王の提案する案にほかの人と同じようにうなずくのだった。



遠征48日目 昼 ソイツ王国 平原


俺は大人の捕虜を念入りに縛り、子供たちに戦場に近づかないように指示する。

もし馬車を捨てて逃げる際には彼らに配った荷物をしっかりもつこと、俺と決めた地点に全員で逃げること、逃げる時に大人の捕虜を殺すことを再度徹底させる。

短命種のリュックはこいつらにはちょうどいいサイズだ。

なぜなら、短命種の大人はこいつらより少し大きいくらいだからだ。


敵との会戦が近づく、敵がしっかりと見えてくると異変に気付く。

こいつら装備がソイツのやつらと違う。


ソイツは軽装で物量で俺たちを囲み仕留めにくる戦略をとる。

だが、これは誘拐には有効だが戦闘狂にはあまり効果がない。

しかし、今回の敵はどこにそんな鉄があったんだ?というくらいの重武装だ。

敵前衛がデカい盾を持っており、軍団が1匹のクソデカいダンゴムシみたいになっている。

俺はふと、前世の古代ローマ系の映画でこんな陣形をみたことがあったような気がした。


「(なんだっけ?密集陣形?ファランクスだっけ?)」

「(たしかに、こちらのカウンターや武器纏いには有効そうだけど・・・・こっちが大楯を奪って纏ったら一緒か?いや、結構物量があるからそんなに纏えないか・・・?うーむやってみないとわかんないか・・・まっ、俺はそんな魔力をガバガバ使いたくないからいつも通りいくが、首がみえんな・・・ふむ)」

ぶつぶつと心の中でつぶやきつつ、味方と前進していく。


俺たちは突撃を開始する、いつもと違うのはここにもあった。

敵からの槍が降ってこなかった。


「あーっはっはっは!!いくぞー!!!」

「うわっはっはっはー」「うふふふ~」「ヒャッハー!!!!」

バトルジャンキー達は今日も通常運転だ。


俺はいつものように直前で高速移動を発動。

敵の動揺を狙うが敵に動揺は見られなかった。

いや、動揺していたのかもしれないが槍を突き出してこなかった。

しかし盾はしっかりと保持されており、俺が切り込むことができなかった。


俺は盾に激突するのを避けるために跳躍し、床のようになっている敵の盾の上をそのまま走るしかできなかった。

「(なにこれ・・・・)」


攻撃を受けることもなく、かといってこちらから攻撃もできず、敵を踏むしかできなかった。

すると・・・


ガッシャーン!!


俺の後方から大きな金属音が。

味方がファランクスに正面から殴り込みをかけたに違いないなかった。


俺は味方を無視して、敵を踏みながらファランクスを越え、背後から強襲もしくは偉そうなやつをさがすために加速を開始することにした。


敵の陣形の盾の長さは約100mほどだろうか、高速移動を発揮しつつも足の踏ん張りが全開ではなかったので、10秒ほどかかったと思う。


ファランクス陣形の背後には敵の指揮官と思われる一団があるが、微妙に離れており、昼間の会戦なのもなって奇襲は無理だと判断。

そのまま、ファランクス陣形の背後から切り込むことにした。

俺がやつらの背をかける10秒で指示がとんだのか、俺が背後に回るときにはやつらも陣形をかえようとしていた。


しかし、陣形の上を越えてくる敵は想定してないのか、それとも単にアホなのか、やつらは重武装のくせに一斉に回れ右しようとしているのでガチャガチャとドミノのようにこける。


「(まじかよ・・・久しぶりに人間ドミノみたぞ。しかも俺まだなんもやってねぇ・・・)」

俺は内心で呆れつつも、自滅しはじめた敵に攻撃を開始するのだった。


ひとまず、目の前でズッコケた兵士1号と目が合い、絶望的な顔がおもしろかったので、やつは顔面を死なないように蹴飛ばしてやった。


「(生きてたらまたあとでな!)」

戦闘ははじまったばかりだ!


読んでくれてありがとうございます

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