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タールアッパーの攻防3

アクセスありがとうございます


遠征37日 夜 タールアッパー攻略1日目


門が開いた音がした。

あの音が門の開く音以外のなにかだったらなんなのか教えてほしい。


俺は吐き気を堪えつつ槍を歯車に噛ませる。

そして盛大に吐いた。


目の前の兵士が俺に向かって剣を飛ばす、俺は装置を背にへたりこんでいた。

飛んでくる剣を首をそらして避ける。


カキン・・・


俺はすぐさまその剣を握り、槍を持ち突っ込んでくる敵にへたり込んだまま迎え撃つ。


「わああああああ、しねぇぇぇぇぇ」

叫び突っ込んでくる兵士。


ドスッ! 


「うっ・・」「ぐぎゃ・・・」

野郎の槍は俺の横腹に、俺の剣は野郎の顔面に。

野郎は汚い悲鳴を上げて動きを止めた。


俺は野郎から剣を引き抜き、槍を横腹からはやしたまま、小屋にある階段を下りる。

門の横、街からみて右側の兵士詰め所?につながってるはずだった。


よろよろと階段をおり、真っ暗な詰め所にくる。

ここは俺が最初にたいまつをパクったところだった。

階段を抜けて右を向く。血柱があがっていた。


「(よかった・・・・入ってきた・・・)」


俺は手繰りで治療セットもしくは布を探す。

そして、剣の柄を噛みしめ、槍を抜く

ぎぎぎぎぎ、歯が折れるんじゃないかって心配になりそうな音がする。


ブシュアア


血が噴き出す。

俺は慌てて布を当てる、魔力の枯渇が心配で魔法を流す勇気がない、魔力不足もそうだだ、俺の肉体は耐熱使用なので焼き止めもできない、チートが裏目にでたのである。


「(死ぬほど痛い、いや、痛いってことはまだ死なない、余計なことを考えちゃだめだ。回復に集中しろ。っていったそばから余計なこと考えてるじゃないか。無心になれ、無心に!そういうのが無心じゃないっていうんだ)」

俺はこんな長文を心の中でつぶやき、ぼーっと座っていた。

周囲がぼんやりと明るくなってきていた。



遠征38日目 朝 タールアッパー攻略2日目


あれから俺は、ぼーっとしながらガチャガチャと階段を下りてくる音に気付く。

そして階段を下りてきた兵士の足を引っかけてこかし、後続も同様にこかし、兵士の座布団を3枚重ねたとこで、下から順番に首に剣をさし、階段に残る兵士ににらみをきかせていた。

そんななか。


「あーっはっはっはっは!!!くそがき!!!こんなとこにいやがった!!!ふんっ!!!」

バケモノ女王が返り血で真っ赤に染まりながら小屋にやってきて、俺を見つけるとすぐに槍を階段にものすごい勢いで飛ばした。


この世界にも重さ×速さの二乗がエネルギー、または重さ×速度が運動量

の存在を証明するかのように、階段にいた兵士たちメイルを貫通し団子4兄弟を作っていた。


「あーはっはっはっは!!!くそがき!!!死にそうだな!!!」

そういうと女王は俺の腹の布をとりさり、再生魔法をかける


「悪いな!!!皮膚だけだ!!!それも見せかけだ!!!細かいとこは自分でやれ!!!」

どうやら彼女は凄まじい想像力でリアルな皮膚を想像することができているらしかった。

おかげで俺の血は止まった。

その後


「よーし!!!じゃ!!!いくぞ!!!」

女王はそういうと俺の頭を鷲掴みにして俺を引きづっていく。


「(痛い痛い痛い、俺の股の間のランスが擦れる!!ちぎれる!!せっかく壁の槍生き延びたのに)」

俺はもうすぐ死ぬようだった。


俺は自分の股間ランスがねじ切れる前に一軒の半焼けの家にぶち込まれた。

仲間と非戦闘員が休んでいた。休んでいる戦闘員は若手ばかりだった。

数人いないが。

外では叫び声と高笑いが聞こえる

教官がやってきた


「あはぁ~うふふぅ~おつかれぇ~門ありがとうねぇ~状況説明するわぁ~、門が開くすこぉ~し前に、保護した人たちが背後から襲われちゃってねぇ~、私たちのところに逃げてきたのよぉ~、で、そのあとに外壁の上からも攻撃がはじまってぇ~もうすごかったんだからぁ~うふ。で、門が開いたので、休憩所探して今は交代で戦ってるとこよぉ~うふふぅ~だかたマサちゃんはおやすみだねぇ~あ、あたしもよぉ~はぁ~・・・・」

「(このばばあ発情してんのか?旦那はよこいや)」

俺は心の中で暴言をはき、お言葉に甘えて意識を手放した。



遠征38日目 昼 タールアッパー攻略2日目


ゴソゴソと周囲をうごめく音がする。

「(起床か・・・体がだるい・・・)」

俺はじっとりと目を開ける。

教官をはじめた面々が装備のチェックをしている。

外からは変わらない音がする。

だがさすがに疲れているのか高笑いの声量がちいさい。

俺も適当に腰布を巻き、ナイフを2本さがし、手にもつ。


俺たちが真っ赤に染まった通りにでる、付近の家から同じように仲間がでてきた。

「ふぃー!!!じゃ!!!休むわ!!!」といって女王が家に入っていった。

そして教官が


「じゃぁ~みんないくわよぉ~前進~」

と言うと俺たちは歩みを進める。

さっきからやガレキが飛んでくる。敵は完全にビビってる。


俺は仲間たちに戦いをまかせて、いつもように単独行動を開始。

だって疲れるし。

無事な建物に入り、盗賊稼業をする。食い物よこせやこら。


そんな感じで進むと胸糞な建物を発見する。

見た目は普通の建物だが地下室があった。

地下には5人の長命種の子供を含む奴隷が鎖でつながれいた。


俺は土壁が崩れることは微塵も考えずに、鎖の根元の土壁を泥にかえ、奴隷たちを地上へと追い立てる。

子供は事態を理解できていないのか胸糞な言葉をはく。

「ごしゅじんさま、よろしくおねがいします。」

口々にそういう。そして自分で外に出ようとしない。

また別の建物では長命種の奴隷が死んでいた。

逃げる際に飼い主に殺されたのか。兵士に殺されたのか。


そんなクソなやりとりをしつつ、俺たちは交代で休みをとり戦い続け攻略開始から3日でタールアッパーから敵を追い出すことに成功した。



遠征39日 ソイツ王国都市タールアッパー3日で陥落。

10名戦死。残り人員32名。保護奴隷78名 捕虜0 物資7日分(敵が回収していったため)


読んでくれてありがとうございます

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