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放火する扇動者にジョブチェンジしました

アクセスありがとうございます

1回目の戦闘から5日目、遠征8日目


俺たちは森を抜け、再び平原にでていた。

俺たちの目線の先には前回の倍ほどの大きさの黒点が映っていた。


「(明日の夜、または明後日の朝ってとこか)」

その日の夜、いつもの会議にて。


「やっとだな!!!やっぱあいつらも殺る気マンマンだな!!!数そろえてくるとはな!!!」

女王はうれしそうに煙を吐く。

俺を含めうなずく。


「明日の夜か、明後日の朝だな!!!どっちにする???」

「(俺も実戦テストしたし、奇襲のほうがやりやすいか・・・まぁどっちでもいいな。捕虜がやっと使い物になってきたのがもったいないが・・・やっぱ時間かかりすぎたな・・次は男にするか)」


「うーん、難しいわねぇ~」

「前が昼だったし、今回は夜にしねーか?」

「だな!!!夜でいいか??」

俺を含めうなずく。


俺はその後、昨日から情報を吐きはじめ慰安婦を兼務することになった捕虜から最後になるかもしれない情報を抜き取り、明日の戦闘の準備をし特に女とナニをするでもなく休んだ。



翌日の夕暮れ

「よし。準備いいか。なるべくバレるなよ。バレたらすぐにいけよ。」

「(陛下、ちゃんと小さい声だせるんだな・・・)」


「「了解」」

俺たちは囁き、そして闇を待つ。

俺たちの馬車と馬が囮になっていると信じて。


俺は全裸両手にナイフ、リュックという紳士スタイルで仲間たちと身を伏せる。

夜襲を警戒してるのか素なのか。

敵の陣地はおびただしい松明で真昼のようだ。

すぐに気づかれるだろう。


俺は味方が突撃する前に行動することにする。

リュックから油の入ったツボと松明をとりだし、松明に火をつけ、ツボ、松明の順でサイキックで敵陣に放つ。

リュックのサイズの都合上2セットしかなく、敵の物資または天幕に使用つもりだったが仕方ない。


「うおぉぉぉー!!」

そして陛下の号令を待つことなく雄たけびをあげて、高速移動を発動し一直線に燃える陣地に突っ込む!


「(俺に炎はきかねーからな!なぜか搭載されてる熱無効チートだぜ!!)」

俺は片方のナイフを口にくわえ、開いた手で火だるまになっている敵を掴み前方へ投げた。


敵は前方で突如起こる火災にひるむ。

さらに後方に燃える味方がとんでいき、ボーリングのように後続が倒れる。


俺は敵陣深くまで入ると高速移動を解除し、無視できる敵は無視し、邪魔なるやつの首を刈る。

夜襲に備えて、体に泥を塗りたくっている俺の偽装は完ぺきだった。


前方では火災とバケモノたちの死の嵐。

一部の後方では突如としてふっ飛ばされる(俺が蹴り飛ばす)味方に巻き込まれ転倒、さらに突然の騎手の死亡により落馬が起りパニックから馬が暴れパニックが広がる。


「(予想外にうまくいきすぎてる)」

俺は内心でほくそ笑み、すこし侵攻をやめ、決まらないかもしれない一手を打つ


「敵が混じってるぞ!!!偽物がいるぞーー!!!隣のやつだー!!!」

そう叫びすぐさま、右隣のやつの首を掻っ切り、左のやつを蹴飛ばし、正面のやつの喉を左手のナイフで突く、そして再び敵陣の奥へ闇に紛れ、騎兵を切りつけながら進むのだった。

司令部をめざして。


返り血のどす黒さからさらに俺の偽装効果が増す。

突如と現れる2mの陰に一瞬フリーズする敵は、一瞬のフリーズが永久のものにかわる。

俺の周囲は明らかに敵が減っている。


敵の宿営地までとうとう到着した。

<ここに偉い人がいます!>と書いてなくても見張りがいるので俺にはわかる。

俺の偽装に買ってくれていた敵兵がいなくなってしまったので、俺は高速移動を発動し、バレるの覚悟で二人の見張りの排除にいく。


タタタタタタタッ!俺は天幕の左側から走り込み正面を向く入り口左側の歩哨1号へ左側から接近。

右手のナイフを喉に突き刺し、急ぎ歩哨1号の背後をすり抜け入り口を素通りし、歩哨1号の異変に気付き歩哨1号のほうへ振り向きかける右側の歩哨2号の背後へ周る。

俺は空いた右手で2号の口をふさぎ左手のナイフで首を掻っ切り膝裏を蹴り、体勢を崩し、首から血の噴水をだす歩哨1号が倒れこむ前に2号をそっと倒し、すぐさまサイドステップし、1号が地面に崩れるのを支える。最小限の音で終わった。


思わず俺は息を吐く。

「ふぅー・・・・・」

「(あっぶねぇ。。。俺マジ映画じゃん・・・うまくいってよかったぁ・・・・、よし!まだ安心すんなまだ仕事は残ってる。気を引き締めろ!!)」

心の中で自分を鼓舞する。ナイフを回収し耳を澄ます。


「(1、2、3・・・わかんねぇ・・・ここは映画みたいにはいないか・・・くっそ)」

俺はリュックから煙玉をだし、火をつけ煙の発動を確認。

天幕に放り込み、息を深く吸い、叫びながら天幕に突入する。

「火事だー!火事だー!」


天幕の奴らがさわぐ

「な、なんだ!?うっ・・・」ドサッ

「火事だと!?ぐえっ・・・」ドサッ


俺は天幕の中にいた6人の首を刈り、上座に座っていた短命種の首を絞めて落とす。

机の中の紙という紙を適当にリュックにつめ、天幕内の松明を天幕内に放ち、火事を現実にする。

そして、天幕の壁を切り破り、気絶する短命種を抱えて外へ飛び出し、暗がりに駆け込む。


敵の兵士たちが騒ぎ走り回るなか、くさっぱらにホフクし、短命種の服を破り破った布で短命種の手足を縛り自由をうばい、口に布を詰め放置する。


侵入によって天幕の内部構造をおおむね把握した俺は天幕を切り裂き次々に奇襲し火をつけていく。


「(ちっ情報がもったいない・・・くそ・・・)」

そんなことを思いながら、天幕と兵士たちが宿営につかっていたであろう大型の天幕にも侵入し火をつける。

あたりは火の海、階級の高いものが多いのだろう、阿鼻叫喚のなか、「こっちだ集まれー」だの「てきだー。わたしを守れー」だの「火を消せー」だのが聞こえる。

俺はお得意ののウソをつく。


「てったいだーー!!司令官がやられたーー!!前線がくずれたー!!てったいだーー!」

ウソはまぁまぁ決まったようだ。


「いそげ!撤退の合図だはやくしろ!!」だの「いそげいそげ撤退だ」だの「業況を確認しろ落ち着け!!」だのが聞こえる。


俺は火をつけつつ、たまに俺に気づく敵を火の中に投げ込む。

火だるまになって狂乱する兵士のせいで狂気がさらにひろがる、そんな調子で敵本陣でやりたい放題やっていると・・・


ガーン!!ガーン!!ガーン!!

聞き覚えのある音が鳴る。


ガーン!ガーン!ガーン!少し遅れて前線からも鳴る。

本当の撤退のようだ。


俺は変わらず敵を捕まえては火の中に投げ込む。

そして敵はパニックと撤退でちりじりに走り去り俺の付近に敵がいなくなる。

俺は縛っている捕虜を確認しに行く。


捕虜は踏みつぶされてはいなかったようだ。安心した。

こいつはこのまま放置し、俺は前線から引きあげてくる敵を仕留めるために炎の中にもどる。


炎を背にすると前線の敵が闇でまったくみえない。

仕方ないので剣と斧を横回転で水平に放射状に飛ばしまくる。

前回の反省から物資処分用の魔力を残すことは忘れない。


背後の炎がうるさすぎて敵の悲鳴も聞こえない。

投げるものもなくなったので少し早いが物資を確保することにした。


捕虜を脇に抱え、物資確認し、時たま必死の形相で走る敵を殺しているうちに、夜明けが近づいてきていた。


辺りが徐々に明るくなると状況がわかってくる。

敵はもう戦域から離れたようだ。

主に西方向に黒い点がぽつりぽつりとあり、徐々に小さくなっていく。

火がくすぶるなか、俺は敵を抱え残った物資を集め味方を待つのだった。


読んでくれてありがとうございます

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