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遠征初戦闘

アクセスありがとうございます。


ドッドッドッド。

遠征隊は西へ進む。


俺は疑問に思うことがある。

それは遠征の細部をなにも知らされていないことだ。

俺にしぶとく残る前世の知識では遠征とか作戦行動は綿密に打ち合わせるものだが・・・


しかも俺たちのもつ地図は無駄に正確だ。

打ち合わせをしないわけがわからない。


アホなこいつらは今回も同じルートで行きそう。

しかしそれだと侵攻ルートに要塞なりなんなりを作られるだろう。

少数でゲリラ攻撃してる意味がないと思う。


短命種たちは資源は不足しているがバカではない。

それとも毎回要塞を強行突破しているのか・・・

俺はいつものようにぐるぐるとあーでもないこーでもないと思考しながら馬を駆るのだった。


遠征初日の夜、全員で会議を行う。

懐かしの次の到着目標地点の設定だ。

だが、かつての逃亡劇では今回は攻めである。


遠征の流れとしてはソイツ王国を攻めるとこまで攻め立て、部隊の損耗率1割で南進し帰るらしい。

じゃあなんで5年なの?っていったら毎回だいたい5年だからだそうだ。

もうむっちゃくちゃである。

なおこのやりとりは、俺がこんなに早く遠征軍にいくとは思っていなかった教官のジェシカが俺に言い忘れていた情報らしい。

適当な年になったら教えるつもりだったらしい。


彼女の言い分はこうだった。

「いやぁ~ 年とるとわすれやすくってねぇ~ ごめんねぇ~」だった。

こいつら寿命で死なないくせになぜ老化知っているのか・・・

こういうご都合主義はいやだ。


俺は会議でこっちが攻めているのだから戦闘が予想されており、都合よく目標につけない場合の第2第3案をなぜださないのだろう?とか思ったのだが、こいつらは何百年もこうやってきたからいいだろう。

こうしてドキドキの遠征初日を終えた。

あっ見張り中にオオカミが来たのでおいしくいただきました。



遠征3日目 バタダ国内平原

目の前におなじみの黒点がみえる。

明日は会戦だ。こっちは46人、向こうは約1万だろう。

一騎当千で余裕でおつりがくる。

俺は今日の夜の作戦会議で具申するつもりだ。

だって楽に勝ちたい。


その日の夜。

「さて!!!かわいいかわいい小人ちゃんたちがみえてきたねぇ!!!でだ!!!あいつらを撃破してここまでいくよ!!!」

「(ふむ、妥当なラインだが、もっと早くに決着がついた場合はどうするんだ)」

俺以外がうなずく。


それを女王はめざとくみつける

「お!!くそがきはビビっちゃったか??」


うぜえ

「いえ、どういう風に戦うのかなと思いまして・・・」

「あーっはっはっはっは!!!そんなのいつもと同じよ!!!よーいドン!で早い者勝ちよ!!!」

マジで狂ってる


「えー、俺ははじめてですし、みなさんも久しぶりの遠征なんですから皆さんで楽しくいきましょうよー」

「んー!!!たしかにそうだな!!!」

「(こういうとこは聖人だよな・・・)」


「なんかあんのか??」

「はい、簡単ですよ。全員で横一列に並んでよーいドン!すればいいんですよ。そうすれば全員で同じくらい戦えますし、よーいドン!もできますしね」


「たしかに!!!それはいいな!!!あたしは賛成だな!!!ほかのものはどうだ??」

「楽しそうだなー、俺も賛成だ!」「あたしも~」

「おれもー」「あたしもぉ~」

「どうでもいいから早くダーリン~」

「今日はやめよう、明日もあるし戦いの前に死んじまう・・・」

皆が俺の意見に賛成のようだ。

今日も某夫婦は通常営業だ。

旦那は毎日死にそうだ。明日死ぬだろう。

特に夜襲もなく魔物もなく朝を迎える



夜明け前に横一列に並ぶ。

俺たちは馬一か所にまとめてつなぎ、徒歩でじりじりと近づく。


日が上り、空が真っ暗になる。

槍の雨だ。


1000歳オーバーのバケモノたちは槍をガンガン投げ返す。

それ以外のものは槍を留めたり勢いの落ちた槍を奪い纏いはじめる。

俺は落ちた槍を2本使い弾くだけだ。

魔力は節約するに限る。

ちなみに安定の全裸だ。草が足に気持ち良い。


第二波、第三波と槍が降ってくる。

俺たちが徒歩で接近する間に敵の陣形は弧を描き俺たちを囲みに来る。

「いくぞぉぉぉぉぉ!!!」「「うぉぉぉぉぉぉぉぉー!!!!」」「「うおおおおぉぉぉ!!」」


どこかで打ち合わせをしたかのように両軍が雄たけびをあげて走りはじめた。

敵の正面と友軍が衝突する。血の饗宴がはじまる。


俺は奪った2本の槍をまっすぐ前方へ飛ばし、足に魔力を集中し跳躍気味に駆ける。

着地、力の吸収、バネの反動、この一連の何気ない運動を体の各部にその都度魔力を集中することで人外の速度を発揮する。


敵陣突撃第一号は俺だ。


正面の敵は飛んでくる槍よりもはやく突っ込んでくる全裸の俺にギョッとする

「(ははははは、これが人体解剖の結果+地球の医学の融合よ!!!)」


ギョッとする敵の首をすれ違いざまに掻っ切り、風のように敵の合間を縫い首を掻っ切っていく。

「(ははははは、無駄に魔力をつかってミキサーしなくても殺るだけならこれでいいんだよ!!)」


敵陣突撃後は高速移動を解除し通常移動に切り替える。

しかし時間差で倒れていく敵とミンチになってない味方が邪魔でやつらの動きは固い。


俺はどんどん首を刈っていく。

しかし血でどんどんナイフが切れなくなる。


「(ちっ交換だ)」

俺はすばやくナイフを投げ。

後ろを振り返り、俺の走った道に沿って倒れる敵の死体を10体ほど一気に浮かせ四方八方に吹っ飛ばす。


人間ドミノがおこし、ナイフを失うことで囲まれることを防ぐ。

そしてすぐに再度高速移動を発動し、ナイフまたは剣を奪い、再び辻斬りを開始する。


俺はこの作業をひたすら行う。

過去に油断し傷をおった反省から集中力を欠かないように、できるだけ綺麗に首を掻っ切る。

まるでゲームのハイスコアを狙うような感覚で走る。


この戦法のネックさは死体を飛ばす時にごっそり魔力をもってかれる点にあるので、最終手段の外道のために魔力を温存することを忘れてはらない。


ちなみに俺が狙っているのは騎馬に乗るものだ。

短命種は背が小さいためやつらの馬も小柄だ。

そして長身の俺からしたら馬に乗っている奴のほうが首を刈りやすい。

首切りゲームに集中しているため、仲間がどこでなにをやってるのなど微塵も考えていなかった。


一直線に敵陣を走っていたせいかとうとう敵陣を突破してしまったようだ。


明らかに<私が偉い人です!!>みたいなやつを補足した。

一気に加速していく。


「うっ、うわあああああ。止めろ!!!はやく!!すごいはやさでくる!!はやく囲め!!!はっ・・」

なんか叫んでいたが耳に残ることなくさっさと首を刈ってやった。


こいつは身分の高い個体だったようなので戻って首を引きちぎり俺の貴重な魔力をつかって斜め後ろからサイキックで浮かばせ追随させることにした。

無駄に集中力を消費し後悔したことは言ってはいけない。


俺は生首を浮かせて叫んだ

「おまえらああああああ!!!お前らの指揮官は死んだぞおおおおお!!!荷物を置いてさっさと逃げろやあああああ!!!おまえらの首も刈るぞ、おらあああああ!!!」


完全に893である。


そして戦場をUターンし再び駆ける。

「う、うわああああああ、##司令官がああああ・・・」

「おい!!!どうして後ろから・・・本陣が・・・」


ついでに効果あるかなと思って行ってみる

「指揮官がやられたぞおおおお。撤退だー撤退だー撤退いぃぃ」


マサは嘘吐いた。こうかはばつぐんだ!


「て、てったいだーー##将軍がやられた、てったいー!!」

敵が蜘蛛の子を散らすように逃げ始める。

混乱が伝染していき、陣形が乱れ、大パニックが起きている。


そんなパニックの中、敵の黒い群れのところどころで真っ赤な血柱がところどころに立っていた。

味方である。


俺は辻斬りをやめ、生首をわかりやすいように槍に突き刺し、スタスタと敵の物資を探し歩く。

向かってくるやつの首を刈り、逃げるやつの後ろから武器を飛ばししとめていった。


途中で見つけた天幕から奪ったリュックにどんどん敵の書類を詰めて回収。

そんな作業をしていると敵は完全に撤退していき、砂埃が俺たちから離れていった。


戦場に残るのはおびただしい死体の道と、生き物だったものの肉片の山、山、山、槍にカカシのように突き刺さった生首。

そして血の沼の中心で高笑いをする仲間達だけだった。


読んでくれてありがとうございます。


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