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独り立ちのための試練

アクセスありがとうございます!


今回もギリギリながら被害0で襲撃を回避した、マサだった

ドッドッドッド


俺は馬の速度を落とす。


「お前もご苦労様だったな。今回も生き延びたな!」


俺は声に出し、馬のたてがみを優しくなで、後ろを見る。

奴らの軍勢はどんどん小さくなっていく。

撤退し始めたようだ。


いつものように奴らの軍勢の後方にはやつらの衝突事故の被害者であろう

黒い点がぽつりぽつりと見える。


前方の味方もどんどん小さくなっていく。

彼らはまだ全速力で逃げているのだろう。


「(そのうち追いつくだろう)」

いつものように心の中でつぶやく


ドッドッドッド


俺は馬を前方の黒い点へ向け進めるのだった。


ドッドッドッド  ガウッ!ガウッ!


俺は今オオカミの群れに襲われてる。


「(疲れていたのか、見落とした?!こいつらどっから沸いた?まぁいい、冷静に対処すればいい。

味方は近い)」

内心で愚痴りながらも、牙ナイフで飛びかかってくるオオカミをはたきおとす。


とにかく前進である、馬さえ守り抜けばいいのだ。


ドッドッドッド ガウッ!キャインッ!ガウッ!キャインッ!


俺は進む。


ヒュウウゥゥ ドスッ!ギャンッ!


槍が一匹のオオカミに突き刺さる。


ヒュン! ヒュン! ドスッ!ドスッ!ギャンッ!ギャンッ!


前方から3騎やってくる。お迎えがきてくれたようだ。


最初の勢いのショボいのは愛するエリンちゃんだった。


愛いやつめぇぇ うしれしいじゃねーか、こんちくしょー


エリン、バルザック、そしてパパン。槍チームだった。


「まーさー!!!」エリンの声がきこえる。

「えりーん!! ぱぱー!! ばるざっくぅー!」俺は叫ぶ。


ドッドッドッ 


オオカミたちは逃げていき、俺たちは無事合流した。


「マサ。帰るぞ。疲れただろう」


クールにパパンが言う。


「マサ!こっちに!」エリンが言う。


俺はクタクタになった馬を下り、エリンの馬に二人乗りする。

俺の馬はパパンが連れていく。

バルザックは仕留めたオオカミたちを回収する。


「エリン。ほら、帰ってきたよ。ただいま」

「もう!ばか!!馬もあなたもヘトヘトじゃない!!ばかばかばかぁ!!」かわいい

そう言いながらエリンは俺の太ももをポカポカ殴るのだった。


「(あー、腹減ったー、はやくオオカミくいてー)」


俺はそんなことを思い殴られるのだった。


馬上で待機する本隊と無事合流し

俺たちは夕方になるまで王都の方角へ前進する。


当初の予定ポイントは夜通しの逃走劇でとうに過ぎていた。


ドッドッドッド ドッ・・・ドッ・・・


前方の停止につき行軍が終了する。


のんびり聖人たちが下馬する中

俺は少ない体力を使い切る勢いで馬から飛び降りる。


すぐさま焚き木の準備をし、バルザックの下ろしたオオカミの一匹の首を手刀で焼き落とし、腹を裂き内臓を落とし、解体する。


「(にく!にく!にく!)」


そしてジュウジュウと肉を焼く


「(あー、中まで火が通ってないけどいいや)」


ガブッ!ブチリ!ポタポタ


表面がうっすらと焦げた骨付き肉にかぶりつき、食いちぎる!

血が滴る。


「(あー、生肉だー、まじー。ぶよぶよだー。まいっかー)」


もぐもぐもぐもぐもぐ、ゴク  ウッ!!!!


生焼け、いや、ほぼ生肉は咀嚼しても細かくなることはなく

にもかかわず飲み込んだ俺は肉を詰まらせた。


ウー!!!ウー!!!ドンドン!!


必死で俺は胸を叩く。


トントントントン トントントントン ゴクリ


一人命がけのコントをしていた俺の背を優しくたたく人物がいた。


パパン?ママン?いいえ、エリンちゃんです。


「もう!!本当にばかなんだからっ!!」オコなエリンちゃんもかわいい


そんな夫婦コントを周囲は火を焚いたり肉をさばいたり焼いたり、子供をあやしたりするもの以外はにこにこしながら見守るのだった。


「(死にそうなやつがいるのに、マジでのんきだな!!てか、エリンは聖人成分が薄くなってきてるなマジで)」


そんなことを心の中でつぶやきながら

俺はほぼ生肉を再び焼くことでせず、小さくかみちぎり。

軽く咀嚼して飲み込むのだった。


お食事を終えて、あたりはもう真っ暗。

そんな中、本日の作戦会議がはじまった。


「今回も無事に逃げれたことをうれしく思う。みんなご苦労だった」


俺を除く男たちはにっこり笑う、俺もおくれてにっこりする


「次回の遊牧地はここにするもりだが、どうかね?」

皆異論はない様子でうなずく。


うなずかない者は一人。俺だ


「どうしてここなんでしょうか?選ぶ基準ってなんですか?」


疑問に思っていたことを尋ねる。


「前回はここだっただろ?そうすると今回はがちょうどよくエサがあるのだよ」


納得のいかない俺は再度質問する。

「ですが、ほかの集落が利用していたり、現在使用中かもしれませんよ?」


ドルドンマ先生は怒るわけでもなく、にっこり言う


「それはないよ。この範囲は基本的には我々しかいないからね。他の集落がきても、彼らが移動するか一緒になればいいからね。もしもエサが少なった場合はまた移動すればいいのだよ」


やはり、ナワバリみたいなものがあったようでだが

そのナワバリのための争いは存在しないようだった。


「そうですか。ありがとうございます。わかりました!」

「うんうん、ではみなももうよいかな?」


俺以外がうなずく。


「すいません、もう一つよろしいでしょうか?」

「うん?どうしたんだい?」

「実は私は王都に向かおうと思っています。そのため私の財産の分配をしたいです」


一同びっくりする


「そうですか・・・念のため理由を」

「はい、女王陛下とともに戦いにいきたいです」

「そうですか・・・私は許可しましょう」

「私も」「私も」「私も」・・・・


ある三人を除き次々に賛成がおこる。

パパン、ザク(エリンの父)、カトー(武術の師匠)だ。


「エリンはどうするつもりだ?」ザクがいう。

「エリンも一緒に連れ行くつもりです、彼女にも許可をとりました」

「そうか・・・」


ザクは寂しそうにいった。


「(聖人でも親は親か・・・)」


少し罪悪感が生まれた。


「エリンのことはわかった、だが私は心配だ」


パパンがいう。


「(心配?)」


「うむ、私もスズキと同じくお前の腕前では不安だ」


「(なるほどね武術の腕前か・・・たしかにな・・・)」


「そうですか・・・では、どれくらいの腕前になればよろしいでしょうか?」

「そうだな、戦いのために王都にいくやつはだいたい200歳だな」


「(は???マジか・・・あと150年この生活とか・・・無理だ・・・)」


ちなみにカトーさんは728歳だったりする。


「私は武術は確かにまだまだ未熟です。ですが先日フォレストタイガーを単独で仕留めました。私は格闘術と外道魔法を組わせて戦いました。なので私は王都でも通用すると思うのです」

「外道魔法・・・そうだな・・・」


カトーは黙る。


「マサ。私と試合をしなさい。そこで腕を見ます」


パパンが戦闘狂みたいなこと言いだしたのだった。


「そうだな、それがわかりやすいな」


カトーがつづく。


「(まじかー、魔法フルでいけばどうにかなるかな。。マジかー、まだ魔力全快じゃねーぞ・・・)」

俺は焦りつつ心の中でつぶやく。


「皆さん、マサ、よろしいですか?」


パパンが周囲に問う。


俺を含めた全員がうなずく。


「(やるしかない、それに今すぐっていってなかったし)」


「では、今日はもう遅い、私も眠い。明日の朝、出発前にやりましょう」


一同うなずく、もちろん俺もうなずく


「(よかったぁぁぁ、回復できる!!)」


俺は安堵するのだった。


「では、また明日。今日はほんとうにおつかれさまでした」


俺たちは解散した。


パパンになにか言われるかなと思ったがなにも言われなかった。

俺はエリンに会議であったことを伝えようと思った。


しかし、眠っていた。


すやすやかわいい寝息をたてる彼女の頬におれはキスをして明日の準備をすることにした。


ムシャムシャムシャ 


ひたすら、消費予定だった我が家の保存食を食う。

余った俺の分3日分の保存食を一気に食う。

そして満腹になった俺は襲い来る睡魔に抵抗することなく眠るのだった。


見張りのことも忘れて・・・


読んでくれてありがとうございます。

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