はじめての共同作業
アクセスありがとうございます!
なにか目的をもって襲撃を待っていたマサに襲撃がやってくる。
そして相変わらずの言動で集落の足並みをいきなり乱したのだった。
「ザクさん、カレンさん申し訳ございません、よろしくお願いします。」
「ハハハ、マサちゃんいいよ」「そうよ~、それにいつもお肉くれるしね~おかえしよ~」
ちなみに俺のおかげでこの集落は肉が結構な頻度で食えるようになっている。
移動は基本的に薄暗くなったらその日の移動は終わりだ。
野営といってもテントなどはたてない。
荷物を下ろし、すぐに家長で集まって次の指針をきめるために集合する。
この辺は迅速に行う。
というのも、魔力を使いっぱなしだったため結構疲れているからだ。
よってさっさと見張りの順番を決めて休みたいのだ。
休みを取らねば翌日の移動に支障も起こる。
「次はこの森のこの地点にしよう、森内での馬の誘導は今回はすべてカトー家とバルザック家で行う、また毎回森内での殿はスズキ一家だったが、今回はマサ一家でよろしいか?」
「(ふっ、わかってらっしゃる。さすが先生だ)」
俺は先生もいい方向に変わっていることをうれしく思っていた。
「では、警戒だがいつものように行うぞ。マサははじめてだから説明するぞ。警戒は年齢順だ。魔力が回復した一家から行うように」
「(ふむ、若い者が頑張るのは前世と同じか。全く問題ないがな。回復するまでって普通は疑問に思うが、聖人達がサボるとはどうも想像できないあたり、おれも染まってるなw)」
なんてことを心の中でつぶやきながら俺はエリンのもとへ向かった。
俺と愛しのエリンが見張りにいこうとすると、ドルドンマ先生がやってくる。
「マサ。なにをやっている?お前が年の割に魔力が多いのはしってるがまだ休め」
俺が意味がわからず尋ねる。
「先生、年齢順ですよね?私たちが一番若いですが?子供を見張りに立たせるのですか?」
「お前はなにを言っている。年齢順なのだから私が最初だ。お前は最後だ。明け方になるだろう、しっかり休みなさい」
「(なんということだ・・・ まぁそのほうが合理的か・・・エリンも結構疲れてるしな。そういうことなら回復に努めるか。休める時に全力で休むのは戦士の務めだしな。ふむ。)」
そんなわけで俺たちは自分たちの荷物のもとへと戻る。
「エリン、おぶってやるからおいで」
俺は無駄に歩かせてしまったエリンを少しでも休ませたかった。
「ん?いいよ、恥ずかしいじゃん」エリンかわいい
「いや、俺の勘違いで歩かせちゃったしさ、少しでもエリンに休んでもらいたいんだ」
エリンは顔を赤め俺におぶわれ、耳元で言った。
「んっ ありがとっ 大好き」
俺のムスコが起立したのは言うまでもない。
俺たちの荷物まで戻り、エリンを起こさないようにそっと寝かせ、
俺は熟睡しないように、胡坐をかいて眠るのだった。
誰かが近づいてくる。おそらくバキかリンだろう。
「マサ、交代だ。頼んだぞ」バキだった。
「バキお疲れ、起こしてくれてありがとう。なにか異常はあったか?」
「お前が座ったまま寝てることが異常と言えば異常なくらいだな」
「(う、うるせー。俺は横になると熟睡しちまうんだよ!)」
「ははは、たまには座って寝るのもいいもんだぞ、バキは見張りがおわったばかりだからしっかり横になって休むことをおススメするぞ。リンにもお疲れ様と伝えてくれ。」
「ははは、なんだそりゃ、ありがとう、リンに伝えとくよ。おやすみ」
こんな感じで任務の引継ぎは終わった。
俺は可愛い寝顔で寝てる(全裸ではない)エリンを起こす。
ユサユサ ユサユサ
「エリンお嬢様。起きてください。お勤めの時間ですよ」
エリンはお嬢様らしかぬ勢いで飛び起きた。
「ハッ!!!こ、こうたい??私、おきた??」
どうやら、彼女もはじめての任務で緊張していたようだ。
変なこといってる。
「お嬢様、ちゃんと起きていますよ。では行きましょうか」
俺は女の子が確実で墜ちるであろうイケメンスマイルでいう。
しかしまわりは暗く見えていないだろう。
「よ、よかったぁ・・・・うん、いこっか、あっトイレいってくるね」
エリンはトイレ(といってもその辺だが)に行く間に俺も適当に立ちションし
二人で見張りポイントの焚き木の位置に行く。
俺はエリンと手をつなぎながら耳をすませつつ、たまに焚き火に薪を加えつつ時間をつぶす。
「(そういえば、こうやってゆっくりエリンといることってないよな。いつもなんかしながらだ」
当然ながらランニング中に話す余裕は彼女にはないし、馬に乗ってるときはうるさくて会話は難しい。
夜は夜で二人で作業したり、甘いことを言い合ってる。
俺は自身の計画をエリンに話すことにした。
「(てか、今までエリンにいってなかったな、おれってくそだな・・・)」
パチッ パチッ 薪が爆ぜる音がする。
「ねえ、エリン」
「なぁに?」彼女も焚き木を見つめたまま応える。
「この集落のこと好き?」
「うん、好きだよ」彼女は焚き木を見つめたままだ。
「(まっ、そうだよな。むしろ嫌いになる要素がない)」
「もし俺が集落出てくっていったらどうする?」
「えっ・・・いきなりどうしたの??どういうこと??」彼女が俺のほうを向く。
「(この反応も予想済みっと)」
「いや、俺さー、王都にいこうと思ってるんだ」
「えっ、王都へ?なにしにいくの??」彼女は俺のほうを向いたまま言う。
「女王陛下達と戦いにいこうと思ってさ」
「戦い?!そ、そっか・・・」彼女はうつむき気味に火のほうに顔を戻した。
「でさー、エリンはどうしたいのかなーって思ってさ、俺はエリンと一緒に行きたいんだけどね」
これは俺の本心だ。
だからエリンの成人を待っていたし。
「・・・・・」彼女はなにも言わず火を見つめたままだ。
こういうときは待つに限る、女性を急かしたり選択肢を提示するのはNGだ。
これは前世で手痛い目にあった魂に刻まれた教訓だ。
パチッ パチッ 時間が過ぎていく。
俺たちは手をつないだまま日をみつめるのだった。
しばらくして、気配が変わる。
気配というか音が変わる。
「(きたか)」そう内心でつぶやき、エリンの手を放し、立ち上がる。
魔物の襲来である。
「エリン。魔物がきたぞ」
「えっ!う、うん・・・」彼女は少し驚き、槍をつかみ立つ。
俺は大気の魔力のもやが歪む、暗闇にむけナイフの群れを飛ばす。
ギャンッ!
命中したようだ。念のためもう一回ツッコませる。
反応は無い。
そのまま、同じ要領で歪みへナイフの群れをツッコませ続ける。
ギャンッ!ギャンッ!ギャンッ!
魔物たちの悲鳴が聞こえる、もはやいちいち死亡を確認してる余裕はない。
エリンも同じように飛び出してくる、オオカミ型の魔物に槍を飛ばす。
俺たちと集落を囲むオオカミたちは、集落に近い個体から次々に倒れていく。
ギャンッ!ギャンッ!ギャンッ!
目視できるオオカミはいなくなり、目視できない暗闇からは魔力の歪みが消える。
「(終わったか)」
俺は目視できる、オオカミたちを次々に焚き火の近くに集める。
集めることができていない個体はまだ生きてる証拠なのだ。
生きてる個体の喉を貫きトドメをさす。
俺がトドメをさす間、エリンは槍を回収し、穂先の血を拭く。
集まった死体は7匹。
まぁこいつら以外にも偶然7匹の死体がこの焚き木の周りにはあるんだが・・・
説明すると俺たちの前の見張りが仕留めたやつらだ。
この世界の魔物は弱い。
いや、俺たちが強いのかもしれないが。
俺たち長命種は個としての強さがある。
いつも短命種に負けてしまうのは数の暴力と彼らの戦術が大きい。
故に数十頭のオオカミの群れは脅威でもなんでもなく臨時の食料以外の何物でもないのだ。
また見通しのよい平地なため奇襲もない。
イージーゲームなのだ。故に一方的な殺戮になるのである。
俺は耳の意識を周囲に向けながら、穴を掘り、オオカミたちの血を穴に流し埋める。
肉だけを解体し、余計な部位をどんどん捨てる。
その後、エリンの隣に座り、肉を燻したり焼いたりするのだった。
「朝ご飯がとれてよかったね」彼女もこんな様子である。
「エリン、魔法つかったろ?大丈夫か?なんだったら寝ててもいいぞ、少ししか休めないと思うけど」
「んー、たぶん大丈夫、パパとママもいるし。私もお肉焼くの手伝うね」エリンかわいい
こうして俺たちのはじめての見張りは終わったのだった。
読んでくれてありがとうございます。
オオカミの群れは短命種たちには脅威です。
彼らは集団で戦い、個としての強さはそこそこなので魔物のゲリラ攻撃に弱いです。




