vs教官夫婦
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強敵だった夫婦を打ち取って50年経った。
俺の記憶する限りの1000越えオーバーの戦士たちは残り7名。
そしてその中にはジェシカ、ダモンの教官夫婦がいた。
偵察によって新たな遠征軍の接近がもたらされ、俺は再び砦に赴き、部隊を展開させていた。
俺が砦につき準備終えた翌日
予想通り、遠征軍が攻めてきた。
その中には1000オーバーの長命種7名が含まれていた。
俺の記憶する限り、最後の1000オーバーだ。
「(教官はできれば、罠で倒したい、しかし、感情でいくなら武術でって思うが・・・まぁ武術じゃ絶対勝てないな・・・)」
ついでに久しぶりに全裸になるだろうと予感していた。
遠征軍はいつものように門を殴る。
もう50年同じだった。
「(こうして栄華を誇る種族は滅びてしまうんだな・・・)」
翌日、朝
バタダ王国軍は罠とも知らずに門をぶち壊し突撃してくる。
砲撃の2射目では6名しか立っていなかった。
その中には教官も含まれていた。
俺は教官ではなく、その夫の隻腕のダモンに突っ込む!
「(教官と戦いたくないと言ったらウソになる。だが、いつも通り勝ちに行く!)」
ブンッ!キンッ!
ダモンはどこからパクってきたのか謎な巨大な大剣を片手でおもちゃのようにふるう。
俺はいつものようにナイフを滑らせるように衝撃を躱す。
ナイファーの俺は武器を正面から受けることなどしないのだ。
この時、柔軟化し殺しきれない衝撃を吸収しているのはいうまでもない。
彼は隻腕のため、どうしても攻撃範囲に死角ができる。
俺は加速魔法で的確にその死角を狙う。
だが、彼も1000年以上の戦士。
武術訓練によって死角の狙われることへの対処は完璧だった。
牽制とは呼べない威力の蹴りが飛んでくる。
「(ったく、どいつもこいつも腰もなんにも入ってない蹴りなのになんて威力なんだ・・・)」
これまでの1000越えとの闘い。
俺は徹底して格闘術タイプの長命種とは戦わなかった。
理由は単純、俺は魔力魔法チートだが、格闘術チートではない。
やつらの土俵では勝てないのだ。
弱ってるところをつけば、女王のようにギリギリ勝利できるかもしれないが
そんな危ない橋はもう渡らなくて済むなら渡らなくてもいいのだ。
凝った解法よりも、オーソドックスな解法でいけるならそのほうがいいのだ。
攻撃と防御の応酬が続く。
俺はいったん距離をとり、再度攻め入る!
ブンッ!キンッ!
大剣をいなす、そして死角をナイフで攻撃、蹴りが来る。
「(ここだ!!)」
俺は蹴りを繰り出した脚を切りつけ・・・れなかった。
それどころか、蹴りの軌道が変化し、腹にモロに決まる。
ふっ飛ばされた俺は、「ごはぁ!」と苦しむ余裕もない。
なぜなら「わはははははは!まだまだ青いぜー!!」
と高笑いしながら隻腕が大剣を振るってくるからだ。
俺はとっさに2本のナイフで正面から受け止める。
ガキャン!! キラキラ・・・
ナイフが粉々に散り、俺の両腕の骨が粉砕される。
「(まずいまずいまずい、なんかないか)」
ブンッ!ブンッ!ブンッ!
避ける避ける避ける。
「(あった!!てかもっと早く気づけよ!!センスねぇなマジで・・・)」
俺は周りの炎を火魔法で操り自身を中心に渦をつくる。
「(はじめっから火魔法でいけばいいんじゃん・・・あんま使わないから練度不足だ・・・くそ)」
骨をいそぎ再生する。ガンガン魔力がもっていかれる。
しかし、炎で作り出したチャンスを逃すことはない。
すぐさま、蹴り主体で攻撃を開始する。
当然のごとく、避けられ、逆に足を切り飛ばされそうになる。
俺はだらりと下がった腕で、突きの間合いに入る。
「その腕でどおすんだあああー?マサちゃんよおおおおお!!ぐはっ!!!」
彼らは俺が再生魔法を使えることをしらない。
俺が隻腕に死角を狙い、ダモンがそれを見越してカウンターしてきたのを返してやった。
つぶれた腕はフェイク。
その後、一気に外道手刀で首を貫いた!
隻腕ダモンの首から鮮血が飛び、ダモンは倒れた。
まだ教官は生きていた。
彼女は砲撃の雨をやり過ごし、味方を蹂躙していた。
しかし、教官の腹部からはおびただしい出血があった。
バリスタが命中したのだろう。
「ふぅふぅ・・・マサちゃん~きたわねぇ~・・・まさか、あんたがダモンをやれるとはねぇ・・・」
「(くるっ!)」
教官は俺の教官だったがゆえに俺の加速魔法への対処や外道魔法の対処ができていた。
彼女は加速魔法がつかえないが、俺の移動先をなんらかの方法で把握しており、そこに的確に蹴りが飛んでくる。
そして彼女は、俺の外道魔法を警戒して、組んでこないのだ。
本当に脚が二本なのか?脚の長さと間合いがあってない!
そんな錯覚を起こさせる、速さと勢いで蹴りが飛んでくる。
さらに同時進行でバリスタの槍が降ってくる。
彼女のサイキックによるものだ。
格闘術はどうしても攻撃範囲が狭くなる。
故に、熟練者は格闘術とサイキックを高いレベルで使ってくるのだ。
もちろん俺も周囲の物で迎撃する。
俺たちを囲う炎の渦と、蹴りをはじく間に教官の肉体は徐々に炎と外道魔法で削られていく。
俺は蹴りの勢いが若干止まった隙をついて、外道手刀で突きを放つ!
教官は即座にその腕をとり、一瞬で腕を叩き折る。
「(相変わらず、攻撃速度がおかしい、なんで、一瞬で腕をとって、空いた腕でつかんだ手を叩き折れるんだよ・・・だがな・・・)」
片腕を持っていかれることは想定内の俺は、教官の両腕を使わせたことで生じた隙を逃すことなく、生き残った片腕で、わき腹に外道手刀を放つ。
「ぐぅ・・・・」
そのまま折れた腕を鞭のようにふるい、顔面を殴打する。
「ちっ!」
「(この殴打に威力なんてないことくらいわかってんだよ)」
顔面の攻撃により一瞬視覚を失う教官。
この一瞬で十分。トドメの外道頭突き!
ゴツン!
教官の顔面は頭突きと熱で完全につぶれた。
しかし、まだ生きている。
どうしているかわからないが、的確に攻撃が飛んでくる。
「(マジか・・・)」
だが、それは長くは続かず、その後は血みどろの殴り合いがつづき、教官は外道魔法により、とうとう力尽きたのだった。
最後は口がつぶれたためなにもいうことはなく・・・
「(教官。ありがとうございました。さようなら・・・)」
俺は長命種の実力者すべてを倒したのだった。
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