↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
294/296

第294話:風の止まった谷


竜と別れてから、

俺達は岩山の間を縫うように続く道を歩いていた。


空から見ていた時にも分かっていたが…、

地面へ降りてみると、

この辺りの地形は思っていた以上に歩きにくい。


岩が多い、

というだけじゃない。


少し進めば道が傾き、

その先では地面が大きく落ち込んでいる。


迂回するように岩壁へ沿って進んだと思えば、

今度は斜面を登らなければならない。


竜達の土地も切り立った崖はあった。


海から見れば巨大な岩壁が大陸を囲っていて、

初めて見た時には随分と変な場所だと思ったものだ。


けれど。


あそこは崖を越えてしまえば違った。


上には平らな土地があり、

森も山もあった。


竜達が居た岩棚の周りにも、

歩いて移動できる場所はいくらでもある。


ここは違う。


大地そのものが、

何度も割られたようになっている。


山と山の間に谷があるんじゃない。


谷と岩壁の間に、

辛うじて歩ける土地が残っている。


そんな感じだった。


「……随分と平らな場所が少ないですね」


後ろから聞こえたユーリスの声に、

俺も周囲を見回す。


「これじゃ、どこへ行くにも大変そうだな」


「住んでいる者にとっては、これが普通なのだろう」


セレスが足元の石を踏み越えながら言う。


「そうかもしれないけどにゃあ……」


ミリカは少し先にある坂を見上げ、

露骨に嫌そうな顔をした。


「まだ登るにゃ?」


「さっき竜から降りたばかりだろ」


「だからにゃ…、急に歩くのは疲れるにゃ」


「そうか?」


「エアは体力おかしいから分からないにゃ」


後ろでユーリスが小さく笑う。


そんな声を聞きながら、

岩の間を抜ける。


その時。


視界の端に、

何かが引っ掛かった。


「……ん?」


足を止める。


遠く。


二つの岩山の隙間。


青い空の中に、

黒いものが浮いている。


鳥ではない。


雲が流れても、

同じ場所にある。


動かない。


「おい」


指を向ける。


「あれ、何だ?」


皆が足を止めた。


「どれにゃ?」


「あそこだ。山の間」


ミリカが俺の腕の先を追う。


「あ……」


ユーリスも手を額へ当てた。


「岩……でしょうか」


「岩が浮くのか?」


「実際、浮いていますね……」


…そうなんだが。


改めて目を凝らす。


竜の背から見た時にも、

似たものが見えていた。


あの時は遠すぎたし、

空からだったから大きさもよく分からなかった。


地面から見ると余計に変だ。


かなり遠い。


それなのに、

はっきり見える。


だったら実際には相当大きいはずだ。


しかも、

一つだけじゃない。


よく見ると、

その周囲にも小さな岩のようなものがいくつか浮いていた。


「……ありゃ何だ?」


答えを求めたわけでもなく口にする。


当然、

誰からも答えは返ってこなかった。


「ここから考えても分からん」


セレスが先へ進む。


「あそこまで行けば、

 嫌でも分かるだろう」


「まあ、そうだな」


もう一度だけ、

浮かぶ岩を見る。


その下を、

雲が流れていた。


俺達も歩き出す。


しばらくすると、

少しずつ景色の中に人の手が入ったものが増えてきた。


最初に気付いたのは道だった。


岩の上をそのまま歩いていたはずなのに、

いつの間にか足元がならされている。


段差の大きな場所には石が組まれ、

崖際には転落を防ぐためなのか、

太い杭が一定の間隔で打ち込まれ、

縄が張られていた。


さらに進むと、今度は縦に縄が張られていた。


一本ではない。


何本もの縄が、

高い場所へ向かって伸びていた。


「何に使うんだろうな」


見上げる。


途中から岩壁の向こうへ消えていて、

先が見えない。


「登るため……ではなさそうですね」


ユーリスが縄の太さを確かめる。


人が掴んで登るには太すぎる。


何かを引っ張るためのものに見える。


そのまま道を進んでいくと。


水の音が聞こえ始めた。


最初は小さかった。


けれど、

一歩進むごとに音が増えていく。


遠くから。


下から。


岩壁の向こうから。


いくつもの水音が重なっている。


空気も少し湿ってきた。


そして。


岩山の間を抜けたところで。


足元の地面が、

大きく開けた。


「……」


思わず足が止まる。


「深いな…」


大きな谷だ。


向こう側の岩壁まで、

かなり離れている。


下を覗いても底が見えない。


白い靄のようなものが溜まり、

その中へ岩壁から流れ落ちた水が消えている。


滝もある。


一つじゃない。


大小いくつもの滝が、

切り立った岩壁を伝って谷底へ落ちていた。


その向こう。


さらに別の岩壁が立っている。


その奥にも、

また別の谷。


さっきまで歩いていた場所では、

山と谷が入り組んでいる程度にしか思わなかった。


だが、

ここから先は。


土地そのものが、

何段にも分かれている。


「……すごい」


ユーリスの声が小さく漏れた。


ミリカも珍しく何も言わず、

谷を覗き込んでいる。


俺も同じだった。


(こんな土地で、どうやって移動するんだ…)


そう思った直後。


答えの一つが見えた。


谷の向こう。


岩壁と岩壁の間に、

橋が架かっている。


かなり高い場所だ。


そのさらに上にも、

細い橋のようなものが見える。


下にもある。


一つの高さだけじゃない。


何段にも分かれて、

道が通っている。


「……あそこ、人が歩いてるにゃ」


ミリカが指差す。


確かに。


遠すぎて小さくしか見えないが、

橋の上を何人かが移動していた。


なら。


あの先には街がある。


そう考えながら、

谷へ沿って続く道を進む。


少しずつ、

人の姿が増えてきた。


すれ違う者もいる。


俺達とそれほど変わらない身体。


ただ。


耳が長い。


髪の間から横へ伸びた形を見て、

思わずそちらへ目が行く。


「……エルフか」


小さく口にする。


聞こえたのか、

一人がこちらを見た。


見慣れない俺達を少し気にしたようだったが、

それだけだった。


向こうからすれば、

俺達の方が珍しいのかもしれない。


さらに進む。


そこで。


道の先に、

大きな荷車が見えた。


二人のエルフが、

その後ろへ身体を押し付けている。


「せーのっ……!」


―――ギギッ


木の軋む音。


車輪が僅かに動いた。


だが、

すぐに止まる。


「もう一回!」


「上がれぇー!」


二人とも汗だくだった。


荷台には、

大きな木箱がいくつも積まれている。


明らかに二人で運ぶ量じゃない。


しかも。


荷車の先を見る。


「……あれ、上まで押す気か?」


道が急な坂になっていた。


岩壁へ沿って作られた通路が、

そのまま上へ伸びている。


二人が再び荷車を押す。


車輪が半回転ほど進み…。


また止まった。


「無茶じゃないか?」


思わず声を掛ける。


「……あ?」


二人が振り返る。


初めて俺達に気付いたらしい。


一人が俺達の姿を見て何か言いかけたが、

もう一人はすぐに荷車へ向き直った。


「分かってる!でも急ぎなんだ!」


「急ぎ?」


「今日中に上へ届けなきゃならない!」


男が荷台の木箱を叩く。


「だったら、もっと人を呼べばいいだろ?」


「呼べるなら呼んでる!」


余裕がないらしい。


その時。


さっきから見えていた太い縄が、

ここにも伸びていることに気付いた。


岩壁の上から。


下へ。


何本も。


縄の先を目で追う。


「……何だ、あれ」


岩壁の途中。


大きな籠のようなものが吊られていた。


人が何人も入れそうな大きさだ。


その上には骨組みがあり、

折り畳まれた布が垂れている。


さらに上。


丸く膨らんだ袋のようなものまで取り付けられていた。


一つじゃない。


谷の向こうにも。


上にも。


似たようなものがある。


けれど。


全部止まっている。


「……あれで運ばないのか?」


聞くと。


二人のうち一人が、

息を整えながら俺を見る。


「昇風機のことか?」


「しょうふき?」


「荷物を上げるためのもんだよ」


男が岩壁の上を指差した。


「いつもなら、荷物を載せりゃ上まで運べる」


「だったら使えばいいだろ」


「使えないから、こんなことしてるんだ!」


もう一人が苛立ったように言う。


俺はもう一度、

止まった籠を見る。


壊れているようには見えない。


縄も切れていない。


「何で使えない?」


「風がない!」


「風?」


「昇風機は谷から上がってくる風を使うんだよ!!はぁはぁッ、クソ!」


男が汗を拭う。


「あの袋と帆で風を受けて、

 滑車を補助にして上まで上げる。

 いつもなら荷車ごと持ち上げられる」


言われて。


周囲を見る。


そういえば…。


さっき谷へ入ってから。


…風がない。


竜と別れた場所では、

岩の間を抜ける風がずっと吹いていた。


胸元の笛も揺れていた。


なのに今は…。


滝の音はする。


木々の葉も見える。


けれど。


ほとんど動いていない。


「いつからだ?」


「少し前からだよ。

 吹く時は吹くが、前みたいに安定してない」


「それで全部止まってるのか」


「ああ」


男が坂の下を顎で示した。


「今は人力の滑車を使ってる」


振り返る。


少し下った場所。


道が岩壁の陰へ曲がっている。


そこから、

荷車が続いていた。


一台。


二台。


その先にも。


さらに向こうにも。


荷物を積んだ車が並び、

人が立っている。


さっきから聞こえていた声の一部は、

あそこからだったらしい。


「……すごい数ですね」


ユーリスが列の先を見ようとする。


けれど。


途中で道が曲がっていて、

最後尾が分からない。


「全部、順番待ちか?」


「ああ」


「お前達は?」


「待ってられないんだよ」


男が荷車を見る。


「こいつは急ぎだ。

 あそこに並んでたら、

 今日中に上がれるかも分からない」


だから、

二人で通路を押してきた。


改めて二人を見る。


腕が震えて、

息も上がっていた。


それでも。


諦める気はないらしい。


「もう一回やるぞ!」


「ああ!」


二人が荷車の後ろへ回る。


「待て」


「何だ?」


「上まで運べばいいんだろ?」


「そうだけど……」


荷車へ近付く。


積まれている木箱を見る。


中身は分からない。


ただ、

急ぎなのは本当らしい。


「手伝う」


「いや、手伝うって……」


荷台の下へ手を入れる。


太い木枠。


掴めそうなところへ指を掛けた。


「エア?」


後ろからユーリスの声がする。


「何だ?」


「いえ……」


何か言いたそうだったが。


(まあいいか…)


腰を落とす。


力を入れた。


―――ギギッ……


荷車が傾く。


「……え?」


二人のエルフが止まった。


そのまま力を入れる。


後ろの車輪が。


地面から離れた。


「は?」


「前、持ってくれ」


「いやいやいや、待て!」


「何だ?」


「何してるんだ!?」


「運ぶんだろ?」


「そうだけど!」


「なら早くしろ。急ぎなんだろ?」


二人が俺と荷車を交互に見る。


それから、

慌てて前へ回った。


後ろから足音が近付く。


「エア」


セレスだった。


「何だ?」


「壊すなよ」


「壊さない」


「竜の脚を押し返す力で、

 荷車を持つなと言っている」


「…加減くらいする」


「ならいい」


横からミリカが荷車を覗き込む。


「これ、もう荷車の意味ないにゃ…」


「前の車輪は使ってるだろ?」


「半分にゃ!軽くないにゃ!」


「半分使ってれば十分だろ?」


「そういう問題じゃないと思います……」


ユーリスの声まで聞こえた。


二人のエルフは。


俺達の会話を聞きながら、

完全に固まっている。


「行かないのか?」


「……い、行く!」


ようやく前を持った。


坂を登る。


重さはある。


でも。


問題になるほどじゃない。


二人が押していた時にはほとんど動かなかった荷車が、

今度は車輪を回しながら坂を進んでいく。


「ちょ、ちょっと待て!速い!」


「急ぎなんだろ?」


「荷物を壊したら意味がない!」


「分かった」


少し速度を落とす。


後ろからミリカが笑っている。


坂は長かった。


けれど登るにつれて、

少しずつ景色が変わっていく。


最初に見えたのは橋だった。


「……ん?」


対岸。


巨大な岩壁から。


白い橋が伸びている。


谷を越え。


別の岩壁へ繋がっていた。 


その向こうにも、

いくつもの橋がある。


そして橋の先。


岩壁の中腹に、

白い建物が見えた。


「……家か?」


一つ二つじゃない、

もっとある。


岩壁へ沿って、

何段にも建物が並んでいる。


細い塔。


大きな窓。


崖から張り出した広場、

それらを繋ぐ橋。


上にも。


下にも。


人がいる。


坂を登るほど、

隠れていたものが次々と見えてくる。


谷の下。


白い雲が流れていた。


その中へ、

いくつもの滝が落ちている。


さらに上。


岩壁の頂上近くにも建物がある。


向こうにも別の谷。

そして、また別の橋。


「……街?」


ユーリスの声が聞こえた。


俺も答えられない。


街なら今までいくつも見てきた。


アルケシアも大きかった。


獣人領や。


セルネレイアも。


人が作った大きな建物は見てきた。


けれどこれは…。


地面の上に街を作ったんじゃない、

谷そのものが街になっている。


崖に建物を作り。


離れた岩壁を橋で繋ぎ。


高い場所にも。


低い場所にも。


生活する場所がある。


「エア、上にゃ!」


ミリカの声。


荷車を支えたまま顔を上げる。


そこに、

さっき遠くから見えたものがあった。


「……あれか」


岩。


いや。


島。


巨大な岩塊が、

空に浮いている。


大小いくつもの島が、

雲の間に浮かんでいた。


その上にも白い建物がある。


地上から完全に離れているのに、

そこにも街が続いている。


「どうなってるんだ……」


思わず口から漏れる。


空に浮かぶ岩。


谷を渡る橋。


崖を覆う建物。


下へ落ちる滝。


そして。


その間を繋ぐために作られた、

いくつもの昇風機。


今は止まっているが…。


だから余計に分かる。


本当ならここには、

もっと動くものがある。


荷物が上がり。


人が移動し。


風が谷を抜け。


高い場所と低い場所を繋いでいる。


そういう街なのだろう。


今は、それが止まっている。


坂を登り切る。


そこで、

さらに大きなものが見えた。


「……門か?」


左右の岩壁を繋ぐように。


巨大な白い建物が立っていた。


俺達が立っている道より、

遥かに高い。


上部には細長い塔がいくつも伸び、

その間を装飾の入った壁が繋いでいる。


中央。


大きく開いた門の向こうに。


さらに街が続いていた。


人がいる。


荷車が通る。


その頭上。


もっと高いところでは、

別の橋を人が渡っている。


さっきまで遠くから見ていた景色の中へ。


俺達は、

いつの間にか入り込んでいた。


「ここまでだ!」


前から声がした。


荷車を支えていた二人のうち、

一人が門を指差す。


「あそこまで運んでくれればいい!」


「分かった」


速度を落とす。


大門へ近付くにつれて、

人が増えていく。


そして。


俺達を見る者も増えた。


いや…俺達というより。

…俺か。


荷物を満載した荷車の後ろ半分を持ち上げて歩いている俺を見ている。


「……!?」


横を通ったエルフが振り返った。


その隣も


門の前にいた者まで。


こっちを見ている。


「エア…」


ユーリスが小声で呼ぶ。


「何だ?」


「目立ってます」


「…何でだろうな」


「何ででしょうね……」


「荷車持って歩いてるからに決まってるにゃ」


ミリカが笑う。


「…手伝っただけだ」


「普通はそうやって手伝わないにゃ」


「一番手っ取り早い」


門の前まで来たところで。


荷車をゆっくり下ろす。


―――ゴトッ


車輪が石畳へ戻った。


二人のエルフが。


荷車を見る。


俺を見る。


もう一度。


荷車を見る。


「……あんた、何者なんだ?」


「エアだ」


「名前じゃなくて……」


男が何か言いかけ。


結局、

諦めたように首を振った。


「……まあいい。

 助かった、本当に」


「ああ」


「これで間に合う。

 見たところ、あんたら旅の人だろ?。

 もし困ったら、俺達はよくあそこの店にいる、

 後で来てくれれば恩は返すよ」


そう言い残し、

二人が荷車を引いていく。


今度は道が平らだった。


もう俺が持つ必要はない。


離れていく荷車を見送ってから、

改めて顔を上げる。


巨大な門。


その向こうに。


白い建物と。


橋と。


岩壁と。


空に浮かぶ島が見える。


知らない土地。


知らない暮らし。


そして。


ここに来るまで、

ずっと吹いていたはずの風が。


この谷では、

止まっている。


俺は、

大門の向こうへ目を向けた。


「行くか」


「ああ」


セレスが答える。


ユーリス達も続く。


そうして俺達は。


風の止まった谷に築かれた街へ、

足を踏み入れた。


門を抜ける。


さっき外から見えていた以上に、

中は広かった。


岩壁に沿って道が上下へ分かれ、

正面には白い石造りの建物が続いている。


頭上にも橋がある。


さらにその上にも道があり、

そこを何人ものエルフが行き交っていた。


「……それで」


少し歩いたところで、

セレスの声に足を止める。


「どこに行く?」


「……」


風がないせいか…、

いつも以上に静かな沈黙が流れていく。


「……あいつらに聞けばよかった」


しばらく…、

誰も何も言わなかった…。


やがて、

ミリカが口を開く。


「エア」


「何だ…」


「そういうところにゃ」


ユーリスは不自然な笑顔。


マリスも僅かに顔を逸らした。


セレスだけは、

大きく息を吐いた。


「……さっきのエルフに聞いてみるか?」


「いや、もういないだろ…」


「…なら探せ」


「…どこを?」


「それを聞かなかったのは貴様だ!」


その声が、

初めて訪れたエルフの街に響いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。