第98話.お土産
「取り敢えず、井戸水の件は助かったよ。ありがとう」
「なーに、ある意味サンラが巻き込んでしまったものだからな。それに、直せるのなら直しとかないと」
「暴挙を許してしまった、こちらに責任はあるんだがな」
「そんなの言い始めたらキリがないよ。それに処罰してるんでしょ?」
「うむ、それでも感謝しきれん」
「それなら、今後とも良い取引を頼むよ」
『主、海水を汲み終わりました』
「お、んじゃ戻ろうか。そういや、レシカさんお土産買えた?」
「うーん、ちょっと微妙なんですけど、貝殻の装飾品とか、この虹色の丸い石とか」
「ほう…。ネキツさん、この石は沢山採れるんですか?」
「その石は、貝を解体すると稀に出てくるんだけどね、色が綺麗だから、装飾品に使って貰ってるんだよ。何か有るのかい?」
「ネキツさん、これを育てる産業をしませんか?」
「は、バカを言いなさんな。稀に貝から出るって言っただろう?、そう何個も採れるもの……、もしかして?」
「確実とは言えないけど、量産は可能だと思うよ」
「本当かい?!」
「試験は必要だけど、そうだなぁ取り敢えずは、どの時期に多く採れるのか調べておいてくれるかな」
「あぁ、分かった。次に来るのは何時だい?」
「んー、次は月の終わりに来るよ」
「それまでに、ある程度調べておくよ」
車に乗り込んで帰路に就く
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「スグルさん、この石って何ですか?」
「それは貝に入った異物だね」
「い、異物ですか?」
「うん、異物が貝の中で、貝の分泌液で膜が張られて成長して、その石になるんだ」
「そうなんですか」
「俺の居た世界では、真珠やパールってよばれていたな」
「ちなみに幾らぐらいなんです?」
「うーん、大きさや形にもよるけど一粒、1万Enyとかするんじゃないかな」
「え、そんなに?!」
「まぁ、装飾品が宝飾品になった場合だけどね」
「これ一粒20Enyでしたよ?」
「今後、高級品に化けるかもな」
「スグル、量産の話が出てたけど、これ作る事できるの?」
「うん、貝を養殖する必要があるんだけどね、なので試験が必要なのさ」
「育つか育たないかの?」
「あぁ、月や年単位での試験が必要だけどね」
「ふーん、そこまで責任を取れるの?」
「やるか、やらないかは、シズタミ側の意志だと思うけどね。あくまで可能性の話しだし」
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