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第97話.取引

「では、シズタミには第一陣分として、新貨幣を1Eny硬貨500万枚、10Eny硬貨100万枚、100Eny硬貨100万枚、1千Eny札が100万枚、1万Eny札は10万枚を預けますね」

「こ、こんなにか?」


「えぇ、まずは商会に預けますので、一月後に交換された旧貨幣を引き取りに来ます。交換した記録を残しておいてください。それと、商会や大店(おおだな)で確保する資金は、なるべく大きい方で交換してください」

「あぁ、分かった」


「では、こちらに署名をお願いします」


「これで良いか?」

「はい」


「あと、ネキツさんもお願いしますね、サイン」

「はいよ、良いかい」


「ありがとうございます」


-----


「よっし、漁港と市場に行って新鮮な魚を買おうか」

「3種50尾の計150尾だったな」


「えぇ、焼くと美味しいんですよ」

「焼くのか?、保存食を・・・?」


「いえいえ、生魚を焼くとね干物と違う旨味が出るんですよ。あ、冷凍するんで、刺身も良いかも」

「さしみ…が何か分からんが、魚は干すものと聞いていたが違うのか?」


「保存するために干すのでしょう?、干さなくても保存が出来るのなら、そちらも使うべきです。例えば、海に生け簀を作り、捕った魚を生け簀に放しておけば、餌とか寿命抜きに、いつでも新鮮な魚が食べられると思うんですよ」

「ふむ…、そういう考え方もあるのだな」


-----


「らっしゃい!、兄ちゃん、今日は何を買うんだい?」

「えっと、干物にする前の魚を50尾ずつ欲しいんだけど」


「干物にする前の魚か、水揚げして人の手を加えたものと、加えてないのどっちが良い?」

「加えたのはどんな感じなんですか?」


「そりゃ、(わた)を取って開いたもんだよ」

「そうなんですか、じゃあ、手を加えていない方でお願いします」


「入れ物はどうすんだい?」

「あ、この入れ物に入れてください」


「なんだい、この白いのは…、軽いな」

「これは発泡スチロールっていうもので、雑に扱うと直ぐに壊れてしまうんだ」


「んで、入れたのは良いけどよ兄ちゃん、そのままだと腐っちまうぞ?」

「大丈夫、ティファお願い」

『はい。………フリージング!』


パキパキ、ピキーン


『終わりました』

「すげーな姉ちゃん。へぇー、こいつは…カチンカチンだな」

「それじゃ、冷凍庫に入れて、と。んじゃ、あとは水を捨てて海水を汲んで行こうか」


「待って待って、スグル殿、水は捨てずに、この入れ物に入れて貰えないだろうか」

「入れても良いけど日保ちしないよ?、4時間までなら大丈夫だろうけど、それ以上時間経つと飲めないからね?」


「でも、今はその水は2日経ってるのに飲めるんだろう?、4時間は短くないかい?」

「いま持ってる水は、水質を保つ装置が動いているからだよ。水を移したら装置が無いから水質は保てないでしょ」


「残念だねぇ」

「折角、井戸水が使えるようになったんだ、自然の濾過水で我慢してよ」

いつもお読み頂きありがとうございます。


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