第99話.交渉
「よっしゃ、サンラに到着」
『お疲れ様でした』
「着いたぞー」
「帰りは5時間て…」
「「zzz…」」
「風邪ひくぞ」
「「んー、むにゃむにゃ」」
「5時間…400㎞を5時間……」
「あっ、スグル殿帰られましたか!」
「どうしたんですか?レギルさん」
「スグル殿、家で話をしたいが良いか」
「あぁ、構わないよ。ティファちょっとレギルさんとこ行ってくる」
『承知しました』
「あ、レシカさんどうしよう…」
「このまま寝かせてやってもらえんか」
レギルさんが項垂れてお願いしてきた。
「まぁ、良いでしょう、起きたら送っていくようにしましょう」
「感謝する」
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「で、何が有ったんです?」
「実は、例のエステリア王国絡みなのですが、コアソリース共和国の使者が来て─────」
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「初めまして、我はコアソリース共和国から参った、通商大臣代理のカソヨウモと申す。」
「これはこれは、遠路サンラへお越しいただき、さぞお疲れでしょう」
「実は、貴国に通貨交渉に伺ったのだ。新しい貨幣を発行されたようですな」
「はい、こちらで所有していた貨幣は、実は既にエステリア王国その他周辺国では使用できないようでしてな、独立を期にサンラ貨幣を発行したのですよ」
「左様でございますか、実は我の国もエステリア王国とも取引をしておりますが、ここサンラとも取引をしたいと通商大臣は考えておられる」
「それはそれは」
「そこで、だ。サンラ新通貨1Enyに対して我が国の通貨Vonは幾らぐらいで取引をしていただけるのか、教えて戴きたい」
「はぁ、Vonですか…、すみませんが、あなたの国の物価がわかりかねますので、今は回答できません」
「ちなみに、シズタミでは現Enyとは等価で取引をしておる。貨幣も問題なく使えている。となると、新貨幣も等価となるのではないかな?」
「申し訳ないが、今はその通貨の関係でシズタミに交渉に向かわれている。担当が戻るまで回答は避けさせてもらう」
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「─────という訳なんだが…」
「こっちに来たのか」
「どうしたのだ?」
「その人から、コアソリースの貨幣は見せて貰った?」
「あぁ、これがそうなんだが」
「…」
「スグル殿?」
「レギルさん、これがシズタミで偽造貨幣って言われてた貨幣だよ」
そう言ってスグルも貨幣を出す。
「「………」」
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