第75話.交易に向けて
- 『スグル殿、少し宜しいか?』
「あぁ、ランドさん、どうしたんだい?」
- 『王国に動きがありました。現在、サンラに向けて20名程度の団体が出発しました』
「宣戦布告でもしに来るのかな」
- 『それは分かりかねますが、なにか仕掛けてくるのは間違いないかと』
「相手の足は?」
- 『馬、馬車を使っており、徒歩の者は居りません』
「となると、ここに着くのは4~5日くらいかな…。それじゃ、ブルーに街道の見回りを10日ほど中断するよう伝えておいてもらえる?」
- 『畏まりました』
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「それじゃレギルさん、貨幣の図柄を決めるために、ギルド長たちを集めてくれる?」
「分かった」
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・自治領領主
・商業ギルド長
・冒険者ギルド長
・鍛冶ギルド長
・農工組合長
・不動産管理組合長
・サンラ居住区長
・鉱山管理組合長
以上の面々が集まった。
名前は…うん、レギルさんが知ってれば良いや。
「ではレギルさん説明を」
「丸投げですか!」(苦笑い)
「皆集まってくれて礼を言う。ありがとう。さて…」
初めに、サンラ領がエステリア王国からの独立を国王に対して宣言したことを話す。
参加者は驚きはしたものの、王国との取引には不利益が多かったことから、反発をする者は居なかった。
それに、王国貨幣がサンラ以外で使えないこと、使えなくなった経緯、さらには、本来進むべき未来…サンラ壊滅の一因となった水害の発生が、王国の画策によるものだと思われることも話した。
本題の塩と貨幣について
◼️塩について
貨幣が発行され次第、シズタミと交渉に入る。
購入量は、岩塩の20分の1となることを説明。
当然、中身を知らない参加者から取引量削減の不満が漏れるが、“味”の違いを示されると理解してくれた。
しかも購入量が20分の1、費用が7分の1になる。費用面で140分の1の効果だ。
◼️貨幣について
硬貨は、1Eny,10Eny,100Enyの3種類を発行。
紙幣は、1000Eny,10000Enyの2種類を発行することとした。
サンラ自治領内では旧王国貨幣も併用できるようにした。
基本は出回っている旧王国貨幣との等価交換として、新規に増額をしないことで代表と話し合った。
デザインについては、親しみやすい図柄を採用。
人物画にはアテラさんを推した。この採用はサンラの改変に一役買っており、国王との繋がりを差し引いても功績が大きいと判断。
動物にはフェンリル種、モチーフは勿論ブルーを採用。
建築物は領主の屋敷の門。
タクシーを載せる話も出たが却下した。
商業ギルドと鍛冶ギルドから身元がしっかりしており、技術に長けた人員を10名ほど募り、新たに造幣部門を発足。
印刷技術と鍛造技術を教え、貨幣を発行することとなった。
なお貨幣に刻印する年数について、王国歴は使わず、サンラ領独立元年とした。




