表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
71/160

第71話.保護

「すみませーん、どなたか居ますかー?」


・・・・・・


コンコン

「すみませーん」


スススススっと引き戸少し動き、女の子が顔を覗かせる。


「…誰?」


「やぁ、僕はここの土地の持ち主なんだけど、ちょっと良いかな」


ピシャッ


「あ」


コンコン


またもやスススススっと引き戸が動き


「何の用ですか」

「えーとね、お父さんかお母さんは居るかな?」


「居ません」

「買い物にでも行ってるのかな?」


「コホッコホッ、おねえちゃん、だれかきたの?」

「寝てなきゃダメでしょ」

「うん…、でも、さっきおとうさんかおかあさんって…、コホッコホッ」


「妹さん風邪か何かですか?」

「分からない、あと、あなた土地の持ち主って言ってたよね、こっちは他に行く宛も無いの…。衛兵につき出すのは待って、妹が治るまではここに…」


「ティファ」

『はい』

「あのっ、何でもs」


「ストップ!、安易に何でもしますなんて言っちゃダメだ」

「だったらどうすれば…、他に行くとこ無いのに……」


「あー、泣くな泣くな、行くところがないなら面倒みてやっても良いぞ」

「…何が目的なんですか!?」


「んー、お手伝いしてくれれば良いや」

「本当にそれだけで?」


「あぁ、そこに領主のレギルさんも居るし、証人はバッチリでしょ」

「…」


「それよりもだ、妹さんとついでにお前も診てもらえ」

「私はいいから」


「いや、二人一緒に!。ティファ、あのときレシカさん達を()たように、この子たちも診てくれないか」

『分かりました』


突如として大きくなった異質な物が目の前にある


「わあああ、コホッコホッ、すごいねおねえちゃん!、コホッコホッ」

「こ、これは何?」

「これはな、移動できる病院だよ。さ、中に入って」

『どうぞ』


「ちょっと、待って、え?、そんな、お医者様に掛かるお金なんて無い」

「大丈夫だ、さ、ほら」

『お金のことなら大丈夫ですよ』


「レギルさん、あの子達、しばらく預かろうと思いますが、良いですか?」

「まぁ、スグル殿が構わないなら良いが、住居も出来ていないのに大丈夫かい?」


「この件、アテラさんが絡んでそうな気がしてならないんだ」

「旧街から改変時に漏れたことも有り得ると?」


「意図的、と言った方がしっくり来るかも」

「確かに。あの日はここに何も無かったのを確認してある。姉妹二人ではこの小屋も建てられないだろうからな」

いつもお読み頂きありがとうございます。

ブックマークもありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ