第68話.水処理
「そいうや、街並み代えてもらったんだろう?」
「えぇ、そのせいで独立することになってしまいましたが…」
「独立しなくてもあの狸のことだ、どこかで潰しにきただろう」
「狸ですか…」
「で、どこに案内してくれるんだ?」
「そうですな、領主の屋敷へ案内しよう。そこで、スグル殿への報酬である物件について話をさせてもらうが良いか?」
「あぁ構わないさ。アテラさんには意向を伝えてあるから汲んで貰えてると信じているよ」
「一応、5箇所伺っているのですが、気に入るのがあるといいですな」
「そういや、上下水道のほうはどうなってるんだ?」
「えぇ、上水は樋を使いまして、各家で使用する量を引き込みます。もちろん、念のために濾過装置と溜まったゴミを処理するスライムも配置しています。あと、使用後の排水、下水は地下を通すようにしています。ここは詰まらないように一定の水量は流れるようにしています。」
「下水処理は?」
「え?」
「まさか、そのまま流していないだろうね」
「ははは…」
「本当にそのまま?」
「いえ、以前スグル殿に作ってもらった濾過装置の仕組みを用いただけでは定量で流れる下水に対応しきれないようで、追加で沈殿槽という、その働きをする溜池を四重に用意して、最後に濾過装置を通すようにしてるそうだ。もちろん、溜池や濾過装置にはスライムを放してあるので汚泥というのは少なくなる算段だ。その処理水は畑に利用し、余った水は下流へ放水している」
「さすがだね、でもさ大雨には対処できるの?。地下に作ったとなると、雨水が流れ込むんだけどさ」
「それは、スグル殿の考えられた水路で賄えるのではないか?」
「まぁ完全ではないけどね、引き込みが河の上流だろ?」
「そうだが…」
「水門を設けて、水量を調整すれば良いのでは?」
「なるほど、気が付きませんでした。門番の仕事に人を増やせますな」
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「ここだ」
「(なぜ奉行所風?)」
「どうされました?、ささ、スグル殿中へ」
「あぁ…、俺こんなのイメージしたかな…」
「ささ、どうぞ」
「あ、中は普通だ(門だけか驚かせやがって)」
応接室に通される。




