第67話.宣言
「レギルさん、この街の人口と、あと食料の備蓄があるか教えて」
「それを、どうするんですか?」
「んー、王国が使えないから、こっちでどうにかしないと、って考えているんだけど」
「そうですね…」
・人口:12,681名
・自給率:78%
・備蓄:あり(本来税として納められた穀物類)
この備蓄は10日間程度しかもたないようだが、人口100%に対してであり、自給率だけを見て考えても4倍強の40日はもつ計算だ。
ただ現状では市場にもある程度の余裕が見込めるため、最長で二月は大丈夫だろうとのこと。
自給率が高くて良かった。
「なるほど…。それと鉱山が有るって聞いたんだけど、今、採掘ってどうなってるの?」
「鉱山は王国が管理していまして…」
「独立したら掘れなくなると…」
「恐らくは…」
【「そうじゃ、鉱山はエステリアの物よ。独立するのなら採掘は諦めるんじゃな」】
あちゃー、通信切ってなかったか…
ん?待てよ──────!
「レギルさん、この道ってここを通らないと目的地に行けないよね」
「そう…ですね…、ええ、その通りです」
【「何をこそこそと」】
「国王は、このサンラをどうしたいのですか?」
【(石棺は手元にあるのだ)「知れたこと、忌まわしい歴史を持つ領などとかかわり合いとう無いわい。国土を維持する単なる置き石に過ぎん」】
そう言うことか、
非公式とか色々…
「レギルさん、行っちゃいましょう!」
「あ、あぁ分かった」
「我、サンラ領領主レギル・ファルモアが宣言す。サンラ領はエステリア王国より独立し、サンラ自治区とする。」
【「馬鹿め、王国を敵に回したこと忘れるでないぞおおお!」】
プツン
通信が切れた。国王も切れた。
カルシウム…、ビタミン欠乏かな?
「スグル殿、本当に良かったのか?」
「王国はあてにならないからな。それなら生き残るために最善を選ぶしかない」
「しかし、交易が出来ないなら同じなのではないか?」
「独立したんだ、一から始めるさ」
「一から…ですか?」
「あぁ、95年前に滅んだとしても、95年間誰もここを再興なんてせず放棄してたんだ。そこに俺達が新しく住み着いて街を興したんだ」
「なるほど…、繋がりは一度絶ってるということですね?」
「そうさ」
「では、新しい街の代表になって戴けませんか?」
「え?やだよ」
「そう言わずに、街を治めるにはスグル殿適任だと思うのだが」
「むりむり、俺は初めから言ってるけど運送業を開きたいんだよ。人や荷物を運びたいんだ。そもそも、なんでこんなことに首を突っ込んだのか…」
「ここまで来て見捨てたりは…」
「しないよ!?、しちゃたらアイツと同じになるじゃないか」
「取り敢えず、新しくなった街を見せてよ」
「うむ。アテラ殿やスグル殿達には感謝しかないな。」
お読み頂きありがとうございます。
過去の投稿は余程の事がない限り修正しませんが、初期設定を誤ると大変ですよね。
なんで人口1万3千人て書いたんだろう…
自給率とか考え無しで何となく使っているので、突っ込みは心の中でお願いします。




