第66話.進む道
【「しかし、当人から話を聞かずに進めて宜しいのですか?」】
「なに、スグルとやらが、どこまでやれるのか見届けたいと思ったまでだ。それに面白そうだしな」
魔動具の映像を見ながら国王が笑った。
先祖のアテラ様と話ができた。彼女への憂いが漸く晴れた。
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【「で、魔動具か何かで聞いてんだろ?、国王様」】
「はっはっはっ、気付いておったか。うむ、面白い立ち回りじゃったの」
どこで気付いたんじゃ?
裏でサンラの街を改変させたのはバレてなさそうじゃな。
改変ついでに税金免除の期間を無くすように仕向けてみたが、なかなか聡いなこやつは。
【「そこで提案があるんだけど」】
「はっはっはっ、皆まで言わんでも良い。お主の言いたいのは、サンラに王族の別邸でも作れというのじゃろ?」
【「いや、サンラを独立都市にさせて欲しい」】
は?何を言っておるのだ?
サンラを独立?
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【「しょ、正気か!?」】
「手っ取り早いと思うんだけど」
【「何故じゃ、何故独立という話になるんじゃ!」】
「だってさぁ、3年待たずに税金取れるように街を変えたの王様でしょ?」
【「な、何を根拠に」】
「通信が出来るのも仕込むことが出来るのは、なにも王国の魔動具だけじゃないんですよね。しかもアテラさんまで共謀していたなんて…」
【「いいのか、独立をしたならサンラに対する交易に重税が生ずるぞ?」】
「そもそも、今時点でも交易ができないんだけど?」
【「で、できないのであれば、独立せん方が良いじゃろ」】
「今の状態じゃ王国の通貨が使えないんだよ!」
【「なぜじゃ」】
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【「今の状態じゃ王国の通貨が使えないんだよ!」】
「なぜじゃ」
「国王、国王様」
「なんじゃ宰相」
「我が国の通貨なんですが、50年前に先代の国王が他国との貿易の為に新貨幣を発行しておりまして、その誠に言いにくいのですが…」
「なんじゃ、早よ言え」
「旧貨幣から新貨幣への切り替え期限が20年前に終わっておるのです」
「だから何なのじゃ!」
「ですから、95年ぶりに現世に復活されたとしても、王国内や王国近隣で使用できる貨幣がサンラにはありません」
「なっ」
「スグル殿が仰る通り、通貨が使えません。それにより交易も出来なければ税金も納められない状況になっております」
「それじゃぁ、ワシのした事は…」
【「で、どうすんの?」】
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【「それじゃぁ、ワシのした事は…」】
「で、どうすんの?」
「スグル殿、貨幣が変わったというのは本当なのか?」
「あぁ、呼び名はEnyで変わらないんだがな、石棺を運んだ折りに聖堂で見た貨幣が、これだ」
貨幣の写真をレギルさんに見せる
「材質や模様が違う?」
「あぁ、宰相の話した通り、今のサンラで保有している物は、現王国が廃止しているんで使えないんだ」
「すまん。アテラ殿の話に乗ったばかりに…」
ここまで街や時間軸を改変できるなら、俺達が来る前に自分で対処できたろうに…。なぁアテラさん。
王様も自国経済把握してろよ。
まだ無茶展開続いています。




