第61話.ほのぼの
夜が明けた。
『朝ごはんは軽くパンと牛乳で良いですか?』
「パンですか?」
「牛乳とは?」
「ん?他に何か食べたいものある?」
「いえ…」
「パンはこのままでも良いし、軽く焼くのも良いし、あとは、バターやイチゴジャムにハムもあるぞ、あと、牛乳が苦手なら、コーヒーか紅茶もあるよ?、ジュースの方が良い?」
「えっと、この食料はどこから…?」
「凄いですね」
「飲み物の絵の描かれた入れ物から、同じ種類の飲み物が出てきました…」
「まさか…」
「な、なんですか?」
「朝は白飯に味噌汁じゃなきゃダメとか?」
「しろめし?みそしる?…?」
「んじゃ、ステーキ?」
「なんで重くなるんですか!」
『主、からかっちゃダメですよ』
「白くてフワフワのパンですー」
「これは、かなり高級なものね、これだけでも甘味があって美味しいわ」
「あ、ちょっと私の分も残しといて──」
「元気が出てきたようだな」
『良かったですね』
「ごちそうさまでした」
「「「ごちそうさまでした」」」
「スグルさんの国の祈りの言葉は変わってますね」
「そうか?何に感謝を込めるのかは国、もしくは人それぞれで違うと思うぞ?」
「そうでしょうか」
「“いただきます”と“ごちそうさま”は共に感謝を表しているんだ」
「でも、短いのでも大丈夫なのですか?」
「「気になります」」
「別に不思議ではないさ、その一言に籠められる感謝は、糧となる生物、それら育んだり、収穫したり、運んだり加工したり、そして調理をしてくれた人たちに向けられているんだ」
「生き物ですか…」
「魔物にも感謝を??」
「んー難しい質問だね。そこは試練を乗り越え成長したことに感謝とか、置き換えても良いんじゃないかな…俺はそう思うよ」
「なるほど、感謝の仕方ですか…」
「あ、うん。あくまで一個人の考えだから気にしないで…ね?、ね?」
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「んじゃ、街に向かいますか」
お読み頂きありがとうございます。
短いですが初めて食事の話を書きました。




