第59話.直撃?
「魔獣か?」
『まだ分かりません。ただ索敵の範囲に入っただけなので…。距離50。速度30』
距離50… 50㎞、相手側が30㎞/h
えっと、こっちが80㎞/hだとすると、110㎞/hで
「20分ぐらいで対峙することになるな」
『防御は完全ですが、どうしますか?』
「相手は斜めから来ているんだ、こっちの速度を上げれば…」
- 『スグル殿、それ以上のスピードはアシストが利かなくなりますぞ!、それに』
「それに、何だ?」
- 『その先、右に…』
ポーン
〔この先、緩やかなカーブが続きます。注意して運転して下さい〕
- 『…ですぞ』
まさかの、魔獣直撃コース!
「く、ここは減速か」
- 『まぁ、大丈夫でしょう。あのものたちに心当たりがあります』
「え?、ランドさんに心当たりって…」
『フェンリルですか?』
- 『そのように感じますな』
「(ガバッ)て、敵襲ですか!?ど、どこですか!?」
「んみうー?、敵…?zzz」
「あーあー無理しなくて良いぞ、こっちには何にも被害が出ないからな。しっかし、ぶれないなレシカさんは」
『本当ですね』クスッ
『距離10、敵性反応なし、イエロー、警戒体制です』
「警戒か、ランドさんの言う通り、まずは大丈夫そうだな。」
『距離1、間もなく対峙します』
「こっちもアシストのおかげで視認できた。20㎞/hまで減速」
アシスト抜きで個体が確認できる距離になったところで、ハザードを点けて停車する。
相手に動きが見られない。
時刻は23時53分。もうすぐ日付が変わる。
「ランドさん、どう思います?」
- 『うむ。そうですな…、とりあえず、ライトを下向きにして10m手前まで徐行して停車してください。』




