第52話.運び入れ
大門前に到着。
ブロロロロ…プシュー
「お待ちしておりました、サンラ使者のスグル殿と御付きの方々御一行様」
「え?使者?」
「はい、此度の搬送に関しましては、丁重な対応を、と国王より求められましたもので、国賓としてお迎えを致します」
「判子貰ったら帰るよ?」
「それは困ります、納棺が終わったら国王に謁見して頂かないと」
「謁見できるような服を持ってないけど?」
「それは大丈夫です。その為の非公式となっております」
「国賓なのに非公式なんだ?」
「何分、国土に関わる事案となっておりまして、スグル殿とその御一行様には、是が非でも国王にお会いしていただきたく…」
「そんな、石棺を運んだだけで国土に関わるって…」
『主、ここはお会いされた方が良いかと』
「まぁ、ティファが良いなら構わないけど」
「ありがとう御座います!」
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「では、こちらに運び入れて下さい」
「わかった」
〔ピー、ピー、ピー、バックします。ご注意ください。ピー、ピー、ピー…〕
- 『オーライ、オーライ、オーライ、はーいストップー』
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「よし、じゃあ、荷台から降ろすよー」
ブイーン
ブーーーーー、ン
ウィーーーーーーーーーーン
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石棺が聖堂に運び込まれ、幻想な光が降り注ぐ中で祈りが行われ、石棺が台座に固定された。
神官から石棺の搬送について、依頼達成のサインを貰う。
これでサンラに戻れば、運送業を始める準備に入れる。
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これから国王へ謁見することとなる。
王国とか貴族の礼節なんてわからんのよ?どうすんのさ。
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「それでは、こちらでお待ち下さい」
「あぁ、ありがとう」
応接室みたいな場所に通された。
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「それにしても遅いな。騙されたか?」
『待ちましょう』
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「待ちくたびれた、帰ろう」
『そう…ですね』
ガチャ
「いやー、待たせてスマン、遅くなっしまった」
「国王様、客人の前ですぞ!」
バタンッ
「すまぬな、そなた達が、先祖の棺を運んでくれたのか?」
「はぁ、そうですが…」
「国王!」
「おお、本当にすまん。わしはこの国で国王をしておるライド・ブルーム・エステリアじゃ。待たせてすまんな」
「初めまして、私は運送業を営む予定のスグル・シライです」
『ティファ・シライです』
- 『ランドです』
- 『ミー・シライ』
「付き添いのレシカ・ファルモアです」
「同じく付き添いのネフカです」
「二人と同じく付き添いのミレーヌです」
「うむ。まぁ座ってくれ、今日は本当にありがとう。ようやく先祖様の希望が果たされた」
「あのー、国土に関わるって聞いたんですが」
「ふむ。お主はサンラのことをどこまで知っておる?」
「普通の街ではないのですか?」
「まぁ普通の街だったと聞いておる」
「だった?」
「実はな、サンラの街は今から数十年前に滅んでおるのじゃ」
「え?でも、俺達はそこで生活をしてきましたよ?、滅んでいたなんて嘘でしょう」
「嘘ではない、水害の後に疫病が流行り滅んだのだ。ただ、なんの因果か、棺の呪縛とでも言うのかの、その光景は毎年繰り返されるものとなっておった。おそらく、ここ一月で水害が発生しておるはずだが?」
「たしかに水害は起きそうでしたが、原因を排除して、街には一切被害は出ていませんよ?」
ふむ、と
「では、街の住人であるネフカに伺おう。今は王国歴何年だろうか」
「お、王国歴でございますか?」
「そうだ」
「えっと、今年は王国歴142年でございます」
ネフカさんがビクついてるじゃないですか
この気まずい空気なんとかしてー
「王国歴は…今年237年だ」
「「「「え?」」」」
依頼元が架空だった!?
驚く所が違う?
登場人物増えて名前がー
嘆く所が違う?
構成がー
ぐっ、すみません…
いつもお読み頂きありがとうございます。
3/20には937件、過去最高のアクセスをありがとうございます。そりゃ翌日には関東に雪も降りますよね。後書きに書かなきゃと思って忘れて投稿ボタン押したちゃってました。
でも普段の倍以上って何があったのでしょう。
初期に書いてますが、プロットというものがありません。書きたいなぁ、とは2年前から思ってましたがその時のタイトルは「お客さんどちらまで?」です。純粋に異世界でタクシー運転手として話を進める予定が、どうしてこうなった。
きっと主人公ではなくタクシーに能力付与を考えたからですね。うん、そう思いたい。




