第51話.運搬
あのあと、サンラに戻った俺たちは、ロドリルさんに報告をして、運送業に特化しての依頼を受けられるようになった。
その初めの依頼が、石棺の搬送という…。
やはり同行者には、ネフカさんと、ミレーヌさん、それとレシカさんの3人が託された。
石棺が台座から外され、木枠の上に下ろされる。
念のため限定処置として、修復と強化魔法をティファに施してもらう。
その後、荷台に固定され、いつでも出発可能になった。
「スグル殿よ、ギルド員としての初めての運送が重要な任務になって申し訳ないな」
「なに言ってるんですか、元々が試験するための内容でしょう」
「感謝するよ、スグル殿。長年果たせなかった約束が果たせるのだから」
「あぁ、これで前に進めるというものだな」
ロドリルさんと、レギルさんが感慨に浸ってる…。
街の様子も何かしんみりとしている。
ネフカさんは相変わらず落ち込んでいるようだ。
「それじゃ、聖堂に設置…、納棺ができたらこの証明書に受領印を貰ってくれば良いんだな?」
「…」
「ロドリルさん?」
「あ?あぁ、そうじゃ」
「そしたら、開業する土地を選ばせてくださいね」
「うむ、選び放題かも、じゃな」
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- 『スグル殿、エステリア王国の大門前で感じた物より強い空間の揺らぎを感じました』
「それって何に影響があるか分からないのか?」
『現時点では何とも言えないです』
- 『例の追跡のものは待機中のよう』
「まだあったんだ。よほど魔力を詰め込んだんだな」
「よし、じゃぁ行くか!」
『はい』
レギルさんがレシカさんに「元気でやるんだよ?」って、何のお別れ??
ああ、ネフカさんとミレーヌさんも何か悟った顔を!?
何なの?
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「んじゃ、行ってきます」
「あー、気を付けてな!」
ブルルルルロロロロロ……
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「行ったか…」
「あぁ行っちゃったね」
「これで前に進めるんだよな」
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来ました、難関です。
「ねぇ、門を広げてくれない?」
「何言ってるんだ、この前は通れたじゃないか」
「ティファ、サスペンション下がられる?」
『石棺を積んでますので、これ以上は…』
「ねぇ、中央部だけでも3㎝だけ」
「う、うーむ」
『主、5㎝までなら下げられます』
「できるのかよ」
「門番さん、下げられるってよ。ティファお願い」
『はい。─────どうでしょうか』
「ん、オーケー。んじゃ出発」
「気を付けてな」
「あいよー」
プァーン
ブルルルルロロロロロ…
「あれ?、なんか道…、合ってる?」
- 『案内は変わっておりませんぞ?』
「そう?、なん違うような感じがするんだけど」
『1往復しただけですから勘違いかもしれませんよ?』
「かなぁ…」
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「今回は商隊とかの馬車に遇わないね」
「それはですね、今回の任務に支障が出ないよう、極力道を塞ぐ恐れのある物は街道に留まらないよう指示を出したんです」
「それで居ないのか」
「多分ですけど」
「そうか」
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エステリア王国が見えて来た




