第49話.動き出す
「どうしたの?ランドさん」
- 『いえ、空間にちょっとした揺らぎを感じまして』
「空間に?」
- 『えぇ、でも気にするほどでは無いかと』
「えー、次元の裂け目なんて嫌だよ?」
『そこまでの影響は無いようです』
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「そう言えば、エステリアって王国というけど、普段は王国って言わないね」
- 『スグル殿は、いつもスグル・シライ殿と呼ばれてますかな』
「あー確かにな、普段からフルネームは言わないか」
- 『そう言うことだねー』
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「それじゃ、サンラに戻るか」
帰り支度をしていると───
「おーい、君たち、ちょっと待ってくれ」
昨日の衛兵がやってきた
「はー、はー、はー、はー、間に、合、ったか、はー、はーはーーー」
「なにをそんなに急いでるんですか?」
「はー、はー、はー、はー、はーーーー、ふう。これを、君達に、渡して欲しいと王宮から、書簡をあ、預かって来た」
「昨日の返信ってことかな?。レシカさん、これ王宮からだって」
「はい?私にですか?」
「うん、封蝋がしてあるし…って、これは──誰宛?」
衛兵に訊ねる
「すまん。名前を忘れちまってな、書簡は領主さん宛なのは確かだ」
「んじゃ、はい、レシカさん」
「ありがとうございます」
「それと、聞きたいことがあるんだが、良いか?」
「まぁ、答えられるものなら」
「サンラから聖堂に運び入れると言っていたが、運び入れる物は、棺か?」
「そうですね、ただし石棺なので重量はそれなりにあると思ってください」
「石棺で間違い無いな?」
「えぇ」
「ちなみに、ここ一月の間に災害や飢饉などは起こったか?」
「なぜそんな事を?」
「いや、上から聞いてくるように言われたのだが、気に障ったのなら、すまん」
「まぁ、なりかけたけど、阻止はできた感じかな」
「で、では街は無事なんだな?」
「どうしたんです?、なんか、災害に遭うのが判ってるような言い替えなんだけど」
「いや、これは、その…、石棺が運び終わったあとに、国王より説明がある」
「国王より説明?」
「あぁ、ただ今回の運び入れに関しては公にはできないため、王宮では特使の歓迎という扱いになる」
「あのさ、一つ良いかな」
「ん、なんだ」
「只の衛兵が、なぜそこまで込み入った話ができるの?」
「それはな、サンラに関しては特別扱いなんだよ。内部事情はあまり話せないが…。そうだ、あと運び入れるのは受け入れの準備をするので10日後にしてくれないか?」
「それは構わないけど、10日後だな?」
「そうだ。宜しく頼む」
「こちらこそ、宜しく」
「よし、サンラに帰るぞ!」
「「「はい」」」
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