第44話.交渉失敗
「商いの内容が被るのがダメなら、開業できなじゃないですか?」
「いや、しかしだな…」
「定期的に中央に行ったりとか、重要なお届け物とか、こう特殊性を全面に出して他の店と差別化を図るとか、あると思うんですよ」
「だが、な………」
「歯切れが悪いですね」
「う、む。実はな、濾過機のことなんだが…」
「設計図と必要な材料を書いた紙を渡しましたよね、修理などは街の鍛冶屋か道具屋にお願いします」
「いや、そこは同業者が居ないから…、な?」
「俺は運送業をやりたいんですよお、需要が無きゃ他の街に行くまでです」
「そ、それは……」
「もう少し物件は見てみますけど、無ければ本当に街の外に作っちゃいますよ。では」
「もう少し考えてほしい」
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『主、どうでした?』
「いや、街の外はダメだとさ」
- 『そりゃ、そうでしょうな。領民を態々危険に曝すのは領主としては止めさせるだろう』
「折角、ミーが提案してくれたんだが」
- 『ざんねんだねー』
「しかも、濾過機の話が出てきてさ、あれは量産の話だな。水道整備しろって最初に言ったのに、427基を無償提供したから簡単に出来ると思ってるんだろうな」
『難しいですね』
「変に介入したからダメになったんだろうな。だが、ブルーに約束した水事情までは解決できたし、井戸はついでだから、あとは自由にさせて貰おう」
- 『旨く事を運べれば良いですな』
「まだ運べてないけどな」
「『あはははは』」
ふー
「冒険者ギルドにも登録するか?」
『なぜです?』
「んー、物を運ぶのは自信でやるのか、依頼をするかなんだけど、最初に商業ギルドで言われてたなぁ、って。濾過機の設置も、殆どは冒険者ギルドから人員を確保したものだし」
『確かにそう仰ってましたね』
「よしっ、冒険者ギルドで登録をしよう!」
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