第41話.設置
朝8時、領主の館前には人集りができる。
「えー、それでは集まってもらった皆さん、おはようございます」
「「「「おはようございます」」」」
「「「「「挨拶はいいから早く仕事を寄越せ」」」」」
「礼儀が成ってないのは誰ですか?」
「仕事を片付ければ良いんだろ?」
「やっつけ仕事は困りますよ」
「たかだか荷物の運搬じゃねぇか、それで一人1250Eny、ったく良い仕事だよ。みんなもそう思うだろ?」
(「あいつ誰に吹っ掛けてんだろうな」)
(「怒らせると恐いよな、筋が通ってるだけに」)
(「あれだろ?、商業ギルドと街の門でのいざこざ知らないんだろうな」)
「はい、君たちのグループは帰って」
「な、俺達は受注して来たんだよ!」
「ん?聞こえなかったか?」
「だーかーら、ギルドで受注して来たんだよ!」
「あー、じゃあ発注主権限で君たちへの発注を取り消す」
「な、発注主はお前じゃなく領主だろ?!」
「そっか、ではレギルさん、すみませんが」
「あぁ。では私から直に、君たちへの発注を取り消す。発注主からの一方的な解除は違約金が発生するんだったな、セバス、彼らに違約金を」
「畏まりました」
なお違約金は、一律一人50Eny。これはギルドで決められた金額である。
受注後で、しかも依頼側に責がなくても違約金が貰えるのだから彼らにとっては損はしないはずだ。
それでも酷いとギルド資格が停止されるか剥奪されるかだが。
「さて、改めて、皆さんに話をしますが、この依頼には人命が関わっていることを肝に命じてください。一組10件、こちらで指定した場所への設置と利用者への説明をして受領証明を貰ってください」
「私からも一つ言わせて貰う。これは君たちの信頼度量ることも含まれている。この結果は、早ければ三月で現れてくる。くれぐれも頼むぞ」
『それでは、配達する荷物と、配達先の地図をお渡しします』
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