第31話.情報収集
さて、どちらのギルドから訪問しようか。
といっても、冒険者ギルドの場所は教えてもらってないから、どこか分からないんだけどね。
ふぅ。
商業ギルドに入る。
いままで喧騒な雰囲気だったのが、俺が入ったとたんに静まり返った。
なぜ?
まぁ、いいや。と、受け付けに向かう。
「あ、ミレーヌさん、元気?」
「なんのご用でしょうか」
「あ、うん。あの、先日はゴメン」
周りを見て
「あと、ここに居る人たちだけになっちゃうけど謝るよ、ゴメン」
うわー、居辛い。
「……」
「えっと、今日はその、えと…」
「ぷっ、あははは」
「え?」
「スグルさんのことは、新しいギルド長とコボロさんから聞いていますよ」
「え?、え??」
「「「俺たちのギルドを救ってくれてありがとよ」」」
「「「「ありがとー」」」」
「変な慣例を作られなくて助かったよ」
お、おう?
お礼を言われた??
「笑ってごめんなさい」
「あ、うん」
「あのあと、ギルド長が移動して居なくなった後に、残った人たちで話し合ったの」
つまり、あの時に俺が荷運びをした場合、以降も新規登録者に何らかの力量を量らなくてはいけなくなったと。
商業ギルドにはギルド員にランクは無いが、それは信用と商才が伴うもので、力があれば店は大きく発展するものだということ。
店は無くても信用取引は大事だ。
極端な話し、冒険者ギルドで例えると、新規登録者が一流の冒険者になる野望があると言っただけで、冒険者登録する前に、一流の冒険者になるのか見せてみろと無茶なことが起きる。
オーディションじゃないんだよ。
「ところで今日はなんのご用件ですか?、ギルドに登録?」
「それは追々手続きしてもらうとして、実は記録で残していたらで良いんだけど、天気の情報があったら見せて欲しいんだ」
「どういったお話ですか?」
「お話?」
「「ん?」」
「伝記…では?」
「いや、伝記じゃなくて、気象の話し」
「荒いのは好きじゃないですね」
「えーと?………気性?」
「違うんですか?」
「うーん」(翻訳仕事しろー)
「それは置いておきまして、いつからの記録が欲しいのですか?」
「………」
「?」
「もー、遊ばないでくださいよー」ガク
「緊張ほぐれました?」
「あー…、うん、ありがとう」
「一応、この街と、鉱山の記録がありますけど」
「そうだねぇ、過去3年分あれば、それを写しで欲しいな」
「なるほど、転記ですね?」
「天気だけに、ね。(はふー)で、料金は?」
「過去3年分が紙18枚、今月分1枚、写しは転写機があるので、38Enyですね。」
「転写機があるんだ」
1枚2Enyか。
「えぇ、光と闇魔法を使ってるんだそうですよ?」
「紙もあるんだ」(これは藁半紙かな)
「羊皮紙なんて、数が少ない上に高いですからね。それに羊が居なくなっちゃうじゃないですか」
「これは保存が効くの?」
「何でも浄化魔法で紙の…さんか物質?を除去すれば少なくとも500年は持つと言われてますね」
「へー、酸化物質ね」
昔の西洋の紙と日本の和紙、保存性が高いのは和紙だったりする。
処理に使う薬品の違い。西洋の紙は酸性で、和紙はアルカリ性。
「ちなみに浄化魔法が扱えても、何を除くか理解していないと、書き記した物まで消えちゃうので注意が必要ですね」
「確かにね、紙に付いた汚れ扱いになるものな」
「では、こちら19枚ですね」
「んじゃ、はい38Eny」
「この後はどうされるんですか?」
「別の地域の天気情報が欲しいから、冒険者ギルドにも行ってみるつもりだ」
「と、登録はしないですよね?」
「ははは、大丈夫。依頼でいくだけ」
そう言って商業ギルドを後にする
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