第24話.フラグです
殺ったか────
男はこれで凌げると思っていた。
あれだけの威力の攻撃魔法を当てたのだから。
だが、何か引っ掛かりを感じる────
あ…
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『視界が開けます』
「おし、んじゃ進むか」
徐行で近づき、拡声器っぽい働きをする生活魔法を使って声をかける。
「みなさん、これは何の真似ですかー?」
ねぇねぇ、固まってないで誰か答えてー
「では、正当防衛として反撃しても良いですかー?」
良いよね?
ん?誰か来た。
あ、門番のおっちゃん。
万歳なんかして、何やってんの?降伏?
「────待ってくれ。頼む待ってくれ。」
「これは、どういう事ですか?」
「すまない、土煙を孟孟と上げて近づいて来たという報告があってな、魔物の大群が押し寄せてきたってことで、攻撃してしまったようなんだ」
「ほう、嘘偽りはありませんね?」
「あぁ、わしが聞いてるのはその経緯だ」
「今の話は本当ですかー、商業ギルドのギルド長、クラウドさん」
拡声魔法で話し掛ける。
人垣が割れて、クラウドが現れる。
「スグル殿、紛らわしい現れ方は止めてもらいたいものだな」
「ねぇ、一つ聞いて良い?」
「なんだ」
「どうして、魔物の討伐に“商業”ギルドのギルド長が居るんですか?」
場が静まる
男───、クラウドは焦っていた、不味い不味い何か言い訳を──────。
そうだ!
「なに、魔法を扱えるのでな戦力として参加したまでだ」
当たり前の事だろう?
「そうなんですか、てっきり証拠隠滅の為に参加したのだと思いましたよ」
「な、何を言うのだね。言いがかりは止めて貰いたい」
「ティファ、さっきの攻撃魔法の解析は終わったか?」
『少々お待ちください』
「分かった。───そうだ、クラウドさん。」
「なんだ」
「魔物寄せの魔法効果は消えたかい?」
「なっ!」
「魔物寄せの魔法だと?、お前さんが犯人なのか!?」
「おいおい門番のおっちゃん、そりゃ無いだろう、あのとき、おっちゃんは何て言った?」
「あの時か?、あの時は確か────
商業ギルドの連中が、魔道具を使ったみたいなんだが、そいつが魔法攻撃を受けたんだと
────!」
「そうだ、そこの、そうだお前だ」
「な、なんだよぅ」
「ここに居るって事は、攻撃魔法が使えるんだろう?」
「そそ、それがどうした!」
「弱い攻撃魔法を、あの白い車に当ててみてくれ」
「壊れても知らないぞ?」
「さっきの見てたろ?」
「・・・・・」
男はファイヤーアローを詠唱して放った。
しかし、当たる直前で反射され寸分たがわず男に戻ってきた。
男は慌てて魔法の取り消しを行った。
「な、ななん、なんなんだ、これは!」
「あまり興奮するな、これはな(皆に聞こえるように)俺たち固有の反射魔法だ。そこで、さっき門番のおっちゃんが言っていた、攻撃を受けたというのは、この反射によるものだ」
「そ、それなら、解除が出来るんじゃないのかね?」
クラウドよ、食いついて来たな。
「攻撃を受けたのに、反撃に対して攻撃者自らに解除される必要があるのか?」
なんか周りの反応が悪いなー
「良いか?、俺たちは周りに何もない草原の中で、魔物寄せの魔法の攻撃を受けたんだぞ?、それをお返ししただけだ。何か問題はあるのか?」
───冒険者達は困惑している───
2018.03.10 台詞部分修正




