第21話.アイツでは無かった
翌朝、朝日に映える水を貯めた溜池にやってき…池?
どこぞの野球場4つ分の広さぐらいありそうな湖が目の前に広がる。
『主、結構な水量を放出されましたね』
「あ、うん」
きっと浅いんだな、うん、そうに違いない。
「よし、街に戻るか!」
- [あ、水ありがとな、だ]
「おう、これで少しは生活ができるだろうから、その間に水が流れなくなった原因を調べるよ」
- [街道の魔物を退治はどうすればいい?、だ]
「んー、あまり街道には近づかない方が良いな」
- [わかった、だ]
それじゃ、戻りますか。
朝の7時だから、街に着くのは昼頃かな。
ランドさんとミーちゃんは衛星に戻って休んでいるので、ここには居ない。
「ティファ、タクシーに戻ってもらって良い?」
『わかりました』
取り敢えず賃走にして…発進!
少々の悪路でも乗り心地は良いな。
「なぁ、ティファ、この白い十字のアイコンは何だ?」
『十字の、ですか?』
「あぁ、ここんとこ」
『これは───、怪我人や病人が居る印ですね…』
「この場所は、アイツがいるところか?」
『恐らくそうでしょう』
面白い、寄ってみるか。
『もうすぐ索敵範囲に入ります』
「了解!」
『色が赤に変わりました』
「敵意剥き出しってところか」
〔ピー、ピー、ピー。魔物寄せの魔法攻撃を受けました。防御・反射シールドにより、発動者へ反射しました。〕
「ば、アイツ何やってんの?、魔物避けを自分に展開しろよ 、攻撃してくんなよ。」
『主、どうしますか?』
「自業自得だ、このまま突っ切るぞ」
『はい』
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門が見えてきた───って、また門が閉まってるよ!
「おーい開けてくれー」
「ああ?なんだお前たちか、ちょっと待ってろ」
「どうしたんだ?警戒中か?」
「なんでも商業ギルドの連中が、魔道具を使ったみたいなんだが、そいつが魔法攻撃を受けたんだと」
「何の魔法か分かるか?」
「さぁ、でも門を閉めるとなると、魔物系かも知れんな」
「ティファ、さっきの攻撃魔法、どこから撃たれたか分かるか?」
『少々お待ちください』
『主、わかりました』
「どこから?」
『はい、あの角の見張り台付近です』
「てことは────、門番さん、ちょっと人拾ってくるから、待ってて」
「お、おいっ、って行っちまった」
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俺の名はコボロ。
商業ギルドの駆け出しギルド員だ。
特殊な魔道具を扱う男と、それに付き従う女の二人組。
そいつの能力を試すだけだったのに、どうしてこうなった─────
「はーい、自分の世界に入ってるところ悪いんだけど、回収に来たぞ」
「な」
「ティファ、こいつに取り敢えず浄化かけといて」
『畏まりました』
「って、あー、馬はダメだな。可哀想だけどここに置いていこう」
「なあ、あんたら何で?」
「何で?、うーん。お前が捨てられたってのが一つ。で、領主のお嬢様を狙った奴が商業ギルドに要るのが分かった、というのが理由だ。さ、帰るぞ!」
2018.03.10 台詞部分修正




