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得る為に捨てるモノ…。

 群馬エリアの南側には見張り台を有した大規模な拠点があり、その横には町が併設されている。『フロンティア』の看板を抜けると、そこはまるでゲームの世界。真っ先に目に入るのは、壁一面に依頼書が貼ってある建物。ここは、所謂ギルド。クエストの依頼、受注が出来る。ギルドの右脇の道を行けば、装備や素材が売り買いされている武具屋、素材を武器や防具に仕立てる鍛冶屋、味覚が無いのに盛況な食堂、疲れないのに利用客が絶えない宿屋がある。左脇の道を行けば、恐獣の生息域を教える情報屋、戦い方のチートリアルをする教練所、予めリアルマネーと交換した『オリジン』を受け取る両替所がある。オリジンはこの世界専用の通貨だが、リアルマネーにも交換できる。その為、仕事として働きに来る者もいる。ギルド以外の施設で働いている者は大体そんな人ばかり。因みに、町を作りギルドを通じて運営しているのは、ツアーを企画しているゼノス。ゼノスと聞いた時には最大の危険地帯ぐらいに思っていたが、カーボーイハットを目深に被っただけで誰も見向きもしない。良くも悪くもゲームに夢中で、目的以外の事には全く興味が無い。




 ギルドの壁から依頼書を物色。武器牧場のレベル5モンスターを狩る仕事を選び中の受付へ。恐獣をモンスターと呼んでいて、レベルは強さや難度によって判定されている。レベル1は、平原で普通に狩っていた強さ。レベル2は、群馬エリアクラスの強さ。レベル3は、進化が進み徒党を組まないと倒せない強さ(この世界基準)。レベル4は、数十回の死を代償とする強さ。レベル5は、死を以っても倒せない強さ(攻略班は勝てる)。レベル6以降も存在しているが、属している恐獣は一体も居ない。現れるのは、時間の問題だと思う。


「いらっしゃませ。本日のご用件は?」


 満面の笑みの受付嬢に依頼書を渡すと、表情を一変。俺の顔を何度も見て首を傾げる。


「本当に…この依頼で宜しいですか?」

「ああ」

「その……レベル5ですよ? お持ちの武器を見る限り、勝てるとは思えませんが……」


 使い古した大剣では普通狩れない、受付嬢が疑問を抱くのはもっとも。


「大丈夫だから受理してくれ」

「期日以内に達成出来なければ失敗になります。貯めていたポイントも失いますよ?」


 依頼を達成した際、仕事内容に応じたポイントが付与される。このポイントは一定値まで貯まると、様々な特典を受けられる。その中に、討伐大会への参加がある。これが俺の狙い。討伐大会で優勝すれば、どんな願いでも叶えてくれるらしい。それこそ、無制限で…。情報の出所があまり信頼できないが、むやみに戦いを挑むより優勝して群馬エリアを解放した方が早い。もし嘘だったら、その時は別の作戦を考えればいい。


「ネエさん、そいつは大丈夫だ」


 現れたのは、情報源。


神亀(じんき)さん! わ、私ファンなんです!」


 そう、あの時俺を狙った賞金稼ぎ。色々あって、今はハンターとして働いているらしい。受付嬢の反応を見る限り嘘ではないと思うけど…どうにも信用できない。戦った時の印象があるからかもしれないけど…。


「あの、握手しても良いですか?」

「良いぜ~。その代わり、依頼、受理してくれよな~」


 この町では、狩人の事を『ハンター』、一部の実力者は『アルテミス』と呼ばれている。アルテミスと呼ばれるようになったら、見ての通りアイドルのように持て囃される。なりたい者も結構居るとは思うが、ここまでの実力を身につけるのは至難の業。




 神亀に連れて来られたのは、宿屋奥の酒場『憩いの木』。ハンター達が飲酒を楽しみながら情報交換を行っているのだが、独特なネット用語を用いた会話は現実離れしていてちょっと面白い。

 人目に付きにくい奥の席に座ると、酒場の女主人がワイン?を持って近づいてくる。


「あら、今日は一人じゃないのね」

「まぁな」


 女主人は俺の顔をジロジロ眺め、持ってきたワインを飲み干す。


「あなた……ハンター? それとも、アルテミス?」


 雰囲気から察するに、ハンターは適当対応、アルテミスなら大歓迎ってところか。俺としてはどっちでも良いが…。


「おい! てめぇごときが俺のダチを馬鹿にしようってのか!」


 神亀の剣幕に、女主人はカウンターへ退き一切近づかなくなった。


「すまないな」

「そもそも友達じゃない。で、何の用なんだ? さっさと依頼を熟して討伐大会への参加資格を得ないと…」

「情報を教えたんだから、いい加減ダチで良いだろ? まぁ、良いか。なぁ……俺を仲間にしてくれないか?」

「仲間? 信用できない奴を仲間に出来るものか! それに、仲間になるメリット無いだろ?」

「メリットならあるぜ。美味しい料理を食える、ベッピンさんに毎日会える、それに…人が進化する様が見れる……」


 何故知っている? 俺がミネと暮らしている事、恐獣になった事。まさか、神亀も俺の心が読めるのか? いや、そんな筈は無い。そんな事が出来るんだったら、最初の戦いで負ける事は無かった。俺を殺して賞金をゲットできていた。


「何故分かった?」

「その服から漂う花の香りには、女の肌の匂いが含まれている。あんたの口臭からは、旨そうなラーメンの匂い。よ~く嗅ぐと、あんたの皮膚から人とは違う臭いが仄かに…」


 最初会った時も、「腰巾着の臭いがする」って言っていた気がする。って事は、異常な嗅覚で俺の実情を悟った…のか? 犬以上じゃないのか…もしかして。


「ダメだ!」

「信用が必要か?」

「当たり前だろ」

「じゃあ、何でもしてやる! ほらっ、言ってみろ」


 まだ賞金を狙っているとしたら、ミネを人質にして俺を殺すつもりかもしれない。その可能性がある以上、簡単に信用する事は出来ない。神亀を信用する為には、相当の覚悟を示して貰わないと…。


「……ジョイン・ルーシアを倒せ!」


 討伐大会を仕切っているのは、攻略班のジョイン・ルーシア。実際に授賞式を執り行うのは町長らしいが、万が一顔を出したら俺の正体は確実にバレる。そうなったら、願いを叶えるどころじゃない。最悪、血みどろの戦いに発展してしまう。そこで神亀の出番なのだが、仮の肉体でこの世界に存在している者にとって怒りを買う行動は相当リスキー。もし、向こうにある本体を壊されてしまったら、永遠に仮の肉体で生きて行く事になる。


「ジョインか……良いぞ。俺が黙らせてやる!」

「分かっているのか、事の重大さが……?」

「体の事だろ? それならとっくに覚悟している」


 危険性を認識しても尚、楽勝ムード。どんな策を用意しているのか知らないけど、信用には程遠いイメージを抱いてしまう。




 依頼達成の為に訪れた武器牧場だが、正直に言えば来たくなかった。欲しい素材レベルに至るまで意図的に恐獣を進化させ、頃合いが来たら毒を盛って殺す。どんなに強靭な皮膚があっても、どんなに鋭い爪や牙があっても……毒には敵わない。もがき苦しみながら絶命する様は、見ていて精神的に参ってしまいそうになる。「毒を使って殺せるなら、きれいごとを言わずに狩人も使えば」と、思うかもしれないが、毒が残っている肉を食える訳がない。武器の素材にしか使わないから毒を使えるだけだ…。


「遅いじゃないか! 早くしないと期日を超えるぞ!」


 武器牧場に来たくなかったもう一つの訳が、この牧場主。なんと、あの鈴森。なかなか現れないと思ったら、武器牧場の主になる為の交渉をしていたらしい。俺に気付いていないのは幸いだが、ついつい怒りに任せてバレるきっかけを作ってしまいそう…。


「直ぐに終わらせる…」

「出来るのか? レベル5だぞ! 1や2じゃないぞ!」

「一時間以内で終わらせる。だ…」


 危なく「黙っていろ!」と怒鳴ってしまうところだった。やっぱり鈴森相手に冷静な対応は難しい。




 この牧場は、群馬エリアの渓谷をそのまま利用している。断崖絶壁には、狩人が岩盤を削って作った幅3mの緩やかな手すり無しの坂道がある。足を踏み外さないように気を付けながら下っていくと、鳴き声と共に翼を持つ恐獣が様子を窺うために飛んでくる。こいつらはレベル1程度、襲ってきても簡単に撃退できる。30分ほど下ると、断崖の最下に到着。清流たたえる大河の川辺で、草食獣の家族が楽しそうに戯れている。こんな景色を見せられると、依頼達成の為に牧場を放置している事が後ろめたくなる。草食獣を避けて川沿いを南下、目的のレベル5を探す。どんな姿なのか、どんな場所で暮らしているのか、依頼書に記載が無く、岩陰、川底、洞穴、隠れられそうな場所は全部探すしかない。

 一時間ほど経った頃、何処からともなく恐獣の鳴き声が聞こえる。聞いたことの無い鳴き声、多分レベル5だろう。他の種類とは明らかに違う声質は、例えるなら人間の子どもに近い声。絶叫と言っても良い悲痛な声は、俺の心を無情にも抉る。

 川脇にある大きな池の真ん中、真っ赤になった平たい岩の上で一体の恐獣が苦しみもがいている。100mほど離れていても漂ってくる腐臭、もう既に上半身が腐っている。それでも、進化してしまったせいで死ぬ事無く生き続けている。灰色の目でこっちを見る。いや、見ているのではなく、匂いで存在を察知しているようだ。襲ってくる様子もなく、「キュオー、キュオーーー」と訴えるような声で鳴く。俺には…「殺してくれ」と懇願しているようにしか思えない。


「今…苦痛を終わらせる」


 大剣を握り締め、池を泳ぎ岩の上へ。

 恐獣は仰向けになり、心臓剥き出しの胸を見せる。


「……さようなら、同胞」


 渾身の力で心臓を貫く。

 再生は止まり…ようやく苦しみから解放された。




 依頼書には、三体と記載されていた。だが、隅々まで探しても残り二体が見つからない。殺した個体と状態に差は無いだろうから、自力で移動するのは困難。渓谷から外に出たとは考えにくい…筈なのだが、何処をどう探しても気配すら感じない。

 途方に暮れていると、突然転送され城の中へ移動。


「シン…」


 ミネは、涙を浮かべ地図を指差している。言葉を発する事すら出来ず、ただただ涙を堪えて…。

 指し示していたのは、渓谷からやや離れた森の中。一か所だけ伐採された跡があり、何かでその地点を囲っている。地図だけではハッキリ言えないが、多分…檻。その近くでは、ツアー客を示す黄色の印が動いている。状況から察するに、ほぼ間違いなく鈴森。


「直ぐに終わらせる」


 激しい怒りを押し殺し、疑惑の地点に転移。




 恐獣の骨を組んで作った頑丈な檻の中に、楔を打ち込まれた恐獣が二体。一体は、全身が紫色に変色しグチャグチャに腐っている。もう一体は、他の二体と違い腹だけが健全な状態を保っている。

 転移の先は、檻の中。鈴森に気付かれないように二体の恐獣に近づく。最初に殺した個体と同じで、この二体も襲ってくる気配が無い。グチャグチャに腐った方が、鳴き声にもならない弱々しい息遣いでもう一体の腹を爪で指差す。もう一体の健全な腹の中で何かが蠢いている。


「お前達の子か…?」


 この二体は夫婦だった。腹に宿った我が子を守る為、父親が毒を吸った。そのせいで、口と喉が特に酷い有様になっている。その証拠に、綺麗な腹に牙の跡が残っている。父と母の愛……尊く、強い、守らなければならない心の灯。

 母親は、自らの手で腹を裂いた。そして、小さな子どもを俺に差し出す。俺には聞こえた「助けて」と…。


「……ミネ、転送してくれ」


 ミネは、恐獣の子どもだけを転送してくれた。

 俺にはやるべき事が残っている。それを知って、残してくれた。

 大剣を構え、優しき父と母に……安らぎを与えた。




 檻の近くに、大きなロッジがあった。俺の精神を逆撫でするように、入口付近に恐獣の頭蓋骨が飾られている。鈴森らしい趣向、と、受け入れられる気分ではない。


「依頼終了報告にきた。ここを開けろ」


 扉を叩くと、慌てた足音が近づいている。

 しかし、何故か扉を開かない。


「本当に…達成したのか?」

「ああ、まさか檻に閉じ込めているとは知らなかったが」


 扉が開かれた途端、鈴森が土下座。性格上、恐獣の事を詫びるとは思えない。


「頼む! 依頼を諦めてくれ!」

「何故だ?」

「檻に金が掛かり過ぎた。依頼金を払ったら……牧場が維持できない」


 この依頼の報酬は1万オリジン、日本円にすると約100万円。確かに結構な大金だ。しかし、レベル5の素材を売れば、安くても10万オリジンにはなる。依頼書の額を払っても十分元は取れる筈だ。なのに何故? まぁ、どんな事情があっても同情する気は全く起こらない。完了報告をする為に依頼書に印を求める。当然ながら、払いたくない鈴森は頑なに首を振る。普段の俺だったら言葉で説得を試みるが、今日は怒りで冷静になれない。

 鈴森を押し倒し、ロッジの柱を大剣で切断。


「止めろ!」

「俺にも事情がある。どうしても依頼を達成しないとならない」

「……」


 ロッジは壊されたくない。でも、依頼の報酬も払いたくない。何一つ譲らない強欲の塊、人間らしいと言えば人間らしいが……こんな奴を同じ種だと思いたくない。

 更にもう一本、柱を切断。


「分かった! 払う、払うから…壊さないでくれ!」


 渋々、依頼書に印を押した。これで、無事依頼達成。落胆した様子から、鈴森にも相当な打撃になった…筈。でも、それでも…怒りが収まらない。苦しみ死んだ恐獣の夫婦を思うと、体を引き裂いて絶望を味合わせたい。仮の肉体ではなく、本物の肉体に…。




 翌日、達成報告の為にギルドを訪れた。

 昨日と様子が違う。俺の姿を見たハンターは、恐れ慄き走り去っていく。一人だけではない、行き交うほぼ全員が同じ反応。疑問に思いながらも、受付で依頼報告。受付嬢も恐れを隠せず、震える手で依頼書を受け取る。


「た、確かに…達成確認しました」

「どうして怖がっているんだ?」

「レベル5を倒したんですよね? 無傷で?」


 レベル5を倒した事が原因らしい。改めて考えると、現在最強の攻略班クラスと言われれば、多少の畏怖があってもおかしくはない。不思議なのは、報告が済む前から知っていた事。鈴森自身が流布したとは思えないけど、他に知り得る者が居ない。


「今回の達成で、一万ポイントの付与。討伐大会への参加資格獲得です。参加申請で…宜しいでしょうか?」

「ああ、頼む」


 差し出されたエントリーシートには、名前と住所の記載が必要…向こうの世界の名前と住所を書けば100%バレる。とは言っても、偽りを書けばエントリー自体が無効になりかねない。


「よぉ、無事達成したみたいだな」


 声を掛けたのは、神亀。自分の名前岸辺仁(きしべじん)と千葉の住所を書くように耳打ちする。根端があるのは間違いないが、今は頼るしかない。

 エントリーシートを書き終わると、受付嬢は安心した様子で微笑む。


「はぁ、良かった。人間だったんですね。攻略班以外の人が倒せるとは思えなくて、てっきり化け物なのかもって…あはは、おかしいですよね」


 恐獣なのだから、あながち間違いとは言えない。それにしても、化け物と同じ目で見られる攻略班がちょっと恐ろしくなる。まだまだ実力を隠していると思って覚悟しないと、取り返しのつかないミスを犯すかもしれない。




 神亀に引っ張られギルドの裏へ移動。

 深刻な面持ちで、重々しく口を開く。


「一応、ジョイン対策は施した。なぁ、まだ成功した訳ではないが……決行前にお前達の拠点を見せてくれないか? どうしても気になって2時間しか眠れん!」

「順序が逆だろ? 信頼を得て仲間になってから、拠点に足を踏み入れる」

「信頼の前借…なんて、ダメか? 覚悟を決める為にどうしても必要なんだ!」


 嘘を言っているようには見えない。覚悟を決める…それだけ攻略班に逆らう事が怖いって事か。向こうの体を壊されてしまう可能性を考えれば当然か。


「……分かった。その代わり、条件がある。武器を持ち込まず、俺の目が届く場所に常に居る。守れるか?」

「了解了解! 絶~~~対ッ! 守る! だから、早速連れてってくれ~!」


 武器が無ければ、負ける要素は無い。いざと言う時は、殺して投げ落としてやる。




 フロンティアから遠く離れた岩場へ移動。武器を全部取り上げて、ボディチェックを念入りに行い、何度も最悪を警告して、ミネに転移を頼む。その際、手で神亀の目を塞ぐ。

 転移が終わると、恐る恐る手を退ける。


「…着いたぞ」


 近未来の光景広がる城の一室に、神亀は呆け顔。転移装置を眺め、地図を指で辿り、何度も「ふ~ん」と興味無さ気に頷く。だが、ミネが転移装置の裏から顔を出すと、目の色を変える。


「か、かかか……可愛ええ…」


 呆け顔が悪化し、筋肉が全弛緩。口を開いたまま、ゆだれを垂らし止まっている。


「神亀、しっかりしろ!」

「シン…この人、大丈夫?」

「…ちょっと、のぼせているだけだ」


 ミネは心配して、神亀の頬に触れる。

 すると、今度はシャキッと凛々しい顔つきになる。素早くゆだれを拭き取り、軽やかな笑みを浮かべる。


「ご心配お掛けしました。(わたくし)、岸辺仁と申します。以後お見知りおきを…」


 俺の知っている神亀ではない。いつものお調子者の雰囲気が消え、まるで紳士のように見える。まぁ、紳士と呼ぶには張りぼて感が否めないが…。


「お名前をお伺いしても宜しいでしょうか?」

「……ミネ、だよ」

「おお、何と麗しい名だ」


 な~んか馴れ馴れしい態度が気に食わない。襟首を掴んで引っ張っていく。




 神亀を連れて町を散策。最初は不満そうだったが、しばらくすると鼻をヒクヒクさせて匂いを嗅ぎだした。


「良い匂いだ。甘くて、優しい、癖の無い匂い……」


 匂いを嗅ぎながら瞼を閉じて、ミュージカル風の踊りを繰り広げる。芸術に造詣がある訳ではないが、踊りの先に神亀が理想とする世界が見えた…ような気がする。想像を膨らませ、心の躍動に任せて体を動かしている。その様は素直に感動した。


「覚悟は決まった。約束通り、何があってもジョインを倒し、お前達の仲間になる」


 神亀の事を何も知らない。俺を狙ったのも、単に金が欲しかった訳ではないのかもしれない。深い理由と、信念があった。お人好しかもしれないが…今の神亀を見ていると信用しても良い気がしてきた。ただし、ミネに対する態度だけは看過できないけど…。

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