16話ーーーそれを持つリスクを知っているか?ーーー
ルル「アラーレさんがそこに同意するって意外です!」
アラーレ「あら、そう?・・・これでも私Sランク冒険者よ?」
「今まで、パーティーの仲間がお金を持ってると周りにわかってしまった時点で色んな町に行くたびに
強さにあこがれたのか、お金にあこがれたのか有象無象の集が出てきて、一部の人間はその色にのまれ
堕落していったのを見てきたわ」
リリー「その後その人たちはどうなったんですか?」
アラーレ「数年で名前も聞かなくなったからどこかに消えてしまったのかもね」
リリー「そんなすごい冒険者なのに?」
アラーレ「贅沢に慣れて、遊びほうけて、普通なら高いと思えた値段にさえ簡単に
手を出すようになれば、一時で気づいた富なんてあっという間に消え去るわ」
ルル「それが実際に見てきた人の言葉なんですね」
アラーレ「簡単な話よ?さっき、リリーちゃんがその服8万ゴールドって言ったでしょ?」
リリー「はい」
アラーレ「その服3着も買えば、あなたの1か月のお金はほとんどなくなるわ
普通の人の給料1年分より多い金額・・少し前なら買ったかしら?」
リリー「それは・・・買わなかったと思います」
アラーレ「全部を否定するわけではないけど、金銭感覚は一回おかしくなったら
戻すのは大変なのだから、今のうちに正しておかなくちゃ!・・ね?」
グラド「そだぞーリリー、そもそも手元のお金使いきってしまったら
ケガとかして働けなくなった時にどうするつもりだ?ルルちゃんをアテにするのか?」
リリー「うぅ、それは・・・」
ルル(私はそれでもいいんですけどね)
リリー「ルルちゃんはいつも助けてくれるけど・・そういうのはやりたくない」
ニコニコと笑顔になっていくルル
ルル(リリーおねえちゃん素敵)
リリー「ルルちゃんは私が守れるように頑張る!」
ルル(もう告白っていうか・・・結婚では???)
ニヤニヤしているルルを見て
グラド「ど、どうしたルルちゃん・・・」
ルルはにやけきっている顔からハッとして
ルル「いや、何でもないですよ!」
グラド「そうか?」
ルル「そういえば、試作してた・・あのあれ!実用化できそうなんですか?」
アラーレ「あれはね、リリーちゃんが元々作っていた物をパワーアップさせることで理論上は
問題なく空を飛べると思うわ」
リリー「この前、素材を置いてもらったとこまで行ってみない?・・・ちょうど
改良後の試運転してみようと思ってたところだから」
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