11話ーーーまずはお客さんを見つけようーーー
いっぽうその頃
リリーは
店員さん「この物件なんかいかがでしょう?」
リリー「うーん」
リリーは悩んでいた
店員「この物件御見積ですと・・・家賃、敷金、礼金、保証金、仲介手数料を含めまして・・・」
「19万2000ゴールドになります」
リリー「19万ゴールド!?」
店員「あら、高過ぎましたかね?・・・」
リリー「うーん、他の所だとどれくらいですか?」
店員「そうですね、メインの通りじゃない所ですと・・・」
「メインから少し離れたとこですと14万8000ゴールド・・・それより離れていいのでしたら7万2000ゴールド(家賃は1万2000ゴールド)になります」
「・・・どうでしょうか?」
リリー(1番高い所でも19万ゴールド・・家賃は2万4000ゴールド・・200万ゴールドくらい持ってるからー・・・)
「むしろその物件って買ったらどれくらいなんですか?」
店員「ええ!?」
店員は驚いた後にとりあえず計算する
「そうですね、1番高い所ですと460万ゴールド・・・」
「1番安い所で・・・200万ゴールドくらいですね」
リリー「なるほどー」
店員「離れたところではありますがメインの通りからすると割安な方ですね・・おまけに2階建てなので住居としても使えます」
リリー(ということは今後、宿屋の料金もいらないから・・・実質家賃要らないって感じにならない?・・・なるよね!)
「あのー・・」
店員「はい?」
リリー「その200万ゴールドの所・・買います!」
店員「でしたら、収入証明と審査が必要ですね・・何年ローンにいたしますか?」
リリー「一括で買います!」
店員「はい?」
リリー「200万ゴールド今一括で払います」
店員「え・・・・・・・・・あ!はい!わかりました!」
こんな若者がそんな大金を持っているとは思わずにわかに信じがたい様子でびっくりして慌てている店員
店員「いつお支払いになられますか?1か月後とかですか?」
その言葉を聞きリリーは何を言っているんだと言わんばかりに
200万ゴールド丸々をテーブルにドンッと置いた
その様子を傍から見ていた店長が走って駆け付ける
店長「お客様ーーーー!大変失礼いたしました!!!」
黙る店員
店長「ほら、君も謝らんかね!」
店員「大変失礼しました」
店長「ご一括の物件のお買い上げですね!君、早く用意したまえ」
店員「は、はい!」
そして・・・
店長「こちら、土地と物件の所有権利書になります」
リリー「ありがとうございます!」
意味不明の速度感で物件を購入するリリー
店を後にして、期待と希望に満ち溢れた気持ちと表情で物件へと向かった
店員「いったい・・・あの人は何者・・・」
店長「どこかの富豪の令嬢とかだったのかもな・・・」
いっぽうその頃、グラドとルルは・・・
グラドとルル「誰?」
ラビ「もー!!ひどいですわ!ラビですわ!!」
ルル「え!?ラビちゃんなの?」
ラビ「そうですわ!」
ルル「かわいい!」
ルルに抱き着くラビ
ラフィン「ミラクルラビットが人間化!?なんということでしょう!わたくしこんな光景が見れるなんて・・」
ラフィンはおろおろ泣いている
グラド「え、まさかラビちゃん変身できたの?」
ラビ「いいえ、さっきのスキルスクロール?は変身できるスクロールでしたの!」
それを聞いて、ハッと我に返るラフィン
ラフィン「そ、そうなんですか!?」
ラビ「そうですわ!」
ラフィン(そんな貴重なものとは知らなかった・・・そんなすごいスクロールとは・・・!!)
見誤ったと少し残念に思いながらも非常に希少なモンスターが人間化して喋っている
その光景にラフィンは次第に嬉しさとワクワクが勝っていく
「しかし、どうしてあの文字がラビさんは読めたんですか?高度鑑定でもわからなかったのに」
ラビ「それは1部の高度な魔物だけが使う魔物文字だったからかも?」
ラフィン「なんと!!!!!魔物に知性だけではなく文字が!!!」
驚きすぎてめまいがしてくるラフィン、それに気づき支えるグラド
ラビ「あら、これはこれは・・・・」
「あ!この変身すごくマナ消費するから元に戻りますわん!」
そして、ラフィンが立てるようになってからグラドとルルは店を後にした
宿屋に戻りながら
グラド「今日は良いもの買えたなー!ルルちゃん」
ルル「はい!とってもいいお買い物でした!」
グラド「リリーは飛び出していったがあいつはどんな1日を過ごしたんだろうな」
ルル「帰ったら聞いてみましょ!」
そして、宿屋で待つこと数十分・・・
リリー「ただいまー!」
ルル「おかえりなさい!」
グラド「リリー帰ったか!」
ルル「リリーお姉ちゃんは今日は何して過ごしたんですか?」
リリー「今日はねーなんと!」
ルル「なんと?」
リリー「お店買ってきました!!」
ブフッッッッ!!!!
飲み物を盛大に吹くグラド
ルル「え?お店買ったんですか???」
よくわかってないルル
リリー「そうだよ!ここから少し行ったところに二階建てのー・・」
グラド「ちょっと待て!」
リリー「どうしたんですか?グラドさん」
グラド「なんで急に店舗買ってんだよお前は!!」
リリー「この前、2人が私の作るもの売れるぞって話してたから・・・買っちゃった!」
グラド「買っちゃったって・・・え・・・いくらだよ?」
リリー「200万ゴールド!現金一括です」
グッドサインを出すリリー
グラド「それって、今回の報酬全部じゃないか・・・・・」
(ダメだこの子・・・ほんと目を離したら何するかわかんない泣)
リリー「え?何かおかしかったですか?」
「でも、さっき見てきたんですけどとっても広くて、2階も3部屋あってみんなで住めますよ?」
ルル「えぇ!すっごーい」
目をキラキラさせるルルと絶望の表情のグラド
グラド「まあ、ローンで買ってない分いいが店舗なら棚からテーブルから設備はあるよな?」
リリー「きれいさっぱり何もないので今から揃えないとですね!」
グラド「何もないなら、店舗設備から住居の必要なもの買わないといけなくないか?」
リリー「あ・・・・・」
グラド「まさか・・・まさかとは思うが・・・内見しなかったのか?」
リリー「えーと・・・・」
グラド(頭痛い・・・)
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