9話ーーー圧倒的な敵、願いをささげる乙女ーーー
グラドはリリー達の方に戻りながら
グラド「一時はどうなることかと思ったよ」
「しかし、そのなんて言った・・・リントくんなんでこんなもの作ったんだ?」
リントは逃げようとするがアラーレに睨まれ固まる
アラーレ「こら?リント・・逃げようとしてもダメよ?」
リントは諦めたように話し出す
リント「ぼくはアラーレさんと冒険していたころのお金で研究をしていました
その目的は人工の操れるモンスターを使って冒険者を助けようという思いでした
でも、ある日いつものように研究をしていると一通の手紙が届きました
そこには、大家さんが変わり今の家賃を2倍にする、払えなければ出て行けと言う物でした
ぼくは慌てて、家を出る準備をしました
でも、家を出て数か月・・後からそんな無茶苦茶な話は断るか、話し合いをしなければ
一方的には追い出せないということを知り
僕が一生懸命作った研究に必要な設備を失ったことに
ぼくの中には怒りと悔しさがあふれていました
そんな頃、研究施設を提供してくれるという人に会い
ぼくは藁にもすがる思いでその人に頼み、こんな僕を助けてくれる人もいるんだって
また、研究に没頭できたんです
でも、現実は・・・僕の個人情報を使ってあらゆるところからお金を借りて
研究施設の名義まで僕のものになっていて気づいたら借金まみれ
気づいたのはその場所を提供してくれた人がほぼ来なくなって1か月後
研究施設に借金取りが来てからでした
ぼくは説明しましたが話を聞いてもらえず隙を見て研究成果のコアをもって逃げ出しました
その後、良質な素材を求めてここにたどり着いて、誰にも会いたくないから
その素材を元にコアを使って育てていたら、さっきのクリスタルゴーレムができたわけです」
リリー「大変だったんだねー」
ルル「頑張ったと思います」
リリー「騙されるのってホントつらいよね・・うんうん」
妙に説得力のある言葉に
リント「え、あのあなたも騙されて大変だったことあるんですか?」
リリー「うん、そうなのほとんどお金盗られちゃって・・」
謎に意気投合した2人は手を取り、うんうんと頷き合い謎の友情ができていた
気まずそうにグラドは言う
グラド「2人っとも意気投合してるところ悪いんだが・・・
リントくん君が作ったこのクリスタルゴーレムなんだが
ギルドで調査、討伐依頼が来るほど大ごとになっていてだな・・・」
リント「え・・そんなことになってるんですか?」
グラド「数か月、冒険者を追い払っていたんだ・・さすがにギルドも対処をする」
リント「え、ぼく次は捕まっちゃうんですか?」
グラド「ああ、そういうこともあるかもしれない」
リリー「グラドさんちょっと待ってください!」
グラド「ど、どうしたリリー?」
リリー「あのですね、騙されて心が最悪の時に手を差し伸べてくれる人・・
私にはグラドさんとルルちゃんがいたけどリント君はそれがなかっただけですよ
私もあの時、気持ちがぐちゃぐちゃになりましただから少しわかるんです
だから、チャンス与えてくれませんか?」
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