1話ーーー判断を人に任せるとは・・・ーーー
グラド「いや、確かにパーティーを組んでいれば500万ゴールドクラスのクエストは不可能では無いだろう・・・
だがな、俺はもう40歳を過ぎている・・・だから傷の治りも遅いそしてなにより
大きなクエストを受ければその疲労にあった日数は休まないといけない」
ケイム「それは普通じゃないっすか?」
リリー「(普通にゴブリンを3体瞬殺できるのに何が問題なんだろう・・・瞬殺?)」
ケイムー「その高難易度クエストなら500万ゴールド1回で入るなら全然余裕で暮らして行けるっすよ」
グラド「いや、そうでもない見た目の額面じゃないんだ」
ケイム「何言ってるんすか500万ゴールドっすよ?1匹50ゴールドのゴブリン倒してるからそう思うっす!」
グラド「ケイムくん、不思議そうな顔をしているね?」
ケイム「見た目の額面ってなんかピンって来ないんすよね~」
グラド「それは、1体500万ゴールドの方が圧倒的に裕福に見えるだろう、しかしだ私が20歳そこそこの頃
装備を揃えて高難易度クエストを受けていた時期がある」
「回想・その頃は無我夢中でAランクのドラゴンに背伸びして対峙してどうにか倒して帰路に着いたころ
1級品で揃えた装備はボロボロ、もう使い物にならなくなっていた。
そしてギルドにつき500万ゴールドの報酬を貰いパーティで山分けして装備を修理しようとしたんだしかし」
防具屋のおやじ「前と同じ装備かい?こりゃ、修理するよりも新品買った方がいいね!
ただ・・・今物価高でね前は20万ゴールドだったんだけどね30万ゴールドでしか売れないんだよ!どうする?」
グラド「(くっ・・・なんでこんなに高いんだ・・・だが買うしか・・・こんちくしょう・・・!!!)」
ブチギレそうな気持で拳を握ったが、どうしても必要だからと歯を食いしばりながら
渋々、決断をした
グラド「分かった……貰おう」
そして……
武器屋のおやじ「前と同じ剣?あれはな希少な素材でなかなか取れないんだよ」
グラド「どうすればいい?」
武器屋のおやじ「少し待ってくれれば手に入らねーことはねーが・・・」
グラド「どうしたんだ?何かあるのか?」
武器屋のおやじ「いや、流通量が少なくてよ~少し高くなっちまいそうなのさ」
投資「(ま、またか!?)い、いくら位になりそうなんだ?」
武器屋のおやじ「そうだな……35万ゴールド位だな!」
グラド「何!?」
グラドは大声でビックリして台を叩いた
グラド「前は確か20万ゴールドだったはずだ!」
武器屋のおやじ「俺に言われてもな……」
少しの沈黙があり
武器屋のおやじ「それでどうする?」
グラドは唇をかみながらもしぶしぶ金を払った
そして、宿に帰り
グラド「なんでだ!?100万ゴールド貰ったのに装備を整えたら50万ゴールドしかねぇ……俺は命懸けでたった……これだけ」
グラドは頭をかかえ疲れでそのまま眠り
1ヶ月が経った頃
宿屋のおばさん「あんたそろそろ、宿代とご飯代払ってもらえるかい?食事込みで9000ゴールドだよ」
グラド「あ、すいません!今すぐにお支払いします!」
回想おわり
グラド「どうだ、命懸けで戦って私は49万ゴールド程度しか残らなかったんだ・・・どうだバカバカしくなるだろう?」
ケイム「大金っすけど、1/2しか残らないんっすね・・・でも今の言い方だとゴブリンの方が稼げてる言い方っすね?
グラドさん、今って月いくらくらいゴブリンで稼いでるんですか?」
グラド「そうだな、月に20日一日4時間ほどで30体ゴブリンを狩って月3万ゴールド程だ」
ケイム・リリー「え!?」
空気が止まった
ケイム「どういうことっすか!?ドラゴンよりコスパいいじゃないですか意味わかんないっす」
グラド「ハッハッハ!そうだろう意味がわからないだろう」
グラド「だがな、ゴブリンは100匹程でこのよくあるロングソードが使えなくなるが
これは1万ゴールドそれも潤沢にある素材のお陰でずっと値段が変わってないんだ!
だから1000匹倒しても数本程度買い換えれば済む
そして、倒すのも簡単で最低限のリスク・・・命をかけなくていい皮の装備は俺自身で直せるから防具はほとんど買う必要性がないんだ」
普通に考えれば、村人は毎日のように8時間労働し月に2ゴールド弱、しかしこのグラドという男は半分の時間でそれをゆうに超え
Aランクを達成できる実力を持ちながらFランクのモンスターを討伐だけしているあまりにも理解できない
なにより、冒険者というと仲間とほぼ休みなしで冒険し何十時間何百時間をかけて目標を倒すというもの
4時間でサクサクやるということ自体が常識の外の話
ケイム「でも、そんなんじゃ冒険者してる意味がなくないっすか?」
グラド「生きてこそ意味がある・・・おれには大切な子供たちもいるだからこそ生きなければいけない
いつまでも働けるわけじゃない今のうちに貯えを持たないと、いつ稼げなくなるかもわからない
夢や勲章、栄光は今の俺には必要ない、必要なのは家族を守る力だ!」
リリー「(弱くても数を倒したら大金になる・・・瞬殺・・・回転・・・掃除機・・・)」
「そうだ!ジェットストリームサイクロンだ!」
リリーの意味不明の大きな声の発言で一同唖然、おじさんたちは最近の若い子は
わからないと思いながら少し遠い目をしながらぼーっとしていた
ここまで読んでいただきましてありがとうございます。
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