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5話ーーー言った方がいい事、言わない方がいい事ーーーー


リリー「あの、ミスリルの剣のこと聞いてもいいですか?」


グラド「ああ、あの剣を買った時のことをリリーは覚えているかい?」


リリー「はい」


グラド「あの時、武器屋のおやじさんは4万ゴールドと言ったがそれについてどう思う?」


リリー「うーん、そのくらいの価格なんだって認識でした」


グラド「そうかー・・・」


「一応、言っておくとミスリルの剣の相場は7,8万ゴールドが相場価格なんだ」


リリー「え?じゃあ、半額くらいだったんですか!?」


グラド「そうなんだ・・・あの時、武器屋のおやじさんがうちにはどうしようもできないから

わたしに丸投げする代わりに安くしたと思っていたんだ」


リリーが気まずそうな顔をする


「ただその後も、サービスするといったところで気づけばよかった」


リリー「何をですか?」


グラド「本来の値段から安く商品を売って更に他のも値引きするってことは

お店にとって赤字以外のなにものでもない・・・」


リリー「そうなんですか?有名な人が使ってたらお店に来る人が

多くなるっていうことは無いんですか?」


グラド「それも一理あるが、そもそも私はあのお店は初めてのお客さんだ

全く知らない人にいきなりいい話なんて普通はまずありえない」


リリー「そうなんですか?」


グラド「例えばだ、リリーに道端でいきなり声をかけてきた人が

リリーにとっていい話をいきなり教えようとなんてするか?」


リリー「あるかも?」


グラドはハーとため息をついて


グラド「あるかもしれないが基本、見ず知らずの人から秘密でいい話なんて無いと覚えておきなさい

そういう人は詐欺かその話に乗った人を利用してなにか儲けようとしている人なんだ」



リリー「えーーーそんな・・・」


グラド「さっきのミスリル鉱山の例を考えてみようか」


リリー「え?」


グラド「さっき、私がミスリル鉱山に入る前、一度リリーとルルを止めただろう?」


リリー「はい」


グラド「あれを例えにすると、せっかく頑張って倒したロックゴーレムがいなくなって

みんなにリリーが強いモンスターがいなくなったことを

教えてみんなが鉱山に殺到したら、リリーにはどこにメリットがある?」


リリー「うーん、思いつかない・・・」


グラド「そう、無いんだ」


「もし、あそこでみんなに教えてメリット・・・つまり得になる人っていうのは

鉱山の採掘する人達にモンスターが居なくなったから安心料としてお金を貰う人

そして、鉱山で従業員を雇い掘らせている経営者の人なんだ」


リリー「そんな、お金の儲け方があるんですね」


グラド「そうなんだ、もし周りが良い人ばっかりできちんと報酬をくれる人ならいいが

上のポジションに1、2人でも悪いことを考える人がいればこの信頼関係は成立しないんだ」


リリー「うーん・・・私のものだーってなっちゃうみたいな?」


グラド「そうなんだ、だから難しい・・・ただあのロックゴーレムを倒したことは

ベルグルドのギルドマスターには報告するつもりだ」


リリー「それは話すんですね!」


グラド「ああ!それは伝える・・・なぜ、あの詰め所で話さないかというと

末端に伝えたら、情報が錯綜しあの鉱山に賊の類が押し寄せたり、利権を求めた人達が

大量に流れ込み町や国の事案になってしまいかねない」



リリー「そっかー・・もしかしたらあそこで変に話を広めたら、ルルちゃんみたいに

巻き込まれる子供たちが出てくるみたいなことにもなるのかー」


グラド「確定ではないけども、無理やり連れてこられた人が強制労働なんて事もあるかもな」


リリー「そんな危ないことを私もみんなに言っちゃうとこだったんだ・・・」


グラド「まあ、ギルドみたいに多方面から信頼あるところに話して情報が伝われば

そんな変なことも起きないから大丈夫だろう」



ここまで読んでいただきましてありがとうございます。

是非お気軽に評価、感想書いて教えていただけますと嬉しいです♪

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