捌拾質話.フレン
「お前、フレンだよな?」
「......どうして僕の名前を知っている?」
魔王城前で黒いコートを着た男が2人、対峙する。
「それは、僕もフレンだからださ。」
「未来から来た僕、というわけか。どういうことだ。」
「さぁ?自分で考えるんだな。」
緊張状態の男たちは、互いに臨戦態勢に入っている。
「何が目的だ。」
「お前の足止め、ってところか?今、魔王城内に入られると問題なんでな。」
「なんだと?」
「物語の都合上......それに、お前がギルドマスターであるという点を考えても問題だらけだ。」
2人のうち、1人の男が顔を硬ばらせる。
「何が問題だっていうんだ!」
「これ以上話したってどうせ無駄だ。さっさとケリをつけようか。」
2人男が拳銃を構える。そして......
「テレポート!」
「夢破壊」
戦闘が始まった。
1人の男がもう1人の後ろ側に瞬間移動する。
「何っ!?」
だが、引き金を引いても弾は出ない。
「重力操作」
もう1人の男がそういうと同時に、テレポートした男は一瞬だけ、地面に伏す。
「重力操作!」
「夢破壊、重力操作」
地面に伏した男は場所を移動して、すぐに態勢を立て直そうとするが、なぜかすぐに態勢を崩す。
「これで終わりだ。」
男がそういうと同時に態勢を崩した男へ弾丸が飛んでいく。そして、ぶつかる寸前で
「テレポート......」
態勢を崩した男はその場所から少しずれた場所に移動した。
「テレポート、夢破壊」
それでも、もう1人の男は冷静だった。倒れた男の真横に移動し、そして
「今度こそ、終わりだ。」
黒いコートの男はもう、動かなかった。
「あははは、味方同士の争いとは滑稽なものだな。」
「さて、俺もかの勝者のように“夢破壊”を行使しようか。」
「......いや、もうしばらくだけ様子を見るとしよう。」
「どうやら、城の客人は面白いものを見せてくれそうだ。」




